2017.07.063425 views

夏の夜は、楽しくて美味しいテナガエビ釣り!

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釣りをとおして、生き物の生態を体感しよう!

魚を釣るのはちょっと敷き居が……。そんな女性や子供でも楽しめるのが、テナガエビ釣り。シンプルな道具と、目でエビを探して餌を落とすだけの簡単な方法で、たくさん釣っておいしく食べてみよう! 餌はなんと冷蔵庫に眠ってる魚肉ソーセージでOK。ミミズなど虫が苦手で、釣りをあきらめていた皆も、この夏からテナガエビ釣りを始めてみよう!※水難事故防止のため必ずライフジャケットを着用し、大人の人と行動しましょう。

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READY
準備するもの
  • ライフジャケット

    1

  • ヘッドライト or 懐中電灯

    1

  • クーラーボックス

    1

  • 長靴やブーツ

    1

  • 虫除けスプレー

  • のべ竿(長さ1.8m程度)

    1本

  • エビ用の仕掛け

    いくつか

  • 魚肉ソーセージ

    適量

  • はさみ

    1

  • ボウル(調理用)

    1

  • 片栗粉(調理用)

    適量

  • 揚げ油(調理用)

    適量

  • レモンや塩(調理用)

    適量

  • キッチンペーパー

    適量

STEP 1

道具を揃えよう

  • 虫除け・ライト・仕掛け・竿
  • のべ竿
  • 魚肉ソーセージ

準備する道具はいたってシンプル。釣具店で購入するものは、のべ竿(長さは1.8mが扱いやすい)と言われる釣竿とエビ用の仕掛け。そして頭に装着できるヘッドライト、もしくは家にある懐中電灯を準備しましょう。肝心のエサは、冷蔵庫に眠っている魚肉ソーセージをひとかけら。不意の大物に糸を切られることもよくあるので、仕掛けは予備も忘れずに! 水辺は虫が多いので、虫除けスプレーもあると安心です。釣ったエビはピョンピョン跳ねるので、フタ付きのプラケースやクーラーボックスを用意しましょう。※水辺は滑りやすいので、滑りにくい靴とライフジャケットは必須です。

POINT

のべ竿は、竿先に釣り糸を結んで使うタイプで、リールと呼ばれる糸を巻く道具もいらないシンプルな竿。

STEP 2

ライトで水辺を照らし、ルビー色に光る目を探そう

  • ルビー色に光る目
  • 釣れるポイント1:住宅街の小川
  • 釣れるポイント2:河川+テトラ

まずは家の近くに住宅街を流れる水路があれば、そこからチェックしてみましょう。ライトを使い、川底まで見える浅いところを観察するのがポイント。

目が慣れてくるにつれ、小さな生き物たち浮かび上がって見えてくるでしょう。その中でルビーのように光る目を見つけたら、それはテナガエビかもしれません。最大の特徴、長い腕を持っていたらそれが本命テナガエビ! ただし、もし生き物が見つからなかったら、別の川に移動してみましょう。テトラポットがあるエリア、岩が沈んでるエリア、立杭が並んでるエリアを見つけたら激アツ! そうした障害物があるところは、テナガエビがご飯を食べたり、生息域としていることが多いので、よく観察してみましょう。

※立入禁止区域には絶対入らないこと

STEP 3

道具を準備して、ソーセージでエビを釣る

  • ソーセージを食べるテナガエビ
  • ソーセージを針先にちょんとのせる

テナガエビの居場所を見つけたら、釣り道具を準備しましょう。のべ竿の長さに合わせて仕掛け調節し、穂先(竿の先)に結びつけます。エビ用の針の先に、爪でちぎった魚肉ソーセージをちょんと乗せてみましょう。

エビを釣るコツは、餌が大きすぎないことと、針の先端に餌をつけること。エビを見つけたら、長い手が届く範囲に、ソーセージをそっと沈めてみましょう。エビは餌を見つけるとコミカルな動きで餌を掴み、必死に口元に運んで食べ始めますが、そこで慌てず、観察しながらカウントしてみましょう。1、2、3、4、5! 口に運んでから5秒ほど食い込ませ、勢いよく引っ張り上げれば、はい! 釣れました!

STEP 4

コツを掴んで、たくさん釣ろう

一匹釣ってしまえば、もうエビ釣マスターになったようなもの。繁殖力の強いテナガエビは、一匹見つけてしまえばそこには10匹も100匹も隠れています。

テナガエビは夜行性ですが、居場所さえわかれば明るい時間でもよく釣れます。釣りという狩猟の手段の楽しみも体験できるでしょう。シーズンは初夏から秋にかけてが一番釣りやすく、日に日に大きく成長します。小さなエビは逃がしてあげましょう。目指すは20cmオーバーのテナガエビ! 

STEP 5

テナガエビをじっくり観察してみよう

  • 長い手
  • ハサミ
  • ガク

せっかく手にしたテナガエビ。よくよく観察すると、秘めたかっこよさに気づくはず。長い手をよく見ると綺麗な青色、ハサミは小さなトゲが無数にあり、挟んだ獲物は絶対に逃さない構造だったりと、じっくりと観察する生き物としても最適です。またエビのツノ、「ガク」と呼ばれる部分は、カブトムシやクワガタに引けを取らないくらいかっこいい形をしています。

飼育はエアーポンプで酸素を入れてあげれば容易にできるので、しばらく飼育してテナガエビの生態を観察するのにもおすすめです。

STEP 6

テナガエビを食べよう

テナガエビは、食べてもおいしい生き物。食べてみたくなったら食べてみましょう! おすすめはテナガエビの唐揚げ。作り方は簡単。まずはエビの体内にある泥を抜く「泥抜き」をしましょう。

きれいな水を張った入れ物にエビを入れ、飛び出さないようフタをし、一晩過ごさせて泥を排出させます。泥抜きができたら、エビを取り出し、軽く洗って、キッチンペーパーなどで水気を取ります。油の中で暴れられると、飛び散った油で火傷する恐れがあるので、エビを冷蔵庫で30分ほど寝かし仮死状態にします。あとは片栗粉をまぶして熱した油に入れるだけ。殻が赤く色づいたら完成! レモンを絞って(お好みで塩)食べたら、簡単お手軽ジビエ料理の完成です!

STEP 7

釣って食べて、「やった!レポ」に投稿してみよう

テナガエビ釣りは手軽に始めることができ、釣って楽しい、飼ってかわいい、食べておいしいのパーフェクト生物。スーパーなどで見かけることの少ないテナガエビですが、実は大変おいしい生き物で、手軽にプチジビエを体験できます。体験してみたら、「やった!レポ」に投稿して、体験をみんなとシェアしてみましょう(質問や感想はコメントに記入することもできます)。

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MATOME
まとめ

夜の水辺はエビ、サカナ、カメ、カエルなど生き物の宝庫です。いつもの通学路や家の近くを流れる小川など、どんな場所でも必ず新しい発見ができるはず。びっくりするくらい大きなカニに出会えることもあれば、野生のタヌキが水を飲みにくることも。そのくらい自然は身近にあふれています。けれど本来、岩や石の隙間で生活をしているはずの生き物たちが、川に捨てられた空き缶や自転車を住処にしていたりと、そんな悲しい光景もよく目にします。釣りという手段を通して小さな生き物たちやその生息域を観察することで、そんな”気付き”を体感してもらえたら、生き物の生態のことや、生き物が暮らすフィールドについて考えることにより、これまで以上に地球を大切にしよう、そして綺麗にしたいって思えるきっかけになると思います。

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