10月25(土)東京都武蔵村山市の「イオンモールむさし村山 」にて、都市部の自然環境にまつわる仕事に従事する(株)BiotopGuild代表の三森典彰さんを講師にお招きして、小林農園さんの武蔵村山産の東京狭山みかんからアロマエッセンスを抽出するワークショップを行ないました。
アランビックと呼ばれる銅製の蒸留器を使ったエッセンスの抽出法もご紹介していただきました。
原材料の植物と水を蒸留釜に入れて加熱すると、植物の香り成分を含んだ蒸気が発生します。この蒸気は上部の管を通って冷却器に向かいます。冷却器には水や氷が入っており、ここで蒸気が冷やされます。管の内側で冷やされた蒸気は結露して液体に戻り、ポタポタと流れ出てくる。これが芳香蒸留水です。
今回のイベントでは、家庭にある調理器具で手軽に香りのエッセンスを集める「水蒸気蒸留法」を体験しました。
三森さんのお話しをききながら、素材となる、小林農園さんの武蔵村山産の東京狭山みかんを美味しくいただきました。甘さと適度な酸味のバランスが取れた濃厚な味わいで、とても美味しいと好評でした。
みかんを頂いた後は、蒸留釜となるステンレス器の中央に蒸留水を溜めるシリコンカップを置き、その周囲に細かくちぎった皮を隙間がないように敷き詰めていきます。続いて、皮が浸る程度の水を注ぎます。
いよいよコンロの火にかけていきます。ステンレス器の上にシリコン蓋をかぶせ、その上に冷却器の役割を果たす氷をのせます。蓋の中心に水滴(蒸留水)が集まってくるので、蓋を軽くポンポンと押し、中央のシリコンカップに蒸留水を落としていきます。少量ですが、その香りはしっかりと精油成分が溶け込んだ甘いミカンのアロマ!


ボトルに、無水エタノールと三森さんがセレクトしてくださったアロマオイル(温州みかん・柚子・オレンジなどの柑橘系やスギ・ヒノキなどのウッド系の100%精油)の中から、自分好みの香りを選んでよく混ぜます。そして最後に、みかんの蒸留水を入れて完成です!
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
私たちは、自然からたくさんの恵みを受けて生活しています。
その中でも"香り"の力は特別です。香りは料理や飲み物を豊かにし、心を落ち着かせたり元気にしたりしてくれます。香りの成分には、気分だけでなく実際に体に働きかけるものもあり、思っている以上に私たちの毎日を支えています。香りを楽しむとき、それが植物たちの生きる力だと思うと、もっと特別に感じられるでしょう。
次回、WILD MIND GO! GO! イベント イオンモールむさし村山
2025年11月15日(土)「自然素材でクリスマスリースを作ろう」乞うご期待ください!