農林水産省の外郭団体において約10年、農業・農村の多面的機能を活用した環境教育「田んぼの学校」の普及・推進を担当。平成22年6月に同センターを退職。平成22年7月より、NPO法人くまの木里の暮らし事務局長。農村地域の現場で、廃校を活用した宿泊型体験学習施設の運営に携っている。NPO法人日本エコツーリズムセンター世話人、栃木県グリーン・ツーリズムネットワーク副代表、塩谷町教育委員など。
竹は、昔から身近な資材として生活に利用されてきました。プラスチックなどの代替材が普及し、今では、生活用品等に竹が使われることは少なくなっていますが、竹は切りたてでも加工ができる素材です。さぁ、竹を使った簡単なものづくりにチャレンジしてみましょう!
*のこぎりやナタ、小刀を使う作業は、保護者の方や大人と一緒に注意して行いましょう。
近くに竹林があって、持ち主の方の理解が得られれば、竹の切り出しから体験させてもらいたいところです。持ち運べる長さに切って運び出しましょう。
節(ふし)をうまく使って輪切りにすればコップなどの入れ物に、ナタを使って縦に割ればお皿に、さらに細く割ればお箸になります。また、竹ぼっくりや竹の水鉄砲、小刀を使って少し細工が可能なら竹トンボなどのおもちゃも作れます。遊び道具の作り方はぜひおじいちゃん世代に教えてもらいましょう。
食器はサンドペーパーをかけて切り口を滑らかにしてから使いましょう。自分で作った食器で食べるごはんは格別ですね!
子どもたちが昔から遊んできたおもちゃはどうでしょう。竹ぼっくりや竹馬は全身でうまくバランスがとれないと上手に乗れません。竹トンボはうまく飛ばせるでしょうか?何度か練習が必要かもしれませんね。周りの人とぶつからないよう、広いところで楽しみましょう。つくった作品や風景を『みんなのやった!レポ』に投稿して、シェアしませんか?質問や感想は『コメント』にぜひ記入してください。
丈夫でまっすぐに伸びる竹は、竹ぼうき、竹のはしご、物干し竿、ざる・かご、傘や団扇、竹ひご、竹尺などたくさんの生活用品に使われてきていました。
しかし今では竹の利用が少なくなり、残念ながら荒れた竹林が多くなっています。竹は成長が早く、あっという間に雑木林や田畑に迫る勢いで広がってしまうので、困っている地域もたくさんあります。
一方で、広がりすぎた竹を現代の暮らしに利用する技術の開発も進められているので、そんなことにも目を向けてみたいですね。