トミザワタクヤ
人は植物や昆虫、獣から糸を取って利用してきました。細く長い1本の糸を、広がりのある布にするのが織りと編みの技術。糸を縦横に組み合わせてはじめて、布として利用できるようになります。織りの技術のなかでも最もシンプルなのが平織りです。経糸と緯糸を交互に織るこの方法で、布の原点を感じてみましょう。布や洋服はすべて、糸の集合体ということを感じられます。
房総竹部
近年各地で問題になっている放置竹林。暗く見通しの利かない竹林は獣たちのすみかとなり、そこから夜な夜な獣たちが田畑へと遠征してくるようになっている。ところがほんの数十年前までは、竹林は生活に必要な資源を生み出す宝の山だった。春にはタケノコが生え、その材はさまざまな生活道具の素材に使われてきた。竹林の価値は今も昔も変わらない。変わったのは私たちの手からそれを活用する技術が失われたこと。もう一度竹を生活に生かす技術を身につけて、地域の竹林に息を吹き込んでみよう。
GO!GO!編集部
日本人なら誰でも一度は拾ったことのあるドングリ。秋の日差しを照り返して光る実はとても魅力的に見えます。もしかしたらドングリに心惹かれるのは、縄文人が食糧にしていたころの記憶が私たちのどこかに残っているからかもしれません。今では食べることの少ないドングリですが、種類を選べばそれほど無理なく料理ができます。近所で拾ったドングリを加工して、先祖たちを養った秋の実りを味わってみましょう。
スガハラです。
ごんし
どらやき
“自然の巻物は知識の本である。”