HOW TO

How To一覧
テーマ:気象
  • 米山 悟

    1226 views

    北米の北極圏、地球上で最も寒さの厳しい地域に住む先住民族「イヌイット」が、古くから活用している「イグルー(igloo)」は、雪をブロック状にカットして積み上げて作るドーム型簡易住居。イグルーの中に入ってみると、そこは驚くほど静かで、想像以上に暖かく快適に過ごせる不思議な空間です。 森林限界より北の地域では、木材などは手に入らないため、雪は唯一で豊富な建築資材。魚やアザラシなどを捕りながら、定期的に移動し生活を続ける彼らには、時間や手間をかけずに周りにある雪で建てられるイグルーは、過酷な環境に順応するために編み出した手法のひとつ。 そんな便利なイグルーは、同じように過酷な環境に追いやられる雪山登山などでも、悪天候の際にテントよりも頼りになるシェルターとして役に立ちます。周りの雪を使って作れるため、テント無しで軽量の長期山行ができます。また怪我などのトラブルでメンバーがその場から動けなくなった時なども役立ちます。気象遭難、低体温症で疲労凍死という恐れがなくなり、大きな自信になります。また何より、自然の中で、自然の素材を使って作ることは、その素材と向き合い、観察し、特徴や性質を深く理解することに繋がります。 このHOW TOでは、イヌイットの作り方とは異なりますが、これまで30年あまりの雪山登山で、100以上のイグルーを作って習得した、誰でも簡単に作れるイグルーの作り方を紹介します。一度身につけておけば、いざという時に命を守る、確実で力強い生存技術になります。「雪山登山などは行わない…」という方でも、積雪が50cmを超え、ある程度気温が低い地域であれば、簡単に作ることができるので、挑戦してみてはいかがでしょう。 ※近年、イヌイットの生活も定住化が進んでおり、イグルーに住む人々も減少しているようです。

  • 神田健三

    1259 views

    冬の空から舞い降りる雪の結晶を見たことがありますか? 雪の結晶は、六角形を基本としながら、ひとつとして同じものはないと言われています。そして、地上に降った雪は、気温が上がるとすぐに溶けてしまいます。そんな美しくも儚い雪の結晶は、「天からの手紙」でもあるのです。 「雪は天から送られた手紙である」― 雪に魅せられ、世界で初めて人工雪を作ることに成功した中谷宇吉郎博士(1900~1962)の有名な言葉です。博士は、北海道の十勝岳中腹の山小屋で撮った3,000枚もの雪の写真をもとに、初めて結晶の分類を行いました。そして、人工雪を作る実験から、結晶の形は気温・水蒸気量と関係があることを発見しました。その成果をもとに、結晶の形から、それらができた雲の温度や水蒸気量が推測できると考えたのです。つまり、降ってくる雪の結晶を観察することによって、はるか上空の気象状態を読み解く可能性がでてきたのです。 このHOW TOでは、中谷博士の有名な言葉を体験するために、雪の結晶を撮影・観察し、実際に自分で受け取った「天からの手紙」を読み解く方法を紹介します。 繊細な造形に記録されたメッセージを読み取り、自然の不思議を味わってみましょう。

  • 「ビバーク」という言葉をご存知でしょうか?山登りをしている人なら聞いたことのある言葉だと思いますが、悪天候や道迷いなど想定外の状況によって、野外で一晩を過ごすことを登山用語でビバークと言います。ビバークは自然のなかで身を守る大切な技術です。 想定外の状況下、焦らず慌てず行動するのはなかなか難しいものです。私自身、山中で道に迷いヘッドライトをつけて1人歩いた時は、はたして人里に帰ることができるだろうかと焦りまくってしまったものです。この体験は、闇夜を積極的に楽しみながら、緊急時に野外で一晩を過ごすビバーク技術を身につけようというものです。 実際に一晩を過ごしてみるのもよいですが、まずは、確実にそして安全に帰ることができる場所で、暗闇のなか少しの間まどろみ、想定外の状況を身近なものにしてみましょう。日が沈んだ森の中で、テントなど何も遮るものがない状況で大地に伏せるということは、私のような現代人にはそれだけでも不安なことで、この不安が感覚を鋭敏に働かせ、きっと特別な体験となるはずです。 *このHow toはWILD AND NATIVE代表・川口 拓さんに監修していただいています。

