2017.11.303081 views

ネイティヴアメリカンに学ぶ!「寒さが好きになる発想転換法」 

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川口拓

WILD AND NATIVE 代表
寒さ=ギフトと捉え、人間本能を活性化しよう!

本格的な冬になってきました。外遊びをちょっと尻込みしてしまう方も、中にはいるのではないでしょうか?実は、冬のアウトドアには沢山の魅力があります。キーンと音が聞こえそうなほどに空気が澄んでいること、背の高い植物の姿が控えめになり見晴らしがとっても良いこと、キャンプ場がとても空いていること、焚き火の魅力を一層感じられることなど、、、楽しまなければ勿体無い、素敵な季節なのです!
今回は、ネイティヴアメリカンの教えを交え、私の人生を変えたと言っても過言ではない、寒さなど全ての「不快」が好きになるかもしれない発想転換法をご紹介します。(今回の写真は全てイメージです)

READY
準備するもの
  • 特になし

STEP 1

寒くても良いんです!

まずはこんな風に考えましょう。「寒くても良いんです。」
我々現代人は、とにかく仕事をして、常に何かを生産しなければならない、成し遂げなくてはならないという、大変な境遇に身を置いています。だからその活動を妨げるような、寒さ、雨、闇などの要素は全てネガティブなものとして捉えがちです。

野遊びをする時くらい、その「寒くてはだめ」という理屈を考えなおしてみましょう!

STEP 2

「不快」が気持ち良い!

「寒くても良い」と考える…、急には難しいかもしれません。そこで、ネイティヴアメリカンの教え、自然の知恵を借りましょう。現代生活では、邪魔者になりがちな「寒さ」。でも「寒さ」が我々に伝える、根本的で本能的なメッセージは、決して邪魔者にはなりません。本来「寒さ」は、我々を本能的に活き活きとさせてくれるものなのです。さて、それはなぜでしょう?

野生動物は、お腹がいっぱいの時は「狩」をしません。種類によりますが、満腹になると、なるべく体力を消耗しないよう動かなくなる動物が多いです。快適なので、仕事をする、動く必要がないのです。そして不思議なことに、満腹状態の時は、空腹時と比べて五感も鈍くなります。ところがお腹が空き始めると、次の「狩」に向けて、身体、心、魂が、ハンターモードに変化します。満腹時とは逆に、今度は全ての感覚が敏感になります。
これは減量を体験したアスリートさん達もよく言ってますが、空腹が次の「狩」への原動力となるのです。空腹というある種の「不快」が、「生きる」というエンジンや感性を活性化させ血がたぎるのです。満腹時とはまた一味違った「生きている」「生きる」という感覚が強烈になり、しかも五感を豊かにしてくれるのが「不快」なのです。

STEP 3

ネイティヴアメリカンの教え「不快=ギフト」

寒さという「不快」も、野生動物の空腹と同じです。そして、ネイティヴアメリカンの教えでは、「不快」ではなく「ギフト」と呼ばれます。寒さを、「生きる」活動の原動力にするDNAみたいなものが、きっと我々には備わってるのだと思います。
エアコンが効いた「快適な空間」も気持ちいいです。でも、「寒い!」という信号が、「何とかしよう!工夫しなきゃ!『暖』を得よう!生きなきゃ!」という本能エンジンを呼びさますポジティブなもので、それによって熱い血潮が流れ出し、活き活きとしてくるのだ!と感じてみるのも、物凄く気持ちいいものです。

STEP 4

エクササイズ 「寒さ浴」を体験しよう

いかがでしょう?「寒さ」に対する考え方、少しは変わりましたか?
それでは外へ出てみましょう!ほんの5分くらいでOKなので、ぜひ「薄着」で出てみましょう。寒くて我慢できなければ中に入ればいいので、ぜひTシャツ一枚で!

このエクササイズは、言わば「寒さ浴」です。寒さを感じないようにするわけでも、無理に我慢することもないです。「外は寒い!」という決め付けが、我々が感じる「寒さ」に拍車をかけるので、とにかくリラックスしましょう。いつも「ヤダヤダ」と、気持ちで遮断している「寒さ」を、乾いたスポンジのように、むしろリラックスして吸収してみましょう。
「寒さって一体どんな感じなんだろう?」今までそんな風に寒さをとらえた事がない方も、多いのではないでしょうか。そういう方には、人生初の超スペクタクルなアドベンチャー体験になるはずです。ワクワクしながら外へ出てみましょう。きっと「あれ…?想像していたより、全然寒くない…?」と思う方も少なくないのでは?

STEP 5

最後にこんなお話

  • WILD MIND 図書室で紹介しました

最後に、やはり、私の「寒さ」に対する考え方、感じ方を変えてくれた物語を皆さんと共有したいと思います。STEP 4までの内容を思い浮かべながら読んでみてください。
私の師匠である、トム・ブラウン・ジュニアという方と、その一番弟子で、やはり私も沢山の教えを受けた、ジョン・ヤングさんのお話です。お話自体は、ジョン・ヤングさんから聞いたものです。

、、、、、
「トムは冬でも構わず、私をキャンプへ無理やり連れ出すような男だった。その日も、真冬キャンプの夜で、私は寝袋に包まり、焚き火を目の前に背中を丸め、ガチガチと震えていた。早く帰りたいと、それだけを考えていた。すると散歩に出掛けていたトムが、茂みから出てきた。襟付きのコットンシャツの袖を切り取った、ノースリーブシャツという信じられないいでたちで冬を過ごす男だ。そのくせ寒さに震えている。小走りに焚き火の方に向かって来たので、さすがに寒くて温まるのだろうと思った。すると、例のクレイジーな笑みを私に見せ、『何だ?寒いのか?』と言いながら、また小道を歩いて行った。
私は引き続き焚き火の前で、早くこの寒さから逃れたいと、そればかり考えていた。その一方で、トムが歩いて行った小道の先にある「泉」のことを考えていた。もう氷が張っている時間かもしれない。まさか…と思っていると、ジャボーン!『キャッホーーーーウ!ワーーーハハハハハハハーーーーーー!!!!』という、悲鳴のような、歓喜のようなトムの声が聞こえて来た。
その後間もなく、トムが小道から歩いてくる。ブルブル、ガチガチと震え、髪の毛から落ちる雫は凍っているようにさえ見えた。そして私と焚き火の傍を小走りで通り過ぎながら、また更にクレイジーな笑みを浮かべこう言った。『どうだ?まだ寒いか?』」
、、、、、

STEP 6

『やった!レポ』に投稿しよう

「寒さ浴」を体験したり、「寒さ」に対する感じ方が少しでも変わったら、ぜひ「やった!レポ」に投稿して、みんなとシェアしませんか?質問や感想はコメントに記入してください。

MATOME
まとめ

いかがでしたか?やっぱり寒かったという方もいるでしょうが、「寒さ」に対する感じ方が少しでも変わったとすれば、このエクササイズは大成功です。寒さはもちろん感じる。むしろきめ細かく感じる。だけどそれを、不快で、手の施しようのないものとして終わらせるか、熱い、本能が活性化する素晴らしいギフトとして捉えるかは、全て我々の「Choice - 選択」という教えです。
本当に私の人生を変えた教えと言っても過言ではないです。そしてこれを読んでいる皆さんも、ぜひ同じ体験をして頂けたら嬉しいです!

「この記事に書かれているような自然体験を、無理なく一緒にやってみましょう!」
http://wildandnative.com

GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
4知性
4感性
アクティビティ
感じる
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 街 ・ 公園
季節
所要時間
~30分
対象年齢
小学生高学年以上
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