SPECIAL TOPIC
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2017.10.18
感じる力を研ぎすまそう!色づく秋へ、GO! GO!

木々が色づき、自然からの恵みにあふれる秋!秋はドラマチックな変化の季節、そして味覚の秋でもあります!私たちの感覚は、かつて狩猟をしていた時代には、危険から命を守るため、そして食料を見つけるために、常に研ぎすまされていました。安全に食料を手に入れやすくなった今、私たち現代人の感覚は閉ざされ鈍っていると言います。この特集では、変わりゆく秋の自然の中で、感覚を研ぎすます体験アイディアを集めてみました。危険が遠ざかり、食料を手に入れやすくなった現代ですが、感覚が研ぎすまされるということは、自然の様々な表情を読み取り、好奇心をもつことに繋がります。自然の機微を感じ、それに心動かされる。そんな感覚や心を持っていることは、現代でも変わらず毎日を豊かにしてくれるに違いありません。

  • 新井文彦

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    はるか昔、生物の分類は、動物と植物のふたつに大きく分けられ(現在の分類体系はとても複雑です!)、植物はさらに、花を咲かす高等な植物・顕花(けんか)植物と、花を咲かせない下等な植物・隠花(いんか)植物に二分されていました。隠花植物は、シダ植物,コケ植物,藻類,菌類などを含みます。明治時代の日本を代表する知の巨人・南方熊楠(みなかたくまぐす)は、博物学、宗教学、民俗学など、広い分野での活躍が知られていますが、植物学、中でも粘菌をはじめとする隠花植物の研究が有名です。ぼくはきのこや粘菌が大好きなのですが、コケ、シダ、地衣類などにも興味を持っています。そう、それらの生物を、ひと言で表す便利な言葉こそ、生物学的にはほぼ死語となった「隠花植物」なのです。下等だなんてとんでもない。他の生物と同様に、地球生命が誕生して以来、進化に進化を重ねた最新鋭最先端の生物です。この連載では、毎月第4木曜日 全5回にわたり、いわゆる隠花植物の中から、コケ、シダ、きのこ、地衣類、粘菌をご紹介します。花が咲かないから地味だ、などと思っていたら大間違い。その美しいこと、愛らしいこと……。じっくり観察したら、隠花植物のとりこになること間違いなしです。【連載】隠花植物入門#1 めくるめくコケワールドを覗いてみよう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/113#2 不思議生物 地衣類ウオッチングに行こう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/121#3 粘菌生活をはじめよう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/130#4 きのこをとことん楽しもう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/137╲最高のアウトドアグッズがもらえるプレゼントキャンペーン実施中!╱https://gogo.wildmind.jp/campaign/201708/index.html

  • 川崎義博

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    森へ入る。静かにそっと。ゆっくりと落ち葉を踏みしめ、かすかな森の土の感触を確かめつつ。倒木をまたぎ、朽ちた木を眺め、新緑の天蓋を見上げる。息を吸い込むと、森の様々な匂いが体に流れ込む。風が頬を撫ぜ、木の葉のざわめきを運んで来る。大きな木にもたれ、この樹が聞いて来た何百年の音を思う。目を瞑り、この樹の一部となって。何百年の音を聴く。そして、少しだけ音を録る。人はどうして森へ入るのでしょう?森林浴?鳥や樹木の観察?様々な目的があるでしょう。私の場合「森の音の録音」が目的でした。その音で、番組を作り、CDなどを創ってきました。しかしいろいろな森に入るうち、音を録音する事だけが目的ではなくなり、森と対話し、その森に同化する事が大切になりました。すると、森の体験が変わってきました。その結果、録音する音も変わりました。森から持ち帰るのは、森の記憶、森の時間であり空間です。皆さんも一度森に入る具体的な目的を捨て、その森と同化してみませんか?森は生きています。その呼吸とあなたの呼吸を合わせる時、何かが伝わってきます。そして記憶として音を持ち帰ります。帰って録音した音を聴くと、森の空間が広がるでしょう。

  • 大重美幸

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    海岸にはさまざまな漂着物が届きます。ビーチコーミングは、そんな漂着物を拾い集める楽しみです。浜辺で拾うと言えば「貝拾い!」ですけど、貝拾いはビーチコーミングの一部に過ぎません。少し気を付けて浜を歩くと、本当にビックリするほどいろいろな物が打ち上がっています。そしてその中に「あっ!これキレイ!」「かっこいい!」「可愛い?」「なんだこりゃ?」と思える物が見つかるのです。ぼくは歩いて3分で海岸に出ることができるところに住んでいるので、日常的にちょっと海岸を散歩してビーチコーミングを楽しんでいます。部屋に戻ると海から持ち帰った物が本当にたくさん保管されています。貝殻類の多くはぼくの奥さんが集めた物ですが、ぼくは石ころ、流木、おもちゃ、陶器片、漁具などのゴミ(笑)担当です。そんなビーチコーミングの達人!であるぼくが、いったい何を拾えばいいんだろう?探し方や拾い方のコツ。持って帰ってどうしよう。何か気を付けることはない?といった疑問に応えましょう。我が家のコレクションもちょっと見てくださいね。みなさんの感性が試されます!

