HOW TO

How To一覧
テーマ:つくる
  • 奥田祐也

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    この10年ほどで、街でも野外でも人気を集めるようになったサウナ。温泉などの温浴施設には以前から付属しており、一部の人に愛されてきましたが、このブームでサウナの気持ちよさが一般にも広まった感があります。日本ではサウナは温泉や浴場に付属する北欧からやってきた施設、といったイメージが強いですが、日本の風呂の歴史を遡ると、実は湯に浸かる風呂よりもサウナのような蒸し風呂のほうが先行しています。蒸気を浴びる蒸気浴は日本をはじめ世界中で楽しまれてきました。その原型をもっとも簡素なシステムで再現するのがテントと焚き火を使ったサウナ。持ち運びできるテントと焚き火を組み合わせれば、深い自然のなかでサウナを楽しむことができます。

  • 人は古い時代から、飲み物に香りを付けて楽しんできました。「植物から香りを抽出する」というと、特殊な装置を思い浮かべるかもしれませんが、素材によっては、植物から香りを取り出すのはそれほど難しくありません。ここで紹介するのは植物から取った香りを楽しむ自家製ノンアルコール・ジン。お酒が苦手な方や妊婦さん、車を運転するお父さんやさらにはお子さんまで楽しめます。バーで飲むようなジントニックをつくってキャンプなどで仲間たちと一緒に楽しんでみましょう。

  • 人の暮らしに欠かせない要素を「衣・食・住」と表現することがあります。この3つの要素の筆頭に掲げられるように、私たちが生活を営み、命をつなぐうえで衣類はたいへん重要です。しかし、生活の根幹を支える衣類を自分で作ったことがある人は、少ないのではないでしょうか、ましてや布の素材となる綿花から育てた人はごくわずかでしょう。私たちは1枚のシャツを織るのにどれほどの広さの畑や手間が必要か知らないまま、日々衣服を身につけています。日本には、この島の風土に合った「和綿」というコットンがあります。日本人の生活を支えてきた和綿を育てて、衣類とは何か、ファッションとは何かを考えてみませんか?

  • 棒とそこに張り渡した弦、弦の震えを共鳴させる筒の3つで構成される一弦琴はもっともシンプルな弦楽器です。単純な構造なのに(単純だからこそ?)、弦を押さえる位置を変えれば、無段階に音を変化させることができます。あらゆる弦楽器の原初にある一弦琴を作って、音楽の不思議に触れてみませんか。

  • 宮原 悠

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    一年も終わりに近づくと、クリスマスに向けて街中は色とりどりの装飾で飾られます。家庭でも楽しめるクリスマスの装飾といえばクリスマスツリーとクリスマスリースでしょうか。なかでもクリスマスリースの歴史は古く、五穀豊穣や子孫繁栄、新年への祈願の想いが込めて家庭の戸口に飾られたと言われます。つまりこれはしめ縄の西洋版。思い思いの願掛けをして、自分だけのクリスマスリースを作ってみましょう。

  • みなさんはハンモックにどんなイメージを持っているでしょうか。自宅でくつろぐときのスペースでしょうか。それともちょっとワクワクする遊具的な寝床でしょうか。なかには熱帯の家々で実用的な寝床として使われている様子を思い浮かべる人もいるかもしれません。どのイメージもハンモックの特徴を捉えていますが、私はこれらに加えて、「旅の道具」としての一面もみなさんに知ってほしいと思っています。ハンモックはくつろげて、寝るだけでワクワクして、涼しく眠れて、そして旅にも持ち出せる道具でもあるのです。寝床をつくるうえで必要なのは、2本の立ち木だけ。ちょうどいい木があれば、ハンモックは自宅の庭も、奥山も、斜面も、湿地の上も快適な寝床に変えてくれます。

  • 日本で紙がつくられるようになったのはおよそ1500年前。その製法は日本で独自に編み出されたとも大陸から伝来したともいわれていますが、どちらにせよ日本人は野山の植物から繊維を取り、それを紙に漉いてきました。現代の製紙業では木材を化学的に処理して繊維を取り出して紙にしますが、昔ながらの紙漉きでは植物から強靭な部位を取り出して重ね合わせて紙にします。プロの漉く和紙のように均一にはなりませんが、まったくの初挑戦でも文字を書ける強さのある紙を漉くのは難しいことではありません。

  • 標高750mの山里で暮らしています。大都市から日当たりのいい田舎に移り住んで知ったのは、太陽光を上手に活用すれば、田舎では生活に必要なエネルギーのほとんどを自給できるということ。われわれはこれまで、化石燃料の支払いのために働いていたのではないか? という思いさえ持つようになりました。太陽からの恵みを熱や電気などに変える技術を学んだことで、日当たりのいい田舎であればそんなにあくせく働かなくてもなんとか暮らしていけると知りました。しかも一度システムを組んでしまえば、ほとんどがメンテナンスフリー。化石燃料由来のエネルギーのように、ずっとお金を払わなくてすむのです。都会ではとてもじゃないけど暮らしていけない、というくらいの年収で、なんとか家族で楽しく暮らしています。なぜそんなことが可能なのかを、順を追って紹介していきましょう。\CASIO ソーラー時計/太陽光はもちろん、蛍光灯などの光を動力に変換するカシオ独自のソーラー充電システム。初代G-SHOCKのデザインを受け継いだ G-5600UE-1JFをはじめ、多くの時計に搭載されています。詳しくはコチラから

  • 靴が普及するまで、日本人が愛用してきたのが鼻緒のある履き物。なかでも、藁や茅といった入手しやすい素材で作られた足半(あしなか)やわらじは、庶民に重宝されました。その制作法はいたってシンプル。草の繊維から作った1本の紐を折り返して4本の軸をつくり、それに植物でできた紐を隙間なくからめてシート状にして、足にむすぶための紐をつけるだけ。構造が単純なので、作り方を覚えるのも簡単です。野で手に入る植物や廃物から履き物をつくってみませんか?

