SPECIAL TOPIC
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2018.07.26
WILD MIND GO! GO!が書籍化!本屋へGO! GO!

WILD MIND GO! GO! から、生き物としての力を取り戻す50の自然体験を厳選し、書籍向けに再編集した「生き物としての力を取り戻す50の自然体験」が7月26日発売されます。 新たに福岡伸一氏、阿部雅世氏、川口拓氏、藤原祥弘氏と WILD MIND GO! GO! 編集長の岡村祐介の5名による人と自然の関係性をテーマとしたエッセイも収録! https://amzn.to/2mrGo9F 今回は書籍に掲載されたいくつかのHow toをご紹介します。

  • スキマの植物とは、文字通り、コンクリートやアスファルトのひび割れ、ブロック塀のスキマや割れ目など、思いがけない隙間に暮らす植物のことです。珍しい、と思うかもしれませんが…… 実際は、街中の私たちの身の回りは、そんなスキマの植物であふれています。しかもかなりの種数が街のスキマには暮らしています。まずは視線を、足元のスキマに向けて歩いてみましょう。100メートルと歩かないうちに、何か緑の植物を見つけられるでしょう。その感覚を保ったまま他の道も歩いてみましょう。続々と花が見つかりませんか? 花を見つけたら、その周りにも目を巡らせてみましょう。花に昆虫が来ていませんか? もしかしたら幼虫がいて、葉っぱをかじっているかもしれません。スキマの植物は、私たちにとって一番身近な自然であり、街中の生態系の重要な要でもあるのです。身近に暮らすスキマの植物を探しに出かけましょう。

  • MAKI UEDA

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    わたしたちは息をして生きています。それはつまり、常に何らかの匂い分子を吸い込んでいることを意味します。そのことに気づくか気づかないか、ポイントは私たちの意識にあります。香りや匂いに焦点を当てた散歩、アロマスケープに出かけて、嗅覚の地図を作ってみましょう。写真を撮ったり、匂いをスケッチしたり、言葉で形容したり、そのエリアを構成する匂いを探し出し記録します。複数人で一緒に歩くと、全く異なる匂いを発見するので、より興味深い発見があるでしょう。この体験を通して、嗅覚の使い方もトレーニングできます。学校では美術や音楽は習いますが、匂い香りについては学びません。嗅覚をトレーニングすると、そのまま呼吸のトレーニングにもなり、心身に良い影響をもたらすと言われます。匂いのする素材を収集して、「自然から匂いを抽出して香水を作る」と組み合わせても楽しいです。普段気づかなかった深淵な世界がじつはそこに広がっていたことに気づくでしょう。*「自然から匂いを抽出して香水を作る」:https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/153

  • つくらし

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    赤、オレンジ、黄、グレー、茶、白、紫、ピンク、ベージュ、緑、‥‥。これ、何の色だと思いますか? 実は、私たちの足もとにある土の色。「えー、そんな色の土、見たことない!」と思うかもしれないけれど、よく見てみると、あなたの身近なところにもさまざまな色の土があるはず。小さなシャベルとビニール袋を持って、どんな色の土があるか見つけにいってみませんか?そして、いくつかの色の土が集まったら、土絵の具をつくり、自由に絵を描いてみましょう。今までは、ただ「茶色」と一括りに見えていた土も、絵の具にして並べてみたら、色の違いに驚くはずです。さらに、土の色を手がかりに、さまざまな発見も得られるはず! さあ、挑戦してみましょう。

  • 藤原祥弘

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    化学繊維がない時代、私たちの先祖が衣類や紐の材料に使っていたのは植物の繊維でした。植物から繊維をとって紐を作るというと、何やら大ごとのように思えますが、植物の種類によっては、特別な道具を使わなくても簡単に紐に変えられるものがあります。しかもその植物は、今も私たちの身近な場所にたくさん生えているのです。その植物の名前は「カラムシ」。日本では北海道から沖縄まで、どこにでも生えているありふれた草です。カラムシを覚えてそれから紐を作れるようになれば、いつでもロープを持ち歩いているようなもの。慣れてしまえば、1mの紐を作るのに10分もかかりません。ご先祖様もお世話になっていたカラムシともう一度お近づきになってみませんか?【連載】野生児育成計画#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊びhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79#3 木の枝からパチンコを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102#7 空き缶でウッドガスストーブを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112#8 五寸釘を七輪で熱してナイフを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/118#9 夏の夜の雑木林を探検!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/127#10「カラムシ」の繊維で紐を作ろうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/135

  • WILD MIND GO!GO! 編集部の女子が集まり、アドバイザー兼部長にブッシュクラフト インストラクターの藤井浩美さんをむかえ、おすすめの楽しい外遊びを紹介する「GO!GO!女子部」。今回は、ブッシュクラフトの手法から野草を日常に取り入れて、夏に大活躍する軟膏を作る方法を紹介します!夏の暑~い時期、悩まされるのが、チクチク刺す虫たち。虫除け対策をしていても、どうしても刺されてしまいますよね。そんな時に活躍するのが、患部に塗る軟膏。どこにでも生えている野草「オオバコ」を使って、簡単に作れちゃうんです。また、虫刺されの他にも、擦り傷・保湿に役立つクリームとしても使えます。実際にブッシュクラフトでは、虫刺されや傷対応にはそこにある野草を手で揉んで、直接塗布するとか。少なくともよもぎ・どくだみ・オオバコは、覚えておくといざという時に役立つのでおすすめだそうです。オオバコは、日本薬局方にも収録されている生薬。Wikipediaによると、オオバコは煎じて用いられ、服用すると咳止め、たんきり、下痢止め、消炎、むくみの利尿、熱を冷ますなどの効用があるとか。なんて万能な野草でしょう!ここでは、自生するオオバコを採取し、オリーブオイル、ミツロウと合わせて軟膏を作ります。分量のわかりやすさと作業のしやすさを重視して、少し多めの量で紹介しています。必要な量に合わせて調整するか、お友達と一緒に作ることをおすすめします。※【連載】ブッシュクラフト入門 では、「よもぎ」を使った薬草ミストの作り方が紹介されています。興味がある方は、こちらもご覧ください。【連載】ブッシュクラフト入門#6 マルチに使える薬草ミストを仕込もう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/117