  • 久納鏡子

    782 views

    科学技術の発達によって、私たちの身の回りの自然の様子も10年前、100年前、1000年前と変わってきました。例えば、空気が澄んだ日の空に、飛行機から真っすぐに引かれた一筋の雲、飛行機雲は飛行機が生まれた100数十年前以前には、私たちが見ることができなかった雲です。 あるいは、星がよく見える夕暮れ時、空をじーっと見ていると、星とも飛行機とも違う、ちょっと光の足りない小さな星、人工衛星がゆっくり空を移動しているのを見ることができます。この人工の星が生まれたのも、今から60年程前のことで、現在は大小、軍事、通信、観測など様々な衛星4000基以上が空に浮かんでいます。数十年で数千の新しい星が生まれたようなものですね。 今では環境に馴染んで、存在することが当たり前になっているこれらの人工の雲や星を、今から150年前、明治時代の人達は見たことがなかった。今と150年前では、家の形や人々の着ているもの、持っている道具が変わっただけでなく、何万年も前から変わっていないように見える空ですら変わったということを改めて考えると、科学や技術が発達することは、自ずと私たちの周囲の自然の風景を変えていくことだということがわかります。 このhow toでは、科学技術によって生まれた新しい自然「人工の自然」を発見し、観察することで、自然とは何か、あるいは私たちが自然だと思っているものは何か、再確認します。

  • 川口拓

    1798 views

    本格的な冬になってきました。外遊びをちょっと尻込みしてしまう方も、中にはいるのではないでしょうか?実は、冬のアウトドアには沢山の魅力があります。キーンと音が聞こえそうなほどに空気が澄んでいること、背の高い植物の姿が控えめになり見晴らしがとっても良いこと、キャンプ場がとても空いていること、焚き火の魅力を一層感じられることなど、、、楽しまなければ勿体無い、素敵な季節なのです! 今回は、ネイティヴアメリカンの教えを交え、私の人生を変えたと言っても過言ではない、寒さなど全ての「不快」が好きになるかもしれない発想転換法をご紹介します。(今回の写真は全てイメージです)

  • 空、見てますか?世界中どこにいても、空のない場所はありません。都会でも田舎でも、いつでもどこでも、当たり前のように私たちの頭上にある空。でも、当たり前であるが故に、意識せず、あまり眺めなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。 そんなあなたに、小さな提案。1日1回だけでもいいので、空を見上げてみませんか?昼でも夜でも、家や会社、電車の窓からでも、数秒間だけでも、空を見る。こんな簡単なことでも、毎日繰り返すことで自然と仲良くなれるのです。今日は、そんな空を眺める時間を楽しむためのヒントをお伝えします。

  • 中澤朋代

    440 views

    風のない時間帯を選んで、平らな所で目を閉じて、静かに風見鶏(かざみどり)のように風を感じます。すると、ほおに当る少しの風の存在や、一歩自分が歩き出すことで起こる風の存在に気づけるはず。次に、その風を感じながら、目隠しをしたままで、まっすぐに前に向かって歩いてみましょう。 無風に近い状態では、目を閉じるとまっすぐに歩いているつもりでも、意外に思うように歩けないもの。人にもよりますが、大きく右や左に回って歩いてしまいます。これは、山で雪や雲などによって視界が白一色になり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象「ホワイトアウト」で遭難する、「リングワンデリング(同じ場所をぐるぐる回ってしまう)」という状況に似ています。 このHow toを行うことで、小さな風を感じる感性を研ぎ澄まし、自分の身体感覚の癖を知ることにも役に立ちます。

  • 日本は島国。少し車を走らせれば、海に出られる環境に住む人も多いですよね。でも実際は、海に人が集まるのは夏限定。一年中、頻繁に足を運ぶ方は少ないのではないでしょうか。 海はすべてのいきものの命の源であり、世界とのつながりを感じる場所。また、波の様子や海の色は1日たりとも同じ姿を見せることはなく、日々変化する自然の姿を肌身で感じることで、自分がこの大きな地球上で「生かされている」と感じることができるでしょう。子どもにとっても大人にとっても、とても価値ある自然環境なのです。 このHow toでは、一年中を通して、お子さんも一緒にご家族みんなで、海辺、特に砂浜で遊ぶコツをお伝えします。「砂浜なんて何もない」と思いきや、だからこそのメリットがいっぱい! 夏だけじゃもったいない海辺遊びの魅力、存分に味わってみてください。 *4才以下のお子様でも、状況にご注意いただき保護者の方と一緒にお楽しみいただけます。

  • 増田直広

    354 views

    皆さんの中には、太陽の力で電気やお湯をつくっている家に住んでいる人がいるのではないでしょうか?このワークでは、身近なエネルギーである太陽の力を、ペットボトルの温水器でお湯をつくるという体験を通して体感します。太陽で温めたお湯を使っての足湯は最高です!日々、我々を照らしてくれる太陽に感謝しながら、エネルギーを感じでください。

  • 野口和行

    340 views

    自然の中に出かけて楽しいのは晴れた日だけだと思っていませんか?しっかりと準備をすれば雨の日の散歩もとても楽しいものです。雨の日しか出会うことができない自然もたくさんあります。そんな自然を探すために、傘やレインウェア、長靴を準備して雨の日の散歩に出掛けましょう。