  • 三森 典彰

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    私たち人間は、意識しているものも意識していないものも含めて、とても多くの自然の恵みを受けて暮らしています。そのうちのひとつに“香り”のもつ力があります。香りは食べ物や飲み物を多彩にいろどり、ときには精神を落ち着かせたり、元気づけたりもします。香りを形づくる成分の中には、気分への作用だけではなく実際に身体に作用するものもたくさんあります。私たちの日常は、自分で意識しているのよりもずっと多くの場面で香りの力に支えられています。今回はそんな香りの力を自然界から抽出する方法をご紹介します。その名も「水蒸気蒸留法」。専用器具があればより効率良くエッセンスを抽出できますが、家庭にある調理器具でも手軽に香りのエッセンスを集めることができます。それぞれの方法について原理から解説します。

  • 成瀬恵理

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    鍛金(たんきん)とは、金属の板を金鎚で叩いて形を作る金属工芸の伝統技法です。鍛金の歴史は古く、その歴史は紀元前メソポタミア文明の頃にまで遡ります。一番最初に使われた金属は銅や金、銀であったと考えられています。鍛金は、手に握った金槌で金属を叩いてかたちづくるシンプルな技法でありながら、古代から今日まで受け継がれてきました。現代の金属製品は大量生産が主流となっていますが、あえて手間と時間をたっぷりかけてつくる鍛金のうつわたちは、温もりのある愛おしい一品となるでしょう。また、鍛金を深めていくと、「道具をつくるための道具」を自作する必要が訪れます。それは物づくりを根源へと遡るような体験です。鍛金は少しだけ手強いですが、それだからこそ、手仕事をすることの意味と価値を教えてくれるでしょう。

  • 宮原 悠

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    皆さんは野遊びに繰り出す時、どの遊びにも必ず持っていく、といった道具はありますか? 私は何かしらのナイフを一本持っていくようにしています。人類は道具を使うことで発展を遂げてきました。古代の石器に端を発するナイフは、切る、割る、削る、刺す、といった人の指先では不可能な作業を可能にしてくれる便利な道具です。刃物はとても危険な道具でもありますが、正しく使えば、わたしたちの体一つでできる仕事を増やしてくれます。今回はそんな実用的な野遊びの道具としてのナイフの選び方を、刃物に働く物理の観点からご紹介します。どんなナイフでもかまいません(なければ包丁でも!)、手持ちのナイフを1本用意してそれを観察しながら読み進んでもらえば、ナイフに宿る使いやすさを生む工夫に気づくはずです。

  • 真島辰也

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    しなやかさと強さ。相反する性質によって人類を支え続けてきた素材のひとつが「皮革」です。戦場や鍛治場など、体を衝撃や火から守らなくてはいけない現場で革は重用されてきました。さらに遡れば、毛皮をもたない私たちを最初に暖めた被覆は、ほかの動物からとった毛皮だったことでしょう。化学繊維が発達した現代においても、素材としての革の優位性は失われていません。今も皮革製品は私たちの生活のあちこちで活躍しています。人類の手に馴染んだ素材である皮革を使って、生活の道具をつくってみませんか?

  • 柴田佳秀

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    都市は、人間が暮らしやすくなるように設計された環境ですから、自然のなかで生きてきた鳥たちにとって棲みやすい環境ではないはずです。しかし、そんな都市にも鳥が棲んでいます。それどころか最近になって、わざわざ都市に進出して暮らしはじめた鳥もいます。そんな鳥たちを観察し、その理由を探るのが都市鳥ウォッチングのおもしろさ。理由を知れば知るほど「生きものってすごいなあ」と思わずにはいられないのです。さあ、皆さんも都市鳥に出会って、そのしたたかな暮らしぶりを見つめてみませんか。普段見ている景色が一変すること間違いなしです。

  • 長野修平

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    朝の食卓に木のバターナイフやスプーンがあると、とても気持ちよく1日をスタートできます。そんな天然素材の木製カトラリーをお店で買ってくるのもいいけれど、もし自分で作れたら最高だと思いませんか。僕はそんな暮らしがしたいと思って、木を削って暮らしの道具を作ってきました。これまで、木を加工して物を作るときには何年もかけて乾燥させた木材を買ってきていましたが、あるとき出会ったのがスウェーデンの木工家のパフォーマンスでした。なんでも彼は、切ったばかりの生木からスプーンやヘラを削るというのです。生木は柔らかく、ナイフでもザクザク削れるため、自由なデザインの形に削り出すことができます。この技法は生木=green wood、ナイフで削る=cavingをくっつけてグリーンウッドワークと呼ばれています。その後、彼とは日本やスウェーデンのイベントで繰り返し会い、生木から削ることの面白さや奥深さ、生木ならではの削り方、そしてグリーンウッドワークが身近にあるスウェーデンのライフスタイルまで様々なことを見せてくれました。ここではそんなグリーンウッドワークの世界をお伝えします。