生まれては消えていく波。それはまるで生き物のようです。しかし、神秘的に思える波も地球物理の原則によって発生します。そして、自然の恩恵を楽しむサーフィンにも、その裏には科学的な原理・原則が潜んでいます。科学的に波を理解し、良い波に巡り会えるようになりましょう。
食卓に欠かせない伝統食のひとつ、豆腐。日本人にはとてもなじみ深い食材ですが、実際に作ったことのある人は少ないのではないでしょうか? 豆腐の素材は大豆を絞った豆乳とにがりです。豆乳に含まれるタンパク質をにがりで固めることによって豆腐は作られます。 それでは、にがりとはいったいなんでしょう。その正体は海の水。海水を煮て水を蒸発させると、最後に塩といくつものミネラルを含んだ溶液が残ります。この溶液がにがりです。にがりと塩を作るのは簡単。海水を煮詰めて濾すだけで塩とにがりを分離できます。 いくつかの鍋と豆乳があれば、自分で取ったにがりで豆腐を作ることができます。今度の海遊びでは、美味しい豆腐を海の水から作ってみませんか? \ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! / ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材 「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル! 詳しくは<a href="https://www.casio.com/jp/watches/protrek/products/prw-61/">コチラから</a>
日々の生活のなかで生み出される家庭ゴミのうち、全体の3~4割にも及ぶ生ゴミ。そして、生ゴミの8割を占めるのが水分です。収集されたゴミは焼却場で灰にされますが、燃えることのない水を蒸発させつつゴミを焼却するのは、とても非効率です。 自治体によっては生ゴミを減量するために電気式のコンポスターの購入に補助金を出すところもありますが、生ゴミの軽量化や分解のために電気を使うのは、焼却場とは別の場所に負荷をかけかえるようなもの。 生ゴミの元は命ある食材です。灰にして埋め立ててしまえば命の循環から外されてしまいますが、ある処理方法を行なえば、生ゴミはもう一度命の環のなかへ戻っていきます。 焼却場の負担を減らし、収集日までに発する悪臭を防ぎ、処理にエネルギーを使わず、生ゴミを再び生かすその方法とは……土に埋めること!自然界には生き物の亡骸を土に戻すシステムが働いています。この力を使って庭先で生ゴミを分解してみましょう。 \ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! / ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材 「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル! 詳しくは<a href="https://www.casio.com/jp/watches/protrek/products/prw-61/">コチラから</a>
人間が生きていく上で必要不可欠な「水」。健康な大人は、1日に体重1kgにつき約35ミリリットルの水が必要と言われています。これは体重50kgであれば約1.7リットルにもなり、山や森の中など、数日間野外で生活するとなると、持ち運ぶのもひと苦労です。 サバイバル技術の中には、河川や湧水から水を採る方法がありますが、もし近くに水源がない場合にはおすすめの方法があります。それは、地面に穴を掘って、草木や地面が持つ水分を気温差を利用して集める方法です。集めた水は濾過や蒸留、煮沸が必要ないので、そのまま飲むことも可能です。 ここでは、実際に森の中で気温差を利用して水を集める方法を紹介します。必要なのは、マグカップと大きめのポリ袋、そして穴を掘るためのシャベルのみ!簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。 注意 ※野外での飲料水の採取には危険と責任が伴います。安全に自信が無いときは口にしないでください。 ※この記事は、水の採取方法をご紹介するもので、安全性を保障するものではありません。 ※気温が氷点下を下回ると水が凍って使えない手法なので、氷点下を上回る環境で挑戦しましょう。
