慶應義塾大学体育研究所准教授。JOLA運営委員。大学生を対象に野外活動の授業を担当し、日々学生と自然の中で様々な活動を楽しんでいる。また、発達障がいのある子どもたちを対象とした野外活動プログラム「プチ冒険倶楽部」を立ち上げ、子どもたちが自然の中での楽しい活動やチャレンジの必要な活動を通して、子どもたちが持っている可能性を広げ、全ての人がその個性に応じて自分らしく生きていくための支援を目的として活動している。
気持ちの良い森のなかで、敷物を敷いて横になってみましょう。木々の間からさす木漏れ日や森を渡る風など、自然を五感で感じながらウトウトとすることができたら、とても気持ちの良い時間となることでしょう。ハンモックがあれば、木々の間に張って揺られてみましょう。さらに贅沢な体験となります。
森のなかで一晩過ごす体験もおすすめです。雨や夜露を避ける工夫をしながら、スリーピングバッグに包まってみます。開けた場所に寝床を作ると、夜には満天の星を楽しむことができます。鳥のさえずりで目を覚ますと、夜明けとともに上がってくる日の出とともに太陽の温かさを感じることができるでしょう。
*森で夜を過ごす際は、子どもは必ず大人と一緒に体験するようにしましょう。大人も安全に十分注意して体験してください。
森のなかで気持ちのいい場所を見つけて、横になってみましょう。風が木々を揺らす音や木漏れ日を感じながらゆったり過ごしてみましょう。お気に入りの本を読んでいるうちにいつの間にかウトウト・・・というのもいいですね。
木々の間にハンモックをつるして横になってみましょう。ゆらゆら揺れる感覚と背中を通る風で心地よさが倍増です。
雨や夜露をしのぐためのシェルターをつくって、森の中で一晩を過ごしてみましょう。
簡単シェルター1 屋根型シェルター
工事用のブルーシートを木々の間に屋根型に張って、その下にスリーピングマットを敷き、スリーピングバッグに入って寝てみましょう。シートの大きさによっては数名で一緒に寝ることができます。
簡単シェルター2 キャンディー型シェルター
工事用のブルーシートの上にマットとスリーピングバッグを置いたら、シートを三つ折りにして、両端をロープでしばります。包み紙に包まれたキャンディーのように中に潜り込んで寝ます。キャンディー型のシェルターは持ち運び自由なので、作成後は自分の好きな場所に移動して一晩を過ごすことができます。
人間にとって睡眠は必要不可欠なものです。夜の自然の静けさ、何か得体の知れないものが出てくるかもしれないという不安、満天の星、遠くから聞こえてくる鳴き声など、自然の中で眠ることは、もしかすると私たちの内にある「野性」を呼び起こしてくれるきっかけになるかもしれません。
そして迎える夜明けはきっと感動的なものになるでしょう。