マッチやライターが登場する以前に使われていた発火法のひとつが火花法。火打石と火打金を打ち合わせて火花を飛ばし、その火花から火種をつくって火をおこします。ヨーロッパでは1万年ほど前から行われており、日本でも江戸時代にはよく行われる発火法でした。火花法は今では馴染みが薄くなりましたが、実は身近な素材で再現可能です。河原で拾った石と生活の中から出る廃材で火をおこしてみましょう。
日常の生活空間や街は「人間の都合でデザインされた世界」といえます。日々の社会生活のなかで、誰もがいろんな人の都合に左右され、ときにはぶつかり合いながら懸命に生きていますが、まるで身動きが取れなくなったり、命を奪われることは稀です。人の世界は厳しいながらも手心や情けがあります。 そんな世界の対極にあるのが川です。川の流れはどこまでもパワフルで、一歩川の中に入ったら、そこから先は川の流れに従うしかありません。流れに抗おうとすればするほど、体力を消耗していきます。水の世界には人の世界で働く「容赦」がありません。 陸上と違って、川のなかでは自分の思い通りに動けません。水のなかでやるべくことは、力みを捨て、流れを感じとり、流れに働く力に寄り添うこと。川の流れは決して一様ではありません。1本の川のなかには、いく筋もの向きと力が違う流れが走っています。そのなかから乗るべき流れを見つけ出し、それをつかめば少ない力で水の上を移動できます。 流れを読む力を育むのに最適の道具がリバーボードです。浮力と高い操作性を備えたリバーボードは、水の流れを体で学ぶのに最適の道具です。リバーボードで川へ出て、水の流れを体感し、それを乗りこなしてみましょう。
冒険家の遠征をサポートしたり、辺境へのツアーを催行するうちに、いつしか子供たちを誘ってちょっとハードな旅をするようになりました。親元を離れて自分の体と思考をフル回転させると、子供は自分の持っている力を自覚し、使いこなすようになります。その瞬間に立ち会うのは大きな喜びです。幾人もの冒険家と交わり、子供たちと旅をするなかで、親にしかできないこと、親以外の大人にしかできないこと、同世代の子供たち同士にしかできないことが見えてきました。どうしたら外の世界へと踏み出す力を子供に贈れるのか。そのヒントをお裾分けしたいと思います。