地球からおよそ1億4960万km離れた場所に位置する太陽。太陽を飛び出した光は、そこから8分20秒かけて地球に到達し、あらゆる生命を養う源となります。 ソーラーパネルはこの光を電気に変換することを可能にしましたが、特別な装置がなくても、太陽光をエネルギーとして利用することができます。なかでも簡単かつ効果的な道具が「ソーラークッカー」。太陽光を一点に集中させることで、お湯を沸かしたり、食物を加熱します。 ごくごく少量の素材で作れて燃料を使わず、二酸化炭素もススも出さないソーラークッカーは、もっとも環境負荷の小さい加熱器具。製作・使用するうちに、エネルギーと資源について学ぶことができます。
自然は巨大な食材の宝庫です。なかでも昆虫は日本だけでも3万種を数え、狩猟採集時代から食べられてきた立派な食材です。昆虫を捕って食べる行為は、私たちのDNAに刻み込まれている本能なのです。 たとえば、セミは昔から世界中で食べられてきました。中国では漢代の王の墓から「セミ焼きコンロ」が副葬品として出土していたり、古代ギリシアの哲学者アリストテレスは「幼虫が美味い」と言い、それを知ったファーブルが幼虫を捕まえて試食する話を『ファーブル昆虫記』に書いています。日本では井伏鱒二が小説『スガレ追ひ』で「アブラゼミはビールのつまみによい」と書き、かつて長野の園芸試験場では、リンゴの樹液を吸う害虫として捕獲されたセミ幼虫を缶詰に加工・販売していました。 身近で捕れる昆虫が食材になると、家の近くの草原や河原はご馳走の宝庫になります。さあ、美味しい食材を狩りに出かけてみませんか?前回の記事 <a href="https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/210" > 「昆虫は食材だ!身近な虫を捕って食べよう」</a>では、バッタをいただきました。 今回は、いまが旬のセミを捕って美味しくいただきます。 ※このHow toには昆虫を調理する写真が含まれます。苦手な方はご注意ください。
「野草を食べる」というと、なにか少し変わったこと、楽しそうなことと感じる人が多いかもしれません。もちろん、そういう気持ちや気分というのもよくわかるのですが、じつは、それ以外にもぜひ気がついてもらいたいことがあるのです。それは、私たち人類は、この地球上に誕生したときから、ずっと植物を食べ続けてきたということです。 けれども、今日のように人為的に田んぼや畑で作られる穀物や野菜がなかったときは、一体どうしていたのでしょうか? それは、もちろん、自然の大地に生える野生の植物を食べていたのです。そして、その野生の植物というのは、大きく分けて、「木」と呼ばれる木本植物と、「草」と呼ばれる草本植物とがありますが、このうちの草本植物にあたるものが、いわゆる「野草」と呼ばれているものにほかなりません。 つまり、私たちは、人類としてこの世に登場して以来、ずっと「野草」のお世話になってきたということです。ですから、「野草を食べる」ということは、ただの楽しみばかりでなく、「私たち人類は野草によって支えられてきた」という大きな意味があることにも気がついてもらいたいと思うのです。
みなさんはセミが食べ物とは思わないでしょう。でもセミは、美味しく食べることのできる立派な食材です。成虫をサクッと揚げればエビ風味、丸々太った幼虫の燻製はナッツ味! 狩猟採集時代の日常食は昆虫でした。栄養があって、たくさんいて採りやすかったからです。いまでも私たちのDNAには、虫採りの本能が刻み込まれています。昆虫採集の大好きな子どもが多いのはその証拠でしょう。夏には「セミを採って食す『セミ会』」を催すのですが、大人になってそうした狩りの本能に蓋をした人たちが参加します。彼らは幼少にかえり嬉々としてセミを採り、食べ、久しぶりの狩猟に心が解放されて帰っていきます。 昆虫食の醍醐味を知ると、山や森へ行かなくても、家の近くの草原や河原はご馳走の宝庫になります。春は小川でヤゴがスイスイ泳ぎ、夏はセミがうるさく、やがて秋の鳴く虫の大合奏が聞こえます。冬には脂がのったざざ虫がザーザー流れる瀬の音を子守唄に眠っています。 さあ、みんなで美味しい食材を狩りに出かけてみませんか?四季のある日本ではそれぞれが旬のご馳走がいろいろあります。このHow toでは、まずはじめに美味しい虫たちを紹介したあと、身近な昆虫「バッタ」を例に、狩りをして美味しく調理して食べる方法を紹介します。 ※このHow toには昆虫を調理する写真が表示されます。苦手な方はご注意ください。
