2016.09.014999 views

夏だけじゃもったいない!海辺遊びのススメ

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池田美砂子

気象予報士/ライター

日本は島国。少し車を走らせれば、海に出られる環境に住む人も多いですよね。でも実際は、海に人が集まるのは夏限定。一年中、頻繁に足を運ぶ方は少ないのではないでしょうか。
海はすべてのいきものの命の源であり、世界とのつながりを感じる場所。また、波の様子や海の色は1日たりとも同じ姿を見せることはなく、日々変化する自然の姿を肌身で感じることで、自分がこの大きな地球上で「生かされている」と感じることができるでしょう。子どもにとっても大人にとっても、とても価値ある自然環境なのです。
このHow toでは、一年中を通して、お子さんも一緒にご家族みんなで、海辺、特に砂浜で遊ぶコツをお伝えします。「砂浜なんて何もない」と思いきや、だからこそのメリットがいっぱい! 夏だけじゃもったいない海辺遊びの魅力、存分に味わってみてください。
*4才以下のお子様でも、状況にご注意いただき保護者の方と一緒にお楽しみいただけます。

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READY
準備するもの
  • 季節にあった服装

  • 風を通さない上着

  • ビーチサンダル

  • レジャーシート

  • お砂場セット

  • 日焼け止め

  • 着替え

  • 日除けテント

STEP 1

海に行く前に情報チェック!

海に行くときは、いつもの天気予報だけじゃなく、波の高さと風の強さ、さらに潮汐情報をチェックしましょう。
風や波の情報は、テレビの天気予報でも伝えているのですが、普段はあまり意識しないのではないでしょうか。目的地周辺の波の高さと風の強さをチェックして、特に波浪注意報・警報、高潮注意報・警報、強風注意報・暴風警報などが発表されていないかを確認しましょう。これらの気象警報・注意報が発表されているときは、海辺で遊ぶには過酷な環境になる可能性があります。不安な場合は、現地の観光協会やライフセービングクラブに電話等で確認し、無理がないと判断してから出かけましょう。
また、潮汐情報を見て、干潮・満潮時刻を知っておくと、砂浜での場所取りなどに便利です。干潮時に波打ち際に荷物を置いていたら、潮が満ちてきて流されちゃった!なんてことにならないように、情報チェックは怠りなく。

STEP 2

砂浜は大きな砂場!と見立てよう

さあ、海に到着。波打ち際から少し距離のある場所に荷物を置いて場所を確保したら、まずは大きな砂場で遊んでみましょう。
公園の砂場といえば、小さな子どもたちの大人気スポット。囲まれた小さな空間に子どもたちがいっぱい、なんてこともありますよね。でも海辺に続く広大な砂浜なら、遊び放題!しかも砂遊びに欠かせない水は海で汲み放題という、なんとも恵まれた環境です。
砂浜での砂遊びのポイントは、波打ち際の少し湿っているエリアを選んで、とにかく掘ってみること。すると、水が湧き出てきます。大きく掘れば、水たまりのようになりますし、山をつくってそこから海へ流れこむ小さな川をつくることも可能。
お砂遊びも、海辺という自然環境ならではの楽しみ方で、子どもも大人も、まずは環境に慣れていきましょう。

POINT

冬でも日中の砂浜はあたたか。ぜひ素足で砂の温度を感じながら遊んでみてください。寒い日でも砂に埋まると、とっても温かいんです。ただし真夏は火傷の危険があるので、サンダルやウォーターシューズの着用を。

STEP 3

砂浜の広い空で凧揚げ!

少し遊んだら、砂浜に寝転がって空を見上げてみてください。広い空に、ときおり鳥や虫たちが横切るだけで、視界に人工物はなーんにもありません。
この広い空間にぴったりな遊びといえば、お正月の凧揚げ。電線に引っかからない広い場所を探すのなら、思い切って砂浜に出かけて見ませんか?海は常に風が吹いている場所でもあり、凧揚げに最適です。大人の方は、両手で操る「スポーツカイト」にもぜひチャレンジしてみてください。サーフショップ等で、体験させてくれるところもあります。

POINT

風が強いことが多いので、バドミントンや紙飛行機飛ばしなどには、不向きなことが多いかもしれません。風がメリットになる遊びを選びましょう。

STEP 4

砂浜で…宝さがし!

