1977年、神奈川県横浜生まれ。
NPO法人体験学習研究会プロデュサー・日能研調査開発室所属
2005年より体験学習研究会での活動を開始。子どもから大人まで幅広い層を対象に、アドベンチャー教育や体験教育を根っこにした教育キャンプのプロデュースを続けている。
趣味は、きりもみ式火おこし。ウツギやアジサイなどの空芯植物を見ると目が輝く。
近所の身近な森の中をゆっくり歩いてみましょう。歩くといっても目的地はありません。その森をゆっくり歩きながら、様々なものを見て、聞いて、感じましょう。森には、その森に住む植物や生き物が育んできた歴史や時間の流れがあります。時にせめぎあいながら、一方では、生活空間や日光を分け合いながら調和をつくっています。その営みに触れ、「なぜその森が今の様子を形成しているのか?」を想像しながら歩きましょう。また、定期的に森歩きをすることで、春・夏・秋・冬と季節ごとに装いを変化させる森の様子を観察しましょう。このHow toでは、視点や目的をもって、森歩きをすることで、ことがら同士の関係をとらえながら、自らの持つ想像力を使う体験をします。
自分の家の近くにあり、定期的に散策できる森や林を探します。整備された公園内にある森なども良いでしょう。
様々な植物がはえる森であればあるほど、想像力が刺激され、たくさんの「問い」がうまれる体験につながります。行きたい時に気軽に行けるような、家の周辺にある森選びをおすすめします。
森の中をゆっくり歩きます。その中で、目にとまった植物の色や様子を観察します。時には、たちどまって葉を触ったり、匂いをかいでみます。
自分のお気に入りの木を選ぶと、その変化を楽しむことができます。定期的に観察することで、変化やちがいを確認しましょう。
森の中を観察しながら、自分だけの「問い」をつくります。なぜ、この木はここに生えているのか?なぜこの木の葉は、こんなカタチをしているの?など。自分だけの「問い」に模範解答はありません、自由につくりましょう。
違いや共通点など、観察したことをもとにつくるのも良いですし、「なんとなく~」から生まれる「問い」も大切にしましょう。誰かと一緒に森を歩くのならば、その「問い」をお互いに話し合ってみましょう。
森は、その中にいるだけでリラックスできたり、心や体をリフレッシュさせてくれます。さらに、森と親しむために、「これをみよう!」という視点や目的をもって森歩きをしてみましょう。その体験は、想像する力を刺激し、あなただけの「問い」づくりをどんどん加速させていくでしょう。そして、この「問い」をつくる力は、あなた自身が、この先も「学び続ける」大きな原動力となっていくはずです。さあ、森に出かけましょう。