慶應義塾大学体育研究所准教授。JOLA運営委員。大学生を対象に野外活動の授業を担当し、日々学生と自然の中で様々な活動を楽しんでいる。また、発達障がいのある子どもたちを対象とした野外活動プログラム「プチ冒険倶楽部」を立ち上げ、子どもたちが自然の中での楽しい活動やチャレンジの必要な活動を通して、子どもたちが持っている可能性を広げ、全ての人がその個性に応じて自分らしく生きていくための支援を目的として活動している。
自然の中に出かけて楽しいのは晴れた日だけだと思っていませんか?しっかりと準備をすれば雨の日の散歩もとても楽しいものです。雨の日しか出会うことができない自然もたくさんあります。そんな自然を探すために、傘やレインウェア、長靴を準備して雨の日の散歩に出掛けましょう。
雨が降りそうだと思ったら、傘を持って外に出てみましょう。
外に出たら、まずは匂いを感じてみましょう。ちょっとほこりっぽいような「雨の匂い」を感じることができるかもしれません。
アスファルト、舗装されていない地面、木の下など、いろいろな場所を歩いてみましょう。場所によって雨の感じ方が違うかもしれません。そして、しばらく同じ場所に立ってみましょう。時間によっても雨の感じ方が変わるかもしれません。
上下セパレートタイプのレインウェアと長靴を身につければ、少々強い雨でも大丈夫。本格的に散歩にでかけましょう。
長靴を履いていたら、水たまりの中を歩いてみましょう。冒険心がくすぐられますよ。
木の下や葉っぱの裏などをのぞいてみましょう。もしかすると雨宿りしている生き物に出会うことができるかもしれません。
近所に川があったら、安全な場所から川を眺めてみましょう。いつもとは違った川の様子が観察できるかもしれません(くれぐれも急な増水に注意して下さい)。
せっかくのお出かけの日に雨に降られ、がっかりすることはありませんか?私たち人間にとっては、晴れている日が「いい天気」かもしれません。しかし、「恵みの雨」というように、雨が生き物や植物を育むという一面があります。雨の中で自然が見せる姿を観察し、生き物や植物が喜んでいる様子を想像しながら散歩をしてみると、きっと雨の日も「いい天気」と感じることができるでしょう。