住宅、店舗、オフィスにおけるグリーンコーディネートに携わる。環境に合うグリーン選びにはじまり、希望のイメージをかたちにし、その後のケアも実施。水やりのコツなどグリーンを楽しく育てるノウハウを伝授することで、多くの人が植物に親しんでもらえるよう心がけています。
河原、河川敷、土手、道端、空き地や公園などで目にする野草雑草。よくよく見るとかわいらしく、色もさまざまな花を咲かせています。凛とした姿はたくましく、生命力にあふれ実はとても魅力的な植物です。
季節感、草のかおりや葉っぱの手触りなどを感じながら、身近な存在の野草雑草で、すてきな野草雑草アートを作ってみましょう。思いがけない発見もたくさんあるはずです。
*注意:かゆみやかぶれが心配な場合は、ゴム手袋を使って作業してください。また、採取が禁止されている場所もあるので注意してください。
摘んだ野草雑草をすぐに水に浸けられるよう、水を入れたペットボトルを準備して出かけましょう。あまり重たいと身動きしずらいので、ペットボトルで十分です。
普段の散歩道、公園、河原や土手などを、宝探しの気分で散策してみましょう。広い範囲を対象にすると、より豊富な種類の野草雑草に出会えます。
*今回は河川敷を中心に散策しています。
例えば、日当たりを好むか日陰を好むかなどの性質によって、野草雑草が生える(増える)場所は異なります。住み心地の良さを求めて生えるのは、自由な野草雑草ならではの生き方かもしれないですね。
河川敷で、まずはかわいらしいピンクのお花を見つけました!カットしたら、すぐにお水に浸けてあげましょう。つづけて2本目見っけ。今回はピンク系でまとめてみようかな、などバランスを考えてみるのもよいですね。
*注意:気になる雑草があっても、斜面などに無理に入り込むのは危険なのでやめましょう。
すこし場所を移動して、土手へ来ました。マッチ棒のようなあたまのワレモコウを発見!カットしたらすぐに一緒に浸けましょう。花がついたセンニンソウを発見しました。つぼみもかわいらしいですね。ペットボトルいっぱいになってきたら、収穫はおしまい。さぁ帰ってアレンジしてみよう!
ワレモコウは、秋が近づいているサインです。植物は季節を感じさせてくれますね。
帰ったらたくさんの水を入れたバケツに摘んだ植物を浸ましょう。くたっとして元気がない植物は、水の中で切ってあげるとしゃんとします。(水揚げ)
*注意:野草雑草に触れているので帰ったらまずは手をよく洗いましょう。
野草雑草の名前を調べてもいいですね!
さぁ、活けましょう。組み合わせはいろいろできます。長さをカットして調節したり、花器(すてきな空き瓶を使うのもオススメです)との組み合わせを考えたり。野草雑草の組み合わせも、色であわせたり、雰囲気で調節したり、いろいろアレンジを楽しんでみましょう。あなただけの野草雑草アートが完成したら、お気に入りの場所に飾りましょう!
きれいな包装紙と、麻ひもやリボンを使ってブーケにアレンジすることもできます。
野草雑草アートは、色彩感覚やバランス感覚を養うこともできます。自宅に飾るのはもちろん、だれかに贈ったり、お仏壇にお供えするのもいいかもしれません。相手を喜ばせたい!という気持ちを持つと、より真剣になるものです。
野草雑草に目を向けることで、身近にある自然に興味を持つきっかけになればうれしいです。そしてグリーンのある暮らしをぜひ楽しんでいただけたらなと思います。