1962年東京生まれ。武蔵野美術大学卒。
東京都レンジャーとして、奥多摩、高尾の国立、国定公園を管理後、東京都指定管理者として都立公園を管理。主にインタープリテーション、環境教育、環境保全にあたる。NPO birth理事、兼レンジャー部長。森林インストラクター。著者「ハチスカ野生食材料理店」他、アウトドア誌等の執筆多数。
NPO birth: http://www.npo-birth.org/
近くの公園、河川敷、どこでもいいと思います。フィールドに名前をつけよう。
最初から名前をつけないで、探し回ったり、何か見つけたり、遊んだりしながらつけるのがいいと思います。
自分だけの名前をつけられたら、自分の気持ちがはっきりします。
好きな場所が、大好きな自分の場所になります。
そういう場所をたくさん増やしましょう。
その中のとっておきの場所を、大好きな人に見せましょう。
そしたらなんて言ってくれるでしょうか?
近くの公園、河川敷、どこでもいいです、自然の中に出かけて感じるままに遊ぼう。
広いところはのびのび遊ぼう。ゆったりした丘はゆったり歩こう。
すごく素敵なコケが生えてる石垣。タンポポが小さな町をつくっているような森のはずれ。きのこの国。小さくて素敵な世界もたくさんあります。小さな世界も覗いてみよう。
心にとまった場所があれば、その場所にぴったりの名前をつけよう。
オニギリの丘:見晴のいいところでお昼を食べるとおいしいのはナゼ?そうだここは、「オニギリの丘」という名前をつけよう。
南フランス:いつも行く公園の隅に、お気に入りの木陰を見つけ「南フランス」という名前にしたら、なんだか時間の流れがゆっくりになった。川の反対側は「モロッコ」にしようかな。
名前をつけら、その場所の地図をつくろう。
公園でもらった地図に書き込んでもいいし、ダウンロードした地図でもいい、もちろん手書きでもいいですよ。写真を撮ったのなら貼り付けてもいい、落ち葉を貼ってもいいですね。
地図がつくれたら、好きな人を連れてこよう。案内しよう。
大好きな人に、大好きな場所を見せることほどワクワクすることはないのです。
お母さんを連れてきてもいい。友だちでもいい。恋人でももちろん。
そして、その場所をあなたが大好きな人もまた「いいところね!」と言ってくれたら、本当に幸せな気持ちになれますよ。
自分の好きなものを自分の力で探すこと、自分の感性で探すことは、幸せな人生をつかむためにとても大切なことです。心がすっと落ち着くような場所、ふっと楽になるような場所、なんだかワクワクして夢中になった場所。我にかえってその場所を見て、自分の気持ちが動いたことを確かめて、その場所に名前を付けてみましょう。
簡単に名前が付くときもあるし、考えてしまうときもあるかと思います。でも最後にピタッとくる名前をつけてほしい。そのことでまた自分自身が見えてくるはずです。親子で、恋人同士で、夫婦でやっても楽しいはずです。もしあなたが、この人と結婚しようかどうか迷っているなら、ぜひやってみたらいいですよ!一番大切なものを、自分の感性と力で探して、自分が納得する体験なのですから。それに共感してくれる人なら、幸せな人生を共に送れるかもしれません。