何気なく食べている時でも私たちは五感を総動員しています。リンゴを口にした時に、もしピーマンの味がしたら、あるいはおせんべいのような食感だったら、意識していなくてもすぐに異変に気付くでしょう。 今回はこの統合された五感をひとつひとつミュート(OFF)しながら、そのひとつひとつを意識的に確認する、そんな「五感の実験」としてのHow toを紹介します。特別な食材は必要ありません。台所にあるものを「五感的に」観察し、今晩の食卓で少しだけ実験してみましょう。 実例として紹介するのは、2009年にロッテルダムの日本映画祭で開催した「五感のための晩餐会」という、フード・アート的なワークショップです。ひとつひとつの料理に添えられるのは、目隠しや耳栓など、感覚を消したり強調したりするための小物。メニューはコースで構成しました。 1. お通し:耳栓をして食感と聴覚で味わう 2. 前菜:スープを蒸留して香りのみを抽出し「食の香り」を体験する 3. 主菜:目隠しをして視覚以外の全感覚で味わう 4. デザート&ドリンク:目隠しと耳栓をして体内感覚で味わう+フレーバーペアリング 日本の食材をたくさん使っているので、自宅でも体験しやすいと思います。
ここ最近、縄文時代に注目が集まっていることをご存知でしょうか。およそ15000年前から1万年以上続いた時代。あまりの時間的隔たりに「同じホモ・サピエンスなの?」と思いたくなりますが、間違いなく同じホモ・サピエンスであり、私たちからざっくり80代遡ると縄文人に行き当たるのです。 そこで今回は、縄文人たちとの繋がりを日常の暮らしの中から探し出し、私たちの中に眠る縄文人の痕跡を探ってみたいと思います。 私たちの暮らしには、縄文時代から続いているものが結構あります。今回はその中でも「食べること」を通して縄文人と私たちの繋がりを探し出し、日本人特有の味覚センスについて考えることにします。そして体験を通じて、私たちの中にある12%の縄文人DNAについても考えてみることにしましょう。 ※STEPで紹介するジオラマの写真は、新潟県立歴史博物館のものです。 http://nbz.or.jp/
年々、苛烈さを増していく日本の災害。地震、台風、水害……。自然災害はどこか遠くの出来事ではなくなり、明日にも自分にふりかかるかもしれないものになりました。「いざ」に備えて、道具や食料を用意しておかなくては……と、誰もが思っているでしょうが、防災についての情報が溢れかえり、何からそろえれば良いのか分かりづらくもなっています。そんな時、ヒントになるのがキャンプです。ライフラインから離れた場所で生活をまかなうキャンプには、防災のノウハウがたくさん詰まっています。そして、防災を意識したキャンプのキーワードになるのが、「保温」と「補給」です。この2つを前提にするだけで、被災時にどんなものが必要か明確になります。普段から被災時をイメージして道具を用意し、キャンプを楽しんでおけば、災害に余裕をもって対峙できます。
晩秋の野山でひときわ明るい黄色のつる植物を見つけたら、それは山芋かもしれません。山芋は日本に自生するヤマノイモと野生化したナガイモの総称。山深い場所ではヤマノイモが、都市の郊外ではナガイモがよく見られます。特徴的な葉の形とつるの巻き方を覚えれば、家の近くにたくさんの山芋が隠れていたことに気がつくはず。掘っても問題ない場所なら、ぜひ掘りあげて調理をしてみましょう。市販品とは段違いの味の濃さに、きっと驚くはずです。 【連載】野生児育成計画 #1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊び https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67 #2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79 #3 木の枝からパチンコを作る! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93 #4 焚き火を使って「干し肉」を作る! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97 #5 春の小川で「草摘み」に挑戦! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100 #6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102 #7 空き缶でウッドガスストーブを作る! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112 #8 五寸釘を七輪で熱してナイフを作る! