人類をちょっとワイルドにする自然体験を集めた、体験メディア「WILD MIND GO! GO!」編集部。
自然の中の体験を通して、普段の自分がちょっとワイルドに変わって行く、そんなステキなアイディアを集め毎週皆さんへお届けしています。
葉っぱを太陽にかざしてみると、筋状や網目状の模様が見えます。これが「葉脈」です。葉脈は、茎から水分を運ぶための通り道、また葉で出来た養分を茎へ運ぶ通り道でもあります。
WILD MIND GO! GO! 編集部が、台所にある家庭用品で葉脈標本作りに挑戦しました。肌寒い冬ならではの室内アクティビティ「葉脈標本作り」、ぜひ皆さんも身近にある葉っぱを採集してトライしてみませんか?
*注意
・火や薬物を使うので、子どもは大人と一緒に体験しましょう。
葉っぱ
適量
重曹
湯量の10%ほど
食用酢
少々
鍋(アルミ製はNG)
1
バット
1
ゴム手袋
1
割りばし
1
歯ブラシ
1
台所用漂白剤
少々
葉っぱを集めに出かけましょう。葉脈標本作りに適している葉っぱと、そうでない葉っぱがあります。WILD MIND GO! GO! 編集部のオススメはヒイラギ。厚みがあって硬いもの、もっと言うと「葉脈が強い葉っぱ」が適しています。
葉っぱは水洗いをしてよく汚れを取りましょう。
葉っぱ選びが、成功を左右します!葉脈が弱いと切れやすく、葉脈と葉肉の硬さが似ていると葉肉を取り除くのが難しくて向いていません。
・葉脈標本にオススメ:ヒイラギ、サザンカ、クチナシ、ナンテンなど
・向いていない:ケヤキ、コナラ、アジサイ、ヤマザクラ、タブノキなど
鍋にお湯を沸かします。沸騰したら火を止めて、濃度10%程度の重曹を溶かします(水500mlに重曹50g)。重曹が溶けたら葉っぱを投入!よく煮て葉肉をやわらかくします。
*注意
・換気の良い場所で行ってください。
・アルカリ水溶液を、目や皮膚、衣服に付けないよう、十分注意してください。
葉っぱによって煮る時間はまちまちなので、はじめは1種類の葉っぱで試したほうが良いかもしれません。
ちなみに、今回挑戦した厚めのヒイラギは2時間くらいかかりました。
葉っぱを煮だしたら、食用酢を少しかけて、弱めの流水で洗います。水をはったバットの中で、歯ブラシを使って葉脈から葉肉を取り除きます。葉脈はとてももろいので、ゴシゴシやらず、優しく丁寧に叩く感覚で行います。
実際ここが一番難しいです。WILD MIND GO! GO! 編集部では、10枚挑戦して3枚成功!成功率は3割ほどでした。
*注意
・ゴム手袋をして作業してください。
・葉っぱを煮た鍋の湯は、水を入れて薄めてから流しましょう。
葉の表皮は厚いので、裏側からも取り除きましょう。
葉脈だけになったら台所用漂白剤に浸します。数時間で白くなるのかと思いきや、写真の完成の状態になるまで、実際一晩くらいかかりました。ここは静かに待ちましょう。
漂白剤を洗い流し、日陰で乾かしたら完成です!
パウチしてしおりにしたり、無水エタノール液を満杯に入れた容器に密閉して、長期保存することもできます。
インクや食紅で色を付けてもキレイでしょう。
葉脈標本を作ったら『やった!レポ』に投稿して、体験をシェアしませんか?
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葉脈標本ができたら、じっくり葉脈を観察してみましょう。葉脈には、平行脈、網状脈(モウジョウミャク)など数種類あります。いろいろな種類の葉脈標本作りに挑戦して、葉脈の違いを知るのもおすすめです。