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2018.11.29510 views

野草焙煎!タンポポでワイルドコーヒーを作ろう

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半谷美野子

森林インストラクター/和ハーブインストラクター
春に向けて蓄えられる自然のパワーを焙煎して味わおう

野や畑で採れる自然の植物から、風味豊かで味わい深い「ワイルドコーヒー」が作れるのを知っていますか?

ワイルドコーヒーは、穀物やシイの実などのドングリでも作れますが、秋から冬にかけて旬なのが、タンポポコーヒー。使用するのは、主にタンポポの根っこ。春に向けて根っこに養分を蓄わえるこの季節は、採取するには最適です。「イヌリン(植物によって作られる多糖類)」が増え、甘味が出るため、滋味深いコーヒーを作ることができます。

またタンポポは、「蒲公英(ホコウエイ)」という生薬名があり、西洋ハーブでも「Dandelion(ダンデライオン)」と呼ばれる立派な薬草です。肝機能の改善や血糖値を下げる効果などがあることがわかっており、沢山飲んだり、食べたりするクリスマス、忘年会、お正月にぴったりです。焙煎するためコーヒーに似た風味がありますが、カフェインレスなので、カフェイン摂取を控えたい人にもおすすめ。

春に向けて、畑や庭の手入れをする時に、タンポポを抜く方も多いのではないでしょうか。丈の高い草も枯れて、タンポポも見つけやすい季節。ただ抜いてしまうのではなく、そのパワーを味わって見ませんか?

READY
準備するもの
  • [採取に使うもの]

  • スコップ、又はシャベル

  • はさみ

  • 収穫したタンポポを入れるもの

  • バケツや桶

  • たわし

  • 古歯ブラシなど

  • ざる

  • [焙煎に使うもの]

  • ガスコンロ

  • フライパン

  • ミルサー

  • コーヒードリッパー

  • コーヒーフィルター

STEP 1

タンポポを探す

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    タンポポ

春に咲く花というイメージのあるタンポポですが、種類によっては春以外にも花を咲かせます。在来種であるニホンタンポポは3~5月が開花時期ですが、欧州から帰化したセイヨウタンポポは1年中花を咲かせます。見分け方としては、春以外に花が咲いていて、ガク(総苞片ソウホウヘン)が反り返っているのは、セイヨウタンポポです。コーヒーには、ニホンタンポポ、セイヨウタンポポ、どちらでも使えます。

タンポポの葉は、英名Dandelion「ライオンの歯」を意味しているように、猛獣の歯のようにギザギザしているのが特徴です。そのほか、色々な形状の葉があるので、まずは図鑑やインターネットなどで下調べしておきましょう。

外へ出かけ、柔らかい土が広がっている地面で、タンポポの生えていそうなところを探します。それらしい葉っぱを見つけたら、葉や茎、根をちぎってみます。タンポポであれば、ベタッとした苦みのある、白い液が出てきます。

POINT

ポイント
※あらかじめ、摘む場所が採ってよい場所か、草を食べてもよさそうな環境か必ず確認しましょう。排気ガスの多い道や犬の散歩道、除草剤などがかかっていないか、普段からチェックしておきます。
※私有地や公園など、管理された土地で採集する場合は、管理者に確認しましょう。
※よく見るだけではなく、必ず素手で触って、葉っぱをちぎったり匂いを嗅ぎます。種類の判断に絶対の自信が無いときは、採集物を口にしないでください。
※野生食材の採集と喫食には危険と責任が伴うことを忘れないようにして下さい。

STEP 2

タンポポを根っこから抜く

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    シャベルで掘り起して抜く
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    タンポポの根っこ
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    収穫したタンポポ
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    収穫したタンポポ

タンポポを見つけたら、5cm~10cmほど離れ地面にシャベルを深く入れて、根っこを掘り起こして抜きます。根っこは下に長く伸びているので、シャベルの角で切ってしまわないように気をつけましょう。写真では、指の太さぐらいの、15cm~20cmほどの根っこが採取できました。葉っぱもお茶に使えるので、一緒に採取します。

ここでは、20本のタンポポを採取しました。目安としては、20本ほどのタンポポの根っこから、30gのタンポポコーヒーの粉が取れます。

STEP 3

タンポポを洗う

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    よく土を落とす
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    根っこと葉を分ける
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    水に浸ける
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    細かい隙間や汚れは歯ブラシできれいに
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    ざるなどにあげて水気を切る

採取したタンポポは、水ですすいでよく土を落とし、根っこと葉を分けます。根っこは、しばらく水に浸けてから、流し水でたわしなどを使って、ゴシゴシ土を洗い落とします。細かい隙間の汚れは、歯ブラシできれいにします。手間はかかりますが、美味しいコーヒーを作るためには欠かせない作業です!
きれいになった根っこは、ざるなどにあげて、しっかり水気を切ります。

葉っぱは、生でサラダやチヂミに入れて食べることも、干してお茶にすることもできます。ここでは、お茶にするため、きれいに洗って水気を切ります。

MATOME
まとめ

タンポポコーヒーは、ポルトガルでコーヒーが高価だった頃、コーヒーの代用品として作られたのが発祥だとか。今では、豆のコーヒーよりもタンポポコーヒーの方が高くなりましたが、自分で作ってみると、手間暇かかる大変さから、その価値も納得です。また、大地からいただいた恵みで手間暇かけて作った、風味豊かで味わい深いワイルドコーヒーは、簡単に飲んでしまうのがもったいないぐらいです。

出産後に催乳作用があるためにタンポポコーヒー(茶)を飲まれる方がいますが、そのほかにも健胃、利尿、解熱、解毒、消炎、など、女性だけでなく男性にもうれしい作用があります。いつもはただ抜いてしまう雑草も、草取りついでに活用することで楽しみが増えたり、自然や季節を味わうきっかけにもなります。

冬にもたくましく元気に生きている植物のパワーを感じられる、ワイルドコーヒー。冬だからこその楽しみ。寒さに耐える、生き生きとした植物に目を向け、新しい世界に触れる機会にもなりますように。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
4知性
3感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 森 ・ 街 ・ 田畑 ・ 公園
季節
秋 ・ 冬
所要時間
1日以上
対象年齢
小学校中学年以上
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