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2022.03.102120 views

自然の力で生ゴミを分解!庭にコンポスターをつくろう

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藤原祥弘

エディター/ライター
自然界の仕組みを活用して、生ゴミを分解しよう

日々の生活のなかで生み出される家庭ゴミのうち、全体の3~4割にも及ぶ生ゴミ。そして、生ゴミの8割を占めるのが水分です。収集されたゴミは焼却場で灰にされますが、燃えることのない水を蒸発させつつゴミを焼却するのは、とても非効率です。

自治体によっては生ゴミを減量するために電気式のコンポスターの購入に補助金を出すところもありますが、生ゴミの軽量化や分解のために電気を使うのは、焼却場とは別の場所に負荷をかけかえるようなもの。

生ゴミの元は命ある食材です。灰にして埋め立ててしまえば命の循環から外されてしまいますが、ある処理方法を行なえば、生ゴミはもう一度命の環のなかへ戻っていきます。

焼却場の負担を減らし、収集日までに発する悪臭を防ぎ、処理にエネルギーを使わず、生ゴミを再び生かすその方法とは……土に埋めること!自然界には生き物の亡骸を土に戻すシステムが働いています。この力を使って庭先で生ゴミを分解してみましょう。

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READY
準備するもの
  • スコップ

  • 【生ゴミ処理器の素材例】

  • ポリカーボネート製波板(665×455mm)

    2枚

  • 杉板(24×170×1200mm)

    2枚

  • 杉板(24×170×370mm)

    2枚

  • 杉板(16×40×1200mm)

    3本

  • 杉板(16×35×370mm)

    6本

  • ステンレス製蝶番

    2セット

  • ステンレス製掛け金

    1個

  • ステンレス製かめ座

    6個

  • ステンレス製木ネジ

    各サイズを数十本

  • 黒土(14L)

    4袋

  • 【ミミズコンポスターの素材例】

  • 杉板(24×170×350mm)

    4枚

  • ステンレス製木ネジ

    12本

STEP 1

消すか堆肥化か。2とおりの生ゴミ処理を考える

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    黒土を使った生ゴミ処理器は分解が早い
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    ミミズコンポスターは堆肥化の面で有利

家庭で実践できる土を使った生ゴミの処理は、大きく分けて2とおり。ひとつは「なくすこと」に重きを置いて、微生物によって短時間で小さくする方法。もうひとつは、堆肥として再利用する方法です。

土に埋めた生ゴミは、土中の生物の力によって最終的には水とガスと少しの土となりますが、用いる処理の方法によって分解の速度と土中に残る栄養分が変わります。この記事では、黒土を使った「生ゴミ処理器」とミミズの力を借りる「ミミズコンポスター」の2種を紹介します。

黒土を基材にする生ゴミ処理器は、省スペースで処理の速度が速く、においも少なく、使い続けても土のかさが増えにくいのが利点です。その反面、投入した生ゴミの大部分をガスと水に分解してしまうので、堆肥としての力は小さくなります。

落ち葉などと土と生ゴミを合わせ、生物の力を借りながらゆっくり分解するミミズコンポスターは、処理にやや時間がかかってスペースも必要ですが、処理後の糞を堆肥として活用できます。

どちらも一長一短あるので、併用するか運用しやすい方法に挑戦してください。

STEP 2

生ゴミ処理器の基本構造を知る

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    主役は土。処理器は土を良好に保つための箱
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    処理器外観。大きく開口すると使いやすい
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    土を保持する枠と雨を防ぎ光と風を通す屋根

生ゴミ処理器の基本となるのは、もちろん土。砂や小石、腐葉土の含まれていない黒土が処理器に向いています。黒土は市販もされていますが、自宅の敷地でそのような性質を備えた土が手に入る場合は、市販品を買う必要はありません。

処理器は、黒土が持つ分解能力を引き出して管理するためのものです。①生活で出るゴミの分解に必要な量の土を保持し、②適度な水分量と熱を保ち、③においが漏れないように生ゴミを覆い、④分解後の水分とガスを放出し、⑤光を透過し、雨を遮る屋根を持っていること。こんな構造になっていれば、どんな材質、形でも機能します。

