1971年地球の日(4/22)に生まれる。1996-2004年カナダやアメリカを何度も訪れ、雪山登山、ロッククライミング、野外教育法、ネイティブアメリカン古来の教え、大地と共に生きるサバイバル技術等を学ぶ。
2001年よりWILD AND NATIVE
(http://wildandnative.com/) 主催、2013年一般社団法人危機管理リーダー教育協会(http://cmle.jp/) 設立。ネイティブアメリカンの大地と共に生きるサバイバル術、アウェアネス等を、一般の方から自衛官警察官まで共有。
最新著書「キャンプでやってみる子供サバイバル」(http://amzn.to/2svhoiD)
まだもう少し夏の余韻は続き、その後は心地よい陽気の秋がやってくる!そんなわけで自然の中へ出かけたい・・・だけど今は我慢してなるべくお家に居ないと・・・。そんな時にピッタリな、皆さんを癒してくれる簡単&手軽な野草遊び「ヨモギのスチームテント」を紹介します。
野草から出る薬効成分たっぷりの蒸気を、粘膜から取り入れる事で、お家に居ながら大自然を感じ、自分の身体が自然のパワーで満たされる感じがします!公園や土手にちょっと散歩に行くついでにヨモギを採取し、お家で実践してみてください。ヨモギが見分けられない、近所に野草が生えていない方などは、ティーバッグのハーブティーでも出来ます。
そしてこのセルフヒーリングレシピは、スチームテントだけで終わらず、スキンローション、湿布というおまけヒーリングもついてきます!
それでは早速やってみましょう。
『ブッシュクラフト入門#6 マルチに使える薬草ミストを仕込もう!』https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/117 のステップ1~3を参考に、調査、観察、収穫をしましょう。
先ずは薬草に気持ちを寄せて、これから遊ぶ「ヨモギ」について調べてみましょう。どんな場所に生えるのが好きなのか、どんな姿をしていて、どんな性格なのかを想像しながらネットなどで調べてみます。例えば20分くらい、時間を区切ってやることがコツです。
調査結果を元に、野草を収穫、というより会いに行くような気持ちで探してみます。ヨモギを見つけても、直ぐには収穫せず、それを取り囲む自然に一緒に浸ってあげましょう。空、太陽、風、土、水など、その植物が、どんな大自然の栄養を採り入れているのか、しっかりと感じてから丁寧に収穫します。根は残し、茎をナイフで切り、株ごと採取。スチームテントでは、ヨモギの花も葉も一緒に使っちゃいます。
※見分け方なども、薬草ミストの投稿を参考にしてください。それが間違いなくヨモギであるという確信が無い場合には採取しないこと。
※植物の採取が禁止されている場所や、私有地に立ち入っての採取は行わないようにしましょう。
※私有地や公園など、管理された土地で採取する場合は、必ず管理者に確認しましょう。
※交通量の多い道路沿い、除草剤が散布されていそうな場所付近などからの採取は控えましょう。
※犬の散歩道なども注意が必要です。収穫後、一度水洗いをしてから利用するようにしましょう。
ヨモギが収穫できたら、スチームテントの道具を準備します。必要な道具は、ナイフや包丁(今回はモーラナイフコンパニオンを使用)、まな板、熱湯、ボール、または耐熱容器、蓋、バスタオル、またヨモギでなくハーブティーを利用する場合はティーバッグなどを用意します。
収穫したヨモギから、葉と花を取ってみましょう。根元側から茎先の方へしごくようにすると、葉も花も簡単に取れます。今回は使いませんでしたが、茎まで利用することもあります。
因みに今回は、キャンプ用のバーナーでお湯をその場で沸かしていますので、こういった準備の間に火にかけておくと効率的です。
切断面が綺麗なほど、成分が出やすいという説がありますので、今回は手でちぎらず、よく切れるナイフを使いました。1センチくらいの長さに切り分け、準備した容器に入れます。
ヨモギが入手できなかった方は、ティーバッグのハーブティーを利用することもできます。その場合は、贅沢に5パックほど使っちゃいましょう!10パック入りで約300円でしたから、150円分となります。個人的には、この後味わえる癒しの質からすれば、全然その価値があると思います。
お湯がわいたら、刻んだヨモギがしっかりと全部浸るくらいまで注ぎます。蒸気が直ぐに上がってきて、そこには非常に揮発しやすい大切な薬効成分である「精油」が含まれています。それをなるべく逃さないよう、直ぐに蓋をしてあげましょう。
ティーバッグなどの乾燥したハーブを利用する場合には、多めに熱湯を入れてあげます。やはりしっかりと浸かり切るように。お湯の量に関して神経質になることはないですが、やはり可能な限り濃いめに抽出したいところです。
蓋をして、10分ほど蒸してあげます。お湯の中に成分が抽出され、それが蒸気となって容器内に満ちていきます。今回は一株余ったので、これから癒しをもらう植物を改めて観察してみました。「葉っぱはなんでこんな形してるんだろ?裏側が白いのはどんな意味があるんだろ?」など、その特徴と大自然との関係を想像しながら時間を過ごしました。
バスタオルを写真のように頭から被ります。蓋を開けた途端に上がってくる貴重な蒸気を逃したくないので、蓋は寸前まで開けないようにします。蓋をしめたら密閉空間を作るようにしっかりとタオルを被せます。リラックスした時間が過ごせるよう、首が疲れないような体勢をつくりましょう。
深呼吸をするように蒸気を体の中にたっぷりと取込みます。個人的には、吸うのも吐くのも鼻呼吸で楽しみます。ヨモギを取り囲んでいた大自然を想像しながら、蒸気が体中に染み渡っていくイメージを描きながら、満足するまで続けてください。
折角なので学びをまとめます。ヨモギの効果を調べるのも楽しいですが、今回は感じたままをまず書き記してみましょう。
因みに今回の私は主に・・・
肌が潤った、首の凝りがかなり柔らいだ、呼吸が楽になった、体全体が緩んだ感じがした
などと書きましたよ。
このスチームテントの素晴らしいのは、これだけでは終わらないところ。蓋をしておいて、再び鍋などに移して加熱すれば、2~3回楽しめると言われています。
今回私は、薬草湿布で更に整いました。クタクタになったヨモギの葉を適量手に取って、そのまま好きな場所に当ててあげても良いですし、キッチンペーパーなどに挟み込んで使ってあげてもよいでしょう。
また、お湯は捨てずにミストボトルなどに入れておけば、スキンローションとして利用できます。ヨモギはよく化粧水の成分として使われます。今回は日焼け直後の肌にミスト。火照りが本当におさまりました。冷蔵庫にいれておけば3、4日もつと言われてますので、思いついた部分にとにかく振りかけてみましょう。空気中にミストして部屋をリフレッシュさせるのも気持ち良いです。
ヨモギのスチームテントで整えることができたら、「やった!レポ」に投稿して、あなたの体験をぜひシェアしてください。質問や感想はコメントに記入してくださいね。
いかがでしたか?都心の片隅で見つける野草は、どんな場所にも空、太陽、土や風などの大自然がすぐそばにあるという事を思い出させてくれます。自然の豊かな場所に行けない時には、スチームテントで野草の力を借りて、内なる大自然を感じてみてはいかがでしょうか?まだこれからもう暫くヨモギは利用できます。私の草刈り経験からすると、根さえ残せば、また直ぐ育ってくるようです。勿論そのばにあるヨモギの半分は必ず残すなどのマナーは守りながら、積極的に野草を自分のライフスイタイルに取り込んでみては如何でしょうか?
ブッシュクラフトキャンプへ出かけて、焚火の前でやってみるのも最高です!