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2022.07.211206 views

バスケットウィービングをマスター!自然の素材でかごを編もう

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真島辰也

WORKS代表
野山で採集した生の蔓(つる)で、その場でかごを編んでみる

例えば、雨に降り込められたキャンプ。せっかくフィールドにいるのに行動しにくい日には、私は野の素材のハンドクラフトを楽しみます。特別な道具を使わず、その場の素材で作れる点で優れているのが生の蔓で編む蔓かごです。一般的に、蔓や割いた木の繊維でかご等を編む場合は事前に蔓を水で戻す作業が必要ですが、採集したばかりの蔓は柔軟性が高いのでそのまま編み始められます。強度と柔軟性さえ確かめられたら、名を知らぬ蔓も素材にできるのが蔓かごの魅力。名前を知る前に草と仲良くなることができます。

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READY
準備するもの
  • ナイフ(もしくは剪定ばさみ)

    1個

STEP 1

強度と柔軟性を確かめて蔓を収穫する

  • Sp 99d0578a 87b1 46f9 95e7 4dece43fc886
    太さが均一で真っ直ぐな蔓を探す
  • Sp ad65910a 5979 42a3 95a7 f5e1b4b0aa9c
    折り曲げて柔軟性を確認する
  • Sp aefd02dc a81b 45e3 8210 29dff92ecfc1
    引っ張って強度をチェックする
  • Sp 8b259575 fd03 4e91 b245 be5d4e8e9fe8
    今回はアケビとオオツヅラフジを採集

かごを編もう!と意識して野山を眺めれば、そこには何種類もの草の蔓が生えていることに気がつきます。それらの蔓の中からかごを編むのに適したものを探し出します。かごの素材としての条件は、程よい柔軟性と強度があること。折り曲げたり引っ張ったりして蔓の強さを確かめます。続くチェック項目は均一な太さである程度の長さを採集できるかどうか。かごを編む際、継ぎ足す回数が少ないと仕上がりが美しく強度も高まります。こんな条件を満たす直径3~7mmの蔓を数十m採集して、束ねて持ち帰ります。

茎を細く伸ばす植物には蔓(つる)型と蔦(つた)型の2タイプあり、かごを編むのに適しているのは蔓のほう。蔦は樹皮や岩肌に付着するための根を茎から出すため、表面が平滑な蔓と比べて工作の素材に不向きです。

蔓には他の草木に巻きつきながら伸びますが、ほかのものに巻きついた跡がバネ状になっている部位はかごには不適です。できるだけまっすぐな茎を数m単位で採集しましょう。また、上方に伸びるだけでなく地面を這っている蔓もあります。地面を這っているものはまっすぐなものが多いので、地面も忘れずに見ておきましょう。

蔓の採集地は個人所有ではない河川敷などがおすすめです。個人所有の土地に入る際は地権者に許可をとりましょう。蔓のなかには棘が生えていたり、有毒なもの(ツタウルシなど)もあるので、不安な場合は図鑑や同定アプリを活用しましょう。

STEP 2

蔓を整え切り分ける

  • Sp e681f170 845b 4568 b07b 548ec6bb75bc
    枝葉や根っこを切り落として整える
  • Sp b42d192b adc6 43a4 8e20 233cdbcb738a
    蔓をたわめて仕上がりサイズをイメージ
  • Sp 8506f591 1f15 460a 95ef f689a988f6b2
    長さをそろえて8本切り出す
  • Sp d68a6743 2356 47be b61c e4248bc74efb
    最後に半分の長さの9本目を切り出す

蔓を採集したら枝葉や根っこを落とし、太さが近いものを束ねて仮置きします。そこから最初に選び出すのは軸になる部位。太さが均一で、ある程度強度があるものを選んで数十cmの長さで8本切り出します。軸の長さは作り上げるかごの大きさに準じますが、仕上がりイメージの大きさより20cmほど長く切り出しておきます(あとでこの余分が必要になります)。
8本切り出したら、これに加えてもう1本切り出しますが、9本目は最初の8本の長さの半分で十分です。

STEP 3

軸を十字に重ねて固定する

  • Sp 3061e58a 079a 483c b683 373a9b8843d3
    仮置きして全体をイメージ。左上が9本目
  • Sp 727d2d9a 2425 4ac6 925b 95f74b78df46
    十字に重ねて細めの蔓で固定していく
  • Sp abd03ec2 8d5f 489f 8eda 02ee4d3e6b71
    9本目を挿入。左上の束が5本になっている

最初に切り出した8本を4本ずつに分けて十字に重ね、これらが直交する中心部に細めの蔓を巻き付けて固定します。細めの蔓を使うのは、中心部は外側よりもカーブがきつくなるため。太い蔓では折れたり作業がしにくくなります。5~6回巻き付けたところで半分の長さの9本目を交叉部に挿入して固定。中心から放射状に5・4・4・4本の軸が広がる形にします。

MATOME
まとめ

自分の身体以外に必要なのはナイフ1本。野の蔓を使ったかご編みは、数時間で習得できる素朴な技術ですが、身につけると世界の見え方が変わります。野山で何かを持ち帰りたくなったとき、かごが編めなければ「容れ物がないから運べない」となりますが、編めるようになれば「必要にならかごを編めばいい」と思考が変化します。そして、それまではただの一様の緑に見えていた風景から、蔓が浮かび上がってくるようにもなります。今回紹介したのは最もシンプルな編み方ですが、世界には幾通りもの編み方が存在します。手先が編むことに慣れたら、ぜひほかの編み方にも挑戦してください。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
4知性
4感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 森
季節
春 ・ 夏 ・ 秋
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
小学生高学年以上
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