しかし、考えたいのは自然への負荷です。処理器の性能を向上させようとするあまり、分解しない素材を多用しては本末転倒です。処理器そのものもいつかはゴミになることを見越して、分解する素材やできるだけ長寿命な素材、再利用できる素材を選び、少ない部材で作れる構造を意識しましょう。

この記事では作りやすい据え置き式の枠型タイプを紹介していますが、底面を設けた箱型タイプであれば、ベランダへの設置や移動が行なえます。

POINT

黒土を使った生ゴミ処理器の技術を確立したのは、神奈川県の松本信夫さん。処理器を「キエーロ」と命名し、情報を発信しています。検索すると全国でキエーロを使った生ゴミ処理を実践する人たちの情報がみつかります。庭が狭い、ベランダでしか使えない、住むのが寒冷地である、地面が湿っている……それぞれの条件をクリアする方法を先達が公開しているので、自分に合った方式を探してみてください。

STEP 3

生ゴミ処理器の素材を用意する

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    素材には分解するもの、長寿命なものを使う
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  • Sp c11f1f47 164f 4728 986b 07a7d100a2f1

STEP2で書いたとおり、生ゴミ処理器としての条件を満たすものであれば、どんな素材・形で作っても構いません。この記事では道具としての寿命と使い勝手、素材の入手のしやすさから、光を透過する素材としては比較的長寿命なポリカーボネート製波板(寿命はおよそ10年)を使った処理器を紹介します。

【使用する素材】
・ポリカーボネート製波板(665×455mm)2枚
・杉板(24×170×1200mm)2枚
・杉板(24×170×370mm)2枚
・杉板(16×40×1200mm)3本
・杉板(16×35×370mm)6本
・ステンレス製蝶番 2セット
・ステンレス製掛け金 1個
・ステンレス製かめ座 6個
・ステンレス製木ネジ 各サイズを数十本
・黒土(14L)4袋

市販されるポリカ波板の規格で、最小のものは3尺(665×910mm)の大きさ。この板を波の目に対して直交する向きで両断し、665×455mmの板を2枚作り出します。波板を連結するときの重ねしろは2.5山以上とされていますから、この2枚を横方向に連結して使うと、およそ1200×455mmの広さの光を通す屋根が生み出せます。

ポリカだけでは屋根としての強度が足りないので、細い板で枠を作り、そこに波板を貼り付けます。この屋根の下に収まる木枠を作り、木枠と屋根をつなぐパーツをつければ完成です。

重要なのは、「光を透過し雨を遮る屋根」と「その屋根に収まる木枠」という条件です。上記で紹介した素材や寸法は参考にとどめ、入手できる素材で工夫してください。ただし、容量が小さいと生ゴミを処理しきれないので、3~4人家族であれば1200×400mm程度の屋根とそれに覆われるまとまった土は必須の条件となります。

MATOME
まとめ

現代の環境問題の多くは、地下から採掘した資源を濫費するために引き起こされています。採掘した地下資源で分解しないものをつくるからゴミが問題になり、化石燃料を燃やすから温暖化ガスが生まれています。

これらの問題の根本的な解決策は、地下にあるものを燃やさず、地上にある資源と命を循環させながら利用すること。すでに地上にあって、利用したのちに分解・再生するものを使っていれば、環境を大きく壊すことはありません。

生活に循環を簡単に取り入れる方法はたくさんありますが、社会にも自分にもメリットが多く、取り組みやすいのがコンポスターです。土に入れたゴミが、10日ほどで分解されるのはまるで魔法のよう。家庭から出るゴミの量が大きく減ることにもきっと驚くでしょう。そして、生ゴミを庭先で分解しているうちに、そのほかのゴミの捨て方やリサイクルにも興味が湧いてくるはず。コンポスターは、循環型のライフスタイルへと背中を押してくれる道具です。

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GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
5知性
3感性
アクティビティ
つくる
環境
街 ・ 田畑
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
4時間~6時間
対象年齢
小学校低学年以上
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