NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)常任理事、NPO法人日本ロングトレイル協会理事、白山白川郷トレイルクラブ事務局長、Japan Outdoor Leader Award運営委員会委員長、ひだの未来の森作りネットワーク幹事、東海インタープリターネットワークミーティング世話役、世界遺産合掌街道実行委員会副委員長、白川村伝統的建造物群保存地区保存審議会委員、白川郷観光協会理事など。
火は私たちに熱と光を提供してくれます。肉を焼き、お湯を沸かし、闇夜を照らす火をコントロールすることができれば、アウトドアで頼りにされること間違いありません。今回は初級編としてライターで薪に火をつけることに挑戦してみましょう。
木の固まりである薪にいきなりライターで火を近づけてもなかなか火はつきません。小さい火からコツコツと育て上げていく感覚を持つことがポイントです。これが大原則です。これを身に付けることができれば、焚火マスターへの道も遠くありません。
今回は小さな焚火にチャレンジします。自分の火は少しずつしか大きくなりません。急がば回れの気持ちでのんびりと挑戦してみましょう。
* 小学生以下の子どもが火を使う場合は、必ず大人と一緒に行いましょう。
直火で焚き火を行うことを禁止している場所もあるので、場所のルールを確認しましょう。
(焚き火が許されているキャンプ場や、子どもの場合はプレーパークなどもおすすめです)
着火点ノズルが伸びているライター
焚火台(必要な場所の場合)
よく乾いた枯葉
よく乾いた小枝
薪
バケツ一杯の水(消火用)
純綿の軍手や革の手袋
周辺に枯草や枯れ枝、ビニールや油類など燃えやすいものがないことを確認します。
直火が禁止されている場所の場合は、焚火台をセットしたり、指定されたかまど周辺をチェックしましょう。
大人の握りこぶし大のかまくらを作り、焚火をする場所の中心部に据えます。このかまくらの中心部にライターで火を付けることになるので、ライターの出入りができる入り口も忘れずに。
ティピーとはネイティブアメリカンが使う円錐形のテント。枯葉かまくらに近い部分に細い枝、その外側にやや細い枝、その外側にやや太い枝、そして太い枝で円錐形を作り上げます。ライターの出入り口を開けることもお忘れなく。
ティピーの形に沿うように、3~4本の薪が互いに支えあう形を作ります。可能であればあと1~2本の薪を追加しても良いです。
枯葉のかまくらの入り口からライターのノズルを差し込み、中央部で着火。枯葉に火が移ったらライターを抜きます。
下から順番に火が大きくなっていくのを見守ります。
失敗したら最初からやり直しましょう。
すべて燃えてしまえば消し炭はごくわずかです。最後に水をかけて消火します。
自分で火をつけた薪を、『やった!レポ』にぜひ投稿して、みんなが挑戦した焚火の様子をみてみましょう。
質問や感想は『コメント』に記入してください。
一度の着火で薪まで火がつけられるようになれば一人前です。何度も挑戦と失敗を繰り返してコツをつかんでください。また次のステップはマッチでチャレンジしてみるのも良いでしょう。今ではほとんど見ることがなくなったマッチですが、使えるようになっていて損はありません。
枯葉の代わりに着火剤を使うことも可能です。しかしその場合でも細い枝から順番に燃やしていく原理は変わりません。薪に直接着火剤をつけても思うように火はつきません。試してみても良いでしょう。
細い枝がない場合は薪を削って厚めの鰹節のようなものを作り、代用することも可能です。さらにナタを使って薪から細い材木を作ることも可能です。これは中級から上級の技術ですね。
火を扱い始めると夢中になる人が多いのですが、あまり火遊びをし過ぎないように注意しましょう。
焚き火いいです。子供とやってみたいですね。でも焚き火できる場所探すのが難しいです。