玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒。2014年度西武造園(株)入社。東京都立川市、昭島市にまたがる国営昭和記念公園にある、環境学習プログラム「富良野自然塾東京校」のインストラクターとして、より多くの人に今の地球環境のことを知ってもらう活動をしています。2016年より、各地に出張して年齢や目的に応じたプログラムを行う活動も開始しました。http://www.showakinen-koen.jp/html/furano/index.html
小さい頃、大好きだった絵本を思い出してみて下さい。どんな内容でしょう?魚の話?木の話?お化けの話?恐竜の話?大人になっても絵本を読むときはいつでもわくわくするものです。
このHow Toでは、自然を舞台にした絵本に限定し、物語の世界を探しに出かけます。鳥の鳴き声、風の音、葉っぱや土の匂い、太陽の暖かさ、雨の冷たさ……普段あまり気にしない音・匂い・温度などを身体で感じると、物語はより広がって心に響くことでしょう。
まず初めに、お気に入りの絵本を1冊決めます。家の中や街が舞台の素敵な物語もたくさんありますが、今回は自然を舞台にした物語にしましょう。
あなたが選んだ絵本は、どこが舞台の物語ですか?川?森?海?公園?あなたが住んでいる辺りに当てはめると、どこが一番良いですか?そして時間は何時ごろ?朝?お昼?夕方?夜?せっかくなので、時間も合わせて出かけてみましょう。
外国が舞台の物語でも、近くにきっと似たような場所があるはずです。地図を見ながら考えてみましょう。
*注意:時間帯が夜の場合は、明るいうちに周りの安全を確認しておきましょう。
場所と時間が決まったら、クレヨンなどで登場人物の絵を画用紙に描いて、割りばしをつけてみましょう。割りばし人形の完成です。準備ができたら絵本の舞台へ出かけましょう!
絵本の舞台にやってきました!まわりを見渡して、絵本を読むのにちょうどいい場所を見つけましょう。音や匂いを感じながら、絵本を読んでみて下さい。しっくりこなければ、別の場所に移っても良いでしょう。
もし物語の登場人物が小さな動物だったら、目線はなるべくその動物に合わせて読むと良いかもしれません。しゃがんでみたり、レジャーシートを引いて寝転がってみたり、色々試してみましょう。木の匂いや風の音を感じながら読むことで(五感を使うことで)、より深く物語の世界に入れます。
STEP3で作った割りばし人形を使って、物語の登場人物を自分で動かしてみましょう。すると、そこはもう自分だけの絵本の世界です!物語に出てくるお花などを調べて探してみたり、絵本の世界をどんどん広げていきましょう。
植物採取禁止の場所もあるので、むやみに取ったり持って帰るなどしないようにしましょう。
子供のころは、一駅となりの町へ行くだけでも大冒険でした。でも、大人になるとどこへでも簡単に行けてしまう。私たちは大きくなるにつれて、あのわくわく感をどこかに置き忘れてしまったように感じます。
そんなわくわく感を取り戻せるのが、この「絵本の世界を探して」です。一人で、カップルで、友達と、親子で… ぜひ想像力豊かに遊んでみて下さい。
参考本「しろいうさぎとくろいうさぎ」(文・絵/ガース・ウィリアムズ 訳/松岡 享子 出版社/福音館書店)