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/118 #9 夏の夜の雑木林を探検! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/127 #10「カラムシ」の繊維で紐を作ろう https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/135 #11 魚の多い秋の磯で、シュノーケリングで泳ぎ釣り! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/141 #12 ザリガニは食材だ!湧水で獲ったザリガニを食べよう https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/168
皆さんは魚醤を知っていますか?魚醤は、魚を発酵させて作る調味料で、世界中で作られている「うま味調味料」です。最古の文献がある古代ローマでは、魚醤は高価な香水と同等の価値を持っていたと言われています。イタリア料理に欠かせないアンチョビ(塩蔵イワシのオイル漬け)もここから生まれました。その他にも、アジアのナンプラーや、皆さんがよく使うケチャップやウスターソースも魚醤がルーツです。日本の魚醤では、「しょっつる」や「いしる」が知られていますね。 魚醤と言っても、多くの皆さんはピンとこないかもしれませんが、わかりやすく言うと、「魚肉を日本の味噌や醤油のように発酵させたもの」で、発酵の基本がわかっていれば簡単に作ることができます。 味噌作りの次のステップとして、魚醤作りに挑戦し、新しい発酵の扉を開いてみませんか? 味噌作りのHow toはこちら 人と微生物の美味しい共演!「手づくり味噌」を育てよう! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/83
#video:1YyfN5wBnAA?showinfo=0&start=0&controls=1&rel=0&cc_load_policy=0&theme=dark&color=white&autohide=0# 「ポットクレーン」をご存知ですか?表紙の写真にあるような、ポット(鍋)を吊るすクレーンのことを言います。これをわざわざ作る目的はいくつかありますが、今回のポットクレーンには次の3点を求めたいと思います。 ・鍋を高めに吊るすことで鍋が炎を遮らないので、暖をとりながらお湯を沸かせたり、調理ができたりする ・炎の大きさを調整しなくても、焚き火との距離を変化させることで、強火、弱火にできる ・完成すると何だかブッシュクラフトの達人になったような気分が味わえる 作り方は色々とありますが、今回は難しい刻みやカットなどが必要ない、本当に簡単に作れる方法を一緒にやってみましょう。せっかくポットクレーンを作るので、強火、弱火が実際に必要な何かを調理しませんか?今回は手軽にワイルドな気分が味わえて、ほっこり美味しい、そして薬効もたっぷり、ブッシュクラフトをする人の間で大人気のPine Needle Tea(松の葉茶)を煎れてみましょう。(ブッシュクラフト通な気分を味わうには、わざわざ英語で言うのも大切です)弱火を上手く使うとさらに美味しくなるんです。 ※火の扱いが許可されている場所で行ってください ※子供は必ず大人同伴で行ってください
野や畑で採れる自然の植物から、風味豊かで味わい深い「ワイルドコーヒー」が作れるのを知っていますか? ワイルドコーヒーは、穀物やシイの実などのドングリでも作れますが、秋から冬にかけて旬なのが、タンポポコーヒー。使用するのは、主にタンポポの根っこ。春に向けて根っこに養分を蓄わえるこの季節は、採取するには最適です。「イヌリン(植物によって作られる多糖類)」が増え、甘味が出るため、滋味深いコーヒーを作ることができます。 またタンポポは、「蒲公英(ホコウエイ)」という生薬名があり、西洋ハーブでも「Dandelion(ダンデライオン)」と呼ばれる立派な薬草です。肝機能の改善や血糖値を下げる効果などがあることがわかっており、沢山飲んだり、食べたりするクリスマス、忘年会、お正月にぴったりです。焙煎するためコーヒーに似た風味がありますが、カフェインレスなので、カフェイン摂取を控えたい人にもおすすめ。 春に向けて、畑や庭の手入れをする時に、タンポポを抜く方も多いのではないでしょうか。丈の高い草も枯れて、タンポポも見つけやすい季節。ただ抜いてしまうのではなく、そのパワーを味わって見ませんか?