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2020.09.101285 views

探せ!紫外線ライトで光り輝く生き物たち

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渡邉智之

自然と人をつなぐ写真家
見えない視点を手に入れ、生き物の新しい姿に出会おう

太陽からはいろいろな光が降り注いでいますが、その中には人の目には見えない「紫外線」が含まれています。紫外線と聞くと、日焼けの原因になるのであまり良いイメージがないかもしれませんが、実はその光で照らすと"光る生き物たち"がいるのです。

ここでは、誰でも簡単に手に入る「紫外線ライト」を使って、私たちの身の回りや、身近な自然の中にいる生き物を観察する方法を紹介します。思いもよらない生き物の新たな姿に出会えるかもしれません。

READY
準備するもの
  • 紫外線ライト

  • カメラ(または、スマートフォン)

STEP 1

紫外線ライトを手に入れよう

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    左:波長365 右:100円ショップ
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    左:波長365 右:100円ショップ

紫外線は、太陽光などにも含まれる人の目には見えない光です。その光を人工的に発生させるライトのことを、「紫外線ライト」や「ブラックライト」などと呼んでいます。昔は、蛍光灯タイプのものが主流でしたが、今では、LED電球の懐中電灯タイプのものもあります。今回のような観察では、懐中電灯タイプが使いやすくおすすめです。まずは、1本準備しましょう。

簡易的なものであれば100円均一ショップでも、「マジックペン」などの名前で文房具コーナーに売っています。透明のインクで書いた文字をそのライトで照らすと、文字が浮き出てくる商品です。価格も安いですし、試しに1本もっていてもいいと思います。ただし、安い紫外線ライトは青みが強く、生き物を照らしたときに発光の具合が少しわかりにくいのが弱点です。

野外観察で使うのであれば、紫外線ライトの光の波長が365nmのものがおすすめ。安いものでは、1000円から2000円ぐらいの値段で買うことができます。

STEP 2

身近なものを照らしてみよう

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    紫外線ライトで照らした爪
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    バナナは黒い点の周りが光る

紫外線ライトを手に入れたら、野外で使う前に、まずは身近なものをいろいろと照らしてみましょう!例えば、自分の手や足。爪が青白く光るはずです。他にも紙や新聞、鉛筆やのり、お米やバナナなどの食材…など、いろいろと照らしてみましょう。

全体が光るものや、部分的に光るものなど、様々なものがあるはずです。人工物は驚くほど明るく光るものも多いですが、全く光らないものもあるので、どんなものが光らず、どんなものが光って、どのように光るのか調べてみても面白いですよ。ちなみに、人の爪は写真のように、控えめに青白く光ります。バナナは、黒い点の周りが光ります。

POINT

紫外線ライトを使うときの注意点
絶対に直接光を覗き込んだり、人やペットの顔を照らしたりしないようにしましょう。紫外線は、人の目には見えないので、強い光を受けていても気が付かずに、目を傷つけてしまう恐れがあります。

STEP 3

家の周りの生き物を照らしてみよう

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    獲物を待つカニグモの仲間
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    紫外線ライトで青白く光る

今度は、家の周りで生き物を探して照らしてみましょう。
明るいとライトで照らしていても、光っているのかわかりにくいので、夕方や夜などの太陽光が弱まった時間帯や、日陰で暗くなっている場所で生き物を見つけて照らしてみましょう。周りの明るさで見えにくい場合は、手で覆って暗くするとわかりやすいです。

ぜひ見つけて照らしてみてほしいのは、クモの仲間です。例えば、花の上で獲物を待って狩りをする「カニグモ」の仲間は、青白く光ります。このクモは、獲物を捕まえやすくするために紫外線を利用しているのではないかと考えられています。同じクモの仲間でも光る・光らないがあるのでいろいろと試してみましょう。

他には、庭に落ちている石やレンガをひっくり返してみると、ダンゴムシなどの土壌生物(どじょうせいぶつ)がたくさんいるので照らしてみましょう。一見、地味な生き物でも光輝いたりしますよ。

POINT

人間には紫外線が見えないと言いましたが、虫は紫外線が見えているといわれています。例えば、モンシロチョウは紫外線が当たったときの羽の色の違いで、オスかメスかを判断しているそうです。このように、紫外線の見える虫たちは、その光を活用し、私たちとは違った見え方で世界を見ているのです。

MATOME
まとめ

紫外線ライトを使った観察はいかがでしたか?
ヤスデやクモなど生き物が思いもよらず光輝くと、その生き物の見方が変わるのではないでしょうか。

紫外線ライトは、私たちが普段目で見ている見え方とは、少し違う視点を与えてくれます。それにより、見方を変えてくれたり、よく観察するきっかけを与えてくれ、新しい発見にたくさん出会うことができます。

紫外線を受けて光る生き物は、まだまだ知られていない未知の領域。「そもそもなぜ光るのか?」その理由ですらわかっていない生き物がほとんどです。皆さんの見つけた生き物が、実は光る生き物だと知られていない可能性もあるので、ぜひいろいろと照らして探してみてください。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
4知性
3感性
アクティビティ
探す
環境
山 ・ 森 ・ 街 ・ 田畑 ・ 公園
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
30分~60分
対象年齢
4才以上(保護者同伴)
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