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2022.11.10525 views

人類を支えた素材「革」を使って焚き火ミトンをつくろう

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真島辰也

WORKS代表
天然素材の革をもっと身近にしよう

しなやかさと強さ。相反する性質によって人類を支え続けてきた素材のひとつが「皮革」です。戦場や鍛治場など、体を衝撃や火から守らなくてはいけない現場で革は重用されてきました。さらに遡れば、毛皮をもたない私たちを最初に暖めた被覆は、ほかの動物からとった毛皮だったことでしょう。化学繊維が発達した現代においても、素材としての革の優位性は失われていません。今も皮革製品は私たちの生活のあちこちで活躍しています。人類の手に馴染んだ素材である皮革を使って、生活の道具をつくってみませんか?

READY
準備するもの
  • 丸目打ち(レザーパンチ)

    1セット

  • ポンチ

    1本

  • 革包丁

    1本

  • 手縫い針

    2本

  • 蝋引き糸

    1巻

  • 鉛筆

    1本

  • 銀ペン

    1本

  • ハンマー

    1本

  • ディバイダー

    1本

  • ゴム板

    1枚

  • 接着剤

    1本

  • ゴムのり

    1本

  • 床革

    30×40cm

STEP 1

素材を用意する

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    一番上が銀面をもつ本革。その他は床革
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    本革と床革の位置関係
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    今回は3mm弱の厚みの床革を使用

通常、動物から剥がされた皮は毛や残った肉を除いたあと、腐敗する成分を抜き、柔らかさを付与する加工が施されます。この工程が、読んで字のごとく「皮鞣し」の作業になります。

鞣されたたことで「皮」から変わった「革」は、用途に合わせて裁断されたり、厚みを変えたりします。革の主役は表皮(銀面という)をもつ「本革」です。銀面を生かすために肉側の面をスライスして取り除くのですが、この厚みを変える工程で生まれるのが「床革」です。

床革は銀面をもつ本革と比べて繊維が粗く毛羽立ちもあり、厚さも不均一です。しかし、安価で柔さにも富みます。今回製作するのは焚き火端で使うミトンですから、熱から手を守りつつ、物をつかめるしなやかさが必要です。そして、安価であれば道具として遠慮なく使うことができます。牛の床革で2.5~3mmほどの厚みのものが材料として適当です。

STEP 2

道具を用意する

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    レザークラフトの基本の道具

レザークラフトの工程は大きくわけて4工程。デザインを決めてそれを革にうつしとり、線に沿って裁断し、糸を通す穴をあけ、糸で縫い合わせます。工夫次第で専用品を減らすこともできますが、丸目打ちのセット、ポンチ、革包丁、蝋引きの糸、手縫い針などは専用品を入手しましょう。このほかに、革の端から一定の場所に線を引くディバイダーや革にラインを引く銀ペンもあると便利です。

写真には写っていませんが、スムーズに作業をすすめるにあたり、ゴムのりと接着剤もあるとよいでしょう。

STEP 3

手に合わせて型紙をつくる

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    白い紙に自分の手のアウトラインをうつす
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    最初の線よりふたまわり大きな線を描く
  • Sp 018e92ad 822d 4ba7 bfe3 ca26e1d9c285
    型紙を切り出して革に線を入れる

今回は読者のみなさんのために型紙を用意しませんでした。それというのも、人の手の大きさやかたちはそれぞれに異なるからです。型紙は、自分の手を基準にしておこしてみましょう。

親指以外の指をそろえたら、親指を軽くおこした状態で紙に手を置き、そのアウトラインをうつしとります。続けて、最初に描いた手のシルエットから2cm程度外側にふたまわり大きいラインを引いていきます。実際のシルエットよりふたまわりほど大きくするのは、手を差し入れるための余裕をもたせ、手をまげたときの曲がりしろをつくるためです。

形が決まったら型紙を切り出し、それを革に重ねてラインをうつしとります。同じ寸法で2枚の革を切り出すので、できるだけ無駄がでないように配置するとよいでしょう。

MATOME
まとめ

このミトンづくりでは、まったくの初心者の方でも縫える方法をご紹介しました。器用な人なら数時間、そうでない人でも1日もあれば縫い上げることができるでしょう。

こんなにつくるのは簡単なのに、できあがったミトンの焚き火端での活躍には目を見張るものがあります。素手ではとてもつかめない燃える薪や熱い鍋も、革のミトンがあれば気軽に扱うことができ、刃物を使うときには体を守るガードとしても使えます。薄く、軽量なのに強さと保護能力は抜群。これこそが革のもつ魅力です。

そして、革は再生産が可能な天然素材であり使い古した後は土に還ります。この点でも化学的な素材とは一線を画しています。野山に出かけて火をおこし、その隣で眠る。そんなスタイルで根源的なアウトドアを楽しむときに、自作した革の道具があるとその体験はいっそう深いものになるはずです。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
4知性
3感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 街
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
4時間~6時間
対象年齢
小学校中学年以上
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