  • 藤原祥弘

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    野外活動におけるもっとも基本的な道具であるナイフ。木を切る・削る、ロープを切る、食物を採集・調理するなど、素手だけではできない作業をナイフは可能にします。現在、私たちが手にするナイフの多くは形のそろった工業製品ですが、つい数十年前までは、どこの街にもある鍛冶屋さんでひとつずつ作られるのが当たり前でした。実は、単純な刃物を作るにはそれほど大掛かりな施設は必要ないのです。鉄から刃物を作るときの主な作業は、「高温の炉で鉄を赤める」、「赤めた鉄を叩いて整形する」の2つ。これさえできれば、鉄から道具を作り出すのはそれほど難しいことではありません。もちろん、丈夫で鋭く欠けにくい刃物を作るには、良質な材料と経験が欠かせませんが、初めての挑戦でも「そこそこ切れるナイフ」を作ることができます。材料となるのはどこでも手に入る五寸釘。これに七輪とハンマーなどのいくつかの道具があれば、自宅の庭先で小さなナイフを打ち出すのは簡単です。╲最高のアウトドアグッズがもらえるプレゼントキャンペーン実施中!╱https://gogo.wildmind.jp/campaign/201708/index.html【連載】野生児育成計画#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊びhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79#3 木の枝からパチンコを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102#7 空き缶でウッドガスストーブを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112

  • 川口拓

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    焚き火を前にしたくつろぎ方、座り方は沢山あります。お気に入りのフォールディングチェアーを持っていくのもすごく快適ですし、地面に直接腰をおろすのも、気分をワイルドにしてくれます。そんなレパートリーの中に、今回ご紹介する「自作焚き火ベンチ」を加えてみては如何でしょう?今回御紹介する作り方は、あえて「ナイフ一本」にこだわってみました。そして作り方の過程に、色んなテクニックを詰め込んでみたので、練習にもなります。多少時間と労力がかかりますので、のんびりと、自然を満喫しながら作ってみましょう。自分で作ったベンチに座り、焚き火に当たりながらコーヒーを飲むひと時は格別ですよ。長時間、焚き火の前に、快適に座っていられます。特に寒いときなどは、直火を低く設けることで足元から腰周り、頭まで、全身に焚き火の熱が伝わりますよ。ぜひお試し下さい。【連載】ブッシュクラフト入門#1 ペグ作りで覚えるナイフの使い方https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/86#2 タープと2種類のロープワークでつくるシェルターhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/87#3 フォックスウォークで地球と歩こうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/90#4 トラッキングベーシックhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/96#5 ナイフ一本で挑戦!快適な焚き火ベンチをつくろうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/103#6 マルチに使える薬草ミストを仕込もう!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/117

  • 葉っぱを太陽にかざしてみると、筋状や網目状の模様が見えます。これが「葉脈」です。葉脈は、茎から水分を運ぶための通り道、また葉で出来た養分を茎へ運ぶ通り道でもあります。WILD MIND GO! GO! 編集部が、台所にある家庭用品で葉脈標本作りに挑戦しました。肌寒い冬ならではの室内アクティビティ「葉脈標本作り」、ぜひ皆さんも身近にある葉っぱを採集してトライしてみませんか? *注意・火や薬物を使うので、子どもは大人と一緒に体験しましょう。

  • 岡崎智弘

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    山や森をはじめ、身のまわりのいろいろな場所には沢山の自然物が落ちています。主に落ち葉や木の実、石ころなど。そのどれひとつとして同じものは存在しません。「同じ葉っぱ」でもひとつひとつ色や形が異なっています。それぞれの個体をひとつづつ写真で撮影し、その写真を連続表示することで映像をつくるストップモーションによる映像技法で、個体差を観察します。* お子さんは、カメラの設定があるので大人と一緒にやってみてください。

  • 散策しながらきれいだと思った自然の色をスナップ写真で撮りため、それを1色に見えるようトリミングし、80色くらいまで作りためます。トリミングした色を、パレットの色を手本に有彩色グループ12と白~黒の無彩色グループ1にわけます。各グループに6~7色程度集まったら、これらを明暗順に縦一列にならべます。この色列をパレット上に置いてゆくと、65ポジションからなる「グラデーション・パレット」になります。色列をならべ始めると、隣の色と同じだったり、明暗がはなれすぎていたり、などが見えてきますから、色の差し替えをしたり、足らないポジションの色を探すためもう一度自然の色採集に行くなどして、グラデーション・パレットを作りあげてゆきます。このHow to中級編では、初級編の「虹の色順」に明度の概念を加えます。原色に白や黒を加えて変化した色がパレットのどこに配置されるのかを探す遊びを通じて、色の分類は赤・紫・青といった色相だけではなく、明暗もあることに気づくことでしょう。自然への眼差しがさらに深まってゆきます。

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