2020.11.264750 views

ちょっと違った焚き火を楽しもう

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猪野正哉

焚き火マイスター
味わい深い焚き火を体験する

年越しをするキャンパーも多くなり、年末のキャンプ場予約が困難になるほど、昨今のキャンプブームは凄まじい盛り上がりをみせています。なかでも焚き火コンテンツは人気で、数多くの焚き火台が発売され、「焚き火台戦国時代」とも言われています。
火を起こす目的は、調理をしたり、暖を取ったり、炎を見つめるリラックスタイムだったりが主。これだけでも十分に楽しいものですが、焚きつけの準備から、嫌な煙までも楽しい思い出にしてしまう、焚き火のちょっと違った楽しみ方を今回ご紹介します。

READY
準備するもの
  • 小枝

  • 手斧

  • 麻紐

  • ナイフ

  • ファイヤースターター

  • ファイヤーアート

STEP 1

着火剤になる「モフモフ」を作る

  • 用意するのは麻紐とナイフ
  • 麻紐を伸ばしてナイフで表面を擦る

着火剤といえば、新聞紙や牛乳パックを思い浮かべる人も多いはず。確かに良く燃えるものの、ゴミを燃やしているようでどこか見た目も残念に感じてしまいます。そこで、麻紐をほどいてほぐした通称「モフモフ」を作ると、見た目もかわいく、着火前から楽しむことができます。

作り方は簡単。麻紐を伸ばしてナイフで表面を擦ります。あれよあれよと綿あめのように「モフモフ」ができます。擦る時は麻紐をしっかり固定させましょう。

POINT

大量に作っておくと、失敗した時や次回の着火にも使えて便利です。保管はジップロックなど密閉容器に入れておくと湿気ることないでしょう。

STEP 2

原始的な着火方法で楽しもう

  • ファイヤースターター
  • モフモフのなかにマグネシウム棒を入れる
  • 着火成功!

ライターやマッチを使わず、不自由を楽しめるファイヤースターターで着火してみよう。マグネシウム棒と専用金具の組み合わせで、金具でマグネシウム棒を削ると火花が飛ぶ仕組みです。その火花をモフモフに引火させます。

空中で擦って火花を飛ばすことも可能ですが、ファイヤースターターを焚き火台や丸太の上に固定させると着火しやすくなります。モフモフのなかにマグネシウム棒を入れると着火成功率がグーンと上がります。
ズリズリと擦れば、着火成功。モフモフに引火している最中に枝や細かい薪を上に乗せて火を育ていきましょう。焚き火台ではない場所で引火させると、焚き火台に移す前に消えてしまうこともあるので気をつけてください。

POINT

ファイヤースターターは女性や子どもも火起こしを簡単に楽しめるので、持っていて損はなく災害時にも役立つアイテムです。
焚き火台の火床がフラットだとやりやすいですが、斜めだったり、メッシュタイプだったりすると手こずるものです。
安定な着火を求める人は市販されている固形タイプやジェル状タイプがオススメです。

STEP 3

薪を組んでみる

薪をちゃんと組まないと焚きつけに火が点いても消えてしまいます。火床も焚き火台によって斜めだったり、メッシュタイプでフニャフニャしていたりと千差万別です。そこでどんな火床でも対応できる組み方をご紹介します。

まず、1本、枕木を敷きます。市販されている薪を半分、あるいは1/3にカットして、その上に立てかけるように置きます。螺旋状に組むことで炎もキレイに立ち上がります。太ければ太い薪を枕木に使うことで、ずっと燃え残ってくれて、追い薪をする際も簡単に立てかけられ、組みやすくなります。

POINT

薪と薪の接点が少なくなるよう組むことで燃焼に不可欠な空気も入りやすくなり、燃焼効率が維持されます。また煙ばかり出る時は、薪と薪の間を開けることで炎が復活します。着火剤の追加は危険なので、まずは空気の通り道を作ったり、火吹き棒などで吹いてみたりしてください。

STEP 4

小枝でチビ焚き火を作って楽しむ

  • 小枝で組んだチビ焚き火

豪快な炎が上がる焚き火も良いものですが、小枝で組んだチビ焚き火も雰囲気があって楽しめます。ゲームの「ジェンガ」感覚で、小枝を崩れないよう組む作業も楽しいもの。火が灯ると、ほっこりしてしまうシルエットで、誰もが写真を撮りたくなってしまうでしょう。

POINT

チビ焚き火は、火付けが難しいので市販されている固形タイプやジェル状タイプを使用してください。分量を少なめにしないと一気に燃えてしまうので気をつけてください。

STEP 5

煙も写真に収めてしまえば楽しい思い出に!

「焚き火は好きだけど、煙が苦手」という声を多く耳にします。臭いが服についたり、煙が目に入ると涙が出るほど痛かったり、できれば煙から逃れたいもの。
気にも留めなかった煙の流れをふと見てみると、木漏れ日に相まって、幻想的な風景が広がっていることも時にあります。思わずパシャリ。ちょっとだけ煙が好きになるかも?

POINT

煙が発生している時は不完全燃焼の状態で、焚き火に必要な「酸素」「熱量」「物質」のどれかが欠けている証拠。わざと濃い煙を出したい場合は、生木や雑草を入れます。煙が出ることで蚊がいなくなる良い面も。

STEP 6

レインボーな炎を楽しむ

目を疑ってしまうかもしれないけれど、CGではない、最近話題のレインボー焚き火!焚き火アイテムのなかでも抜群の存在感を発揮して、魅せる焚き火としてシーンを盛り上げています。袋ごと入れるだけで、約30分も虹色の炎を楽しめます。

POINT

焚き火の最後に誰にも言わずに投入すると、みんなビックリするはず。着火時に仕込んでおいてもOKです。
人体に影響はないですが、レインボー後は調理などには使わないようにしてください。炎が当たる所に入れないと威力は半減してしまうのでご注意ください。

STEP 7

「やった!レポ」に投稿しよう

いつもと違う焚き火を楽しめたら「やった!レポ」に投稿して、体験をシェアしませんか?質問や感想はコメントに記入してください。

MATOME
まとめ

焚き火ひとつとっても、楽しみ方はたくさんあります。どうしてもBBQやキャンプ料理がメインになってしまい、焚き火は「ついで」のような傾向がありますが、思い切って「焚き火だけを楽しむ」という選択もぜひいかがでしょうか。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
4知性
4感性
アクティビティ
感じる
環境
その他
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
中学生以上
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