東京都豊島区生まれ。1994年より東京環境工科専門学校の前身である東洋工学専門学校において、フィールドインストラクター・専任講師として自然環境保護保全系人材養成にかかわる。2003年より国際自然大学校へ。子供から大人までを対象としたアドベンチャー教育や環境教育、アウトドアクッキングなどのプログラムをプロデュース。企業や青少年教育団体向けに、自然体験活動の安全管理についての講演活動などをしている。NPO法人東京都キャンプ協会理事、NPO法人川に学ぶ体験活動推進協議会理事。「自然体験は特別な自然でなく、身近な自然の変化に気づくきっかけ作り。自然を知ることは、日本人としての伝統や文化を理解する基礎となる」。
川の流れに身を任せたり、水をかけあったり、魚捕りをしたり、川には沢山の楽しみ方があります。しかし、川遊びには危険な一面もあります。しっかり準備をし、注意を怠らないことで事故を未然に防ぎ、安全に川遊びを楽しみましょう。*注意:日焼けには十分注意しましょう。水分をよく摂取し体調管理には気を付けて活動しましょう。
川へ行く前には必ず天気予報や川の情報をチェックしましょう。急な雨で川が増水することもあります。バーベキューやキャンプでも、川に近づく場合はライフジャケットを準備しましょう。メーカーによって仕様は違いますが、ベルトを締め体にフィットさせることで脱げにくくなります。子ども用は股下にベルトがあり、体がすっぽり抜けてしまうのを防ぎます。服は体温を奪われないよう速乾素材のものを着ましょう。足元はビーチサンダルなど避けて、ウォーターシューズや運動靴など脱げないものにしましょう。
川に着いたら、大人も子どももライフジャケットを着用しましょう。大人は絶対子どもから目を離さないようにしましょう。水に入る前は、軽く準備体操などをしましょう。遊ぶ範囲を子どもと一緒に確認し、それ以上遠くに行かないよう約束しましょう。
川には流れがあり、場所によってその強さや深さが変わります。一見ゆるやかな場所でも急に深くなったり、とても滑りやすい場所もあります。十分注意しましょう。川の水面から少し顔を出しているような苔の生えた石は、滑りやすいので注意が必要です。重心が高い大人は転ぶと大きなけがをする可能性が高いので注意してください。
河川での事故の約90%が緩やかな流れや浅瀬で発生していると言われています。増水時に河原は川底となリ、特に中洲に取り残される危険があります。増水の前ぶれや警報、雷の情報が入ったら直ちに避難しましょう。河川で活動している間はリアルタイムの川情報を常に確認し、特に上流の状況を把握するようにしましょう。子どもは夢中になると周りの状況が目に入らなくなってしまいます。見失ってしまうことが絶対にないよう十分注意しましょう