  • シーグラスとお気に入りの石

一見何も落ちていないように見える砂浜。でもよ~く足下を見ながら歩いて見ると、宝物がたくさん見つかります。
貝殻やきれいな石は子どもたちに大人気。そしてぜひチャレンジしてほしいのが、「シーグラス」と「シー玉」探しです。「シーグラス」は、ガラス片が波にもまれて角が取れ、ブルーやグリーン、無色透明の曇りガラスのような風合いになったもの。そして「シー玉」は、シーグラスのうち、ビー玉のような球状のものです。ビー玉が波にもまれたのか、それともシーグラスが長年に渡りもまれて球状にまでなったのか…シー玉の起源は諸説ありますが、とにかく美しいので、海へ行ったらぜひ探してみてくださいね。
その他にも美しい形状の流木など、海で拾った宝物は、ちょっとしたインテリアにもなりますよ。

POINT

「シーグラス」は、もともとはガラスの破片。角が完全に取れていないものもありますので、お子さんが拾ってきたら、ひとつひとつ確認してあげてくださいね。

STEP 5

長~い影と遊ぶ夕暮れどき

1日砂浜で遊んだ夕暮れどき、心地よい風に吹かれながら、ぜひこの時間を家族で満喫してください。
ファミリーにオススメは、影あそび。冬は特に太陽が低いので、影はどこまでも長くなります。みんなで影を見ながらポーズをとったり、動物や文字のかたちをつくったり、全身を動かして遊びましょう。鏡の前では恥ずかしいポーズでも、相手が影なら、大胆にできるから不思議です。影鬼(影を踏むことで相手を捕まえる鬼ごっこ)を楽しむのもいいですね。
静かな時間を楽しみたい方は、ぜひビーチヨガを。ヨガマットを持っていなくても、滑らないシートやバスタオルを砂浜に敷いて、ポーズをとってみましょう。砂の温度と海風、波の音を感じながら、目をつむり、自分の身体の軸に意識を集中する。それはとても特別な時間です。ヨガ未経験の方は、ビーチによっては、無料、または格安で自由参加のビーチヨガレッスンを定期開催していることもあるので、ぜひ情報をチェックしてみてくださいね。

POINT

1日過ごすと、風や波、空の変化に気づくはず。自然の恵みに感謝して、夕暮れどきを過ごしましょう。

STEP 6

慣れてきたら…こんなこともできます!

  • 遠浅の海岸で活動中の「原っぱ大学リトル」

今回は海に足を踏み入れる遊びは紹介しませんでしたが、慣れてくると、浮き輪に浮かぶ前の小さなお子さんでもお母さんと一緒にSUPに乗ったりすることもできます。気象と波、砂浜の状況が安全かどうかよく確認して、ぜひ仲間と一緒に海遊びを楽しんでくださいね!

MATOME
まとめ

海辺の遊びは、他にも植物・生き物観察、巨大お絵かきなど、まだまだ無限大!広大な砂浜だからこそできる自分なりの楽しみ方を見つけてみてくださいね。
こうして日頃から海辺に触れていると、その姿が日々変化しているのを感じます。そうすると、いざ、荒天などによって自然が姿を変えたとき、いち早く危険を察知する能力が自然と身についてくるのです。それは子どもにとって、そして私たち大人にとっても、生きていく上でとても大切な感覚。「危険だから」と自然から遠ざけるのではなく、日常的に触れることで“非日常”に気づく力を身につけていきたいですね。そして何より、「海遊びは楽しい!」ということを、ひとりでも多くの方に体感していただけたらな、と思います。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
3知性
4感性
アクティビティ
感じる
環境
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
4才以上(保護者同伴)
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