  • 自然は美しさに溢れています!自然を散歩しながら、美しいシェイプ(=形)を探し出し、造形美を見つける力をパワーアップしましょう。WILD MIND GO! GO!では、これまでも色やテクスチャーを探すHow toを紹介してきました。今回探すのは「形」です。そのなかでも「シンメトリー=対称性」と言われる特徴をもつ形を探しに、自然のなかに出かけます。ちょっと難しそうな言葉ですが、対称性とは、半分に折ってピタリと重なる線対称など、部分が重なる形の特徴のこと。動植物の名前を知らなくても大丈夫!自然界に溢れる美しい形との出会いにワクワクしませんか?「自分のネイチャーカラーパレットをつくろう!初級編」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/39「オノマトルーペを使って自然観察をしよう!」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/77

  • 川口拓

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    折角ブッシュクラフトをするのであれば、食料も現地調達したい!なんて思う方も多いかと思います。特に野生動物をハンティングして、それを食料に出来たらとってもワイルドな体験になるはず。但しそれには狩猟免許をとらないといけなかったり、解体しないといけなかったり・・・色々と敷居が高いんです。そこでお勧めなのが、今回ご紹介する「トラッキング」というアクティビティです。トラッキングというのは、動物の痕跡を見つけ、それを追っていくという、狩りに使われる技術のひとつです。ぜひこれをやってみましょう。ただし目的は、「狩」ではなく、痕跡を見つけ、その主の「気配」を感じること、その「物語」を読み取ること。あわよくば野生動物を目撃する!なんてことも出来るかもしれません。特に原始的な狩に使われたトラッキングは、「追跡術」というよりは、その痕跡の主に「同調する術」なのです。このちょっとだけ不思議な世界を、ぜひ一緒に体験してみましょう。【連載】ブッシュクラフト入門#1 ペグ作りで覚えるナイフの使い方https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/86#2 タープと2種類のロープワークでつくるシェルターhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/87#3 フォックスウォークで地球と歩こうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/90#4 トラッキングベーシックhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/96#5 ナイフ一本で挑戦!快適な焚き火ベンチをつくろうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/103#6 マルチに使える薬草ミストを仕込もう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/117

  • 岡崎智弘

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    山や森をはじめ、身のまわりのいろいろな場所には沢山の自然物が落ちています。主に落ち葉や木の実、石ころなど。そのどれひとつとして同じものは存在しません。「同じ葉っぱ」でもひとつひとつ色や形が異なっています。それぞれの個体をひとつづつ写真で撮影し、その写真を連続表示することで映像をつくるストップモーションによる映像技法で、個体差を観察します。* お子さんは、カメラの設定があるので大人と一緒にやってみてください。

  • は、はじめまして…単独登山女子の日々野鮎美と申します!人見知りなので緊張してますが、よ、宜しくお願いします!どんなに自然が大好きでも山に行けない時もある……でも、いつも季節は感じていたいですよね。例えば、食事に旬の食材を取り入れるのは、季節を楽しむひとつの手段。食材をスーパーで買うのもよいですが、その時期の自然の恵みを自分で「採る」のもオススメです。採るといっても、山菜やキノコはちょっとハードルが高い。では、モミジならどうでしょう?「え?モミジって食べられるの……?」このHow toでは、秋の紅葉を天ぷらにして食べてみたいと思います。未知の味わいにLet's try!モミジを食材としてハンティングするのは新鮮ですよ。また、季節を発見する意識をもち、葉が紅葉した色や模様、形も観察してみましょう。まさに、秋を目で楽しむ、触って楽しむ、食べて楽しむ。

  • 花や葉っぱ、木の幹や地面、空など、自然の美しい色を写真に撮って集めます。集めた写真から「1色に見える状態」を抜き出します。この切り取り作業を20色くらいになるまで行います。抜き出した色を「12の色枠」のうえに乗せて動かし、近い枠色を見つけたら、その中に色をうめ込みます。これを繰り返して12の枠全てに色写真をうめ込みます。すると「虹色の順番にならんだパレット」ができ上がります。つぎに12の色に名前をつけていきます。写真を撮ったときの気持ちや、写真から連想される状態などを色のなまえにすると、楽しく個性あふれるパレットになるでしょう。自分だけの「ネイチャーカラーパレット」できあがりです!このHow toでは「虹の色の順番をガイドにし、それに近い色を選ぶ」というあそびをすることで、美しいと感じる色づかいの法則を学びつつ、色という視点を通して自然への眼差しを豊かにします。

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