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2017.04.18560 views

長野流 ダイレクトボンファイヤー作法

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長野修平

クラフト作家、焚き火&野外料理人
火を育て、火を操る。焚火の達人になろう!

キャンプなどでフィールドに行って、最初にすることといえば焚き火の場作りです。春夏秋冬に関係なく、焚き火を中心にそこで過ごす時間が流れます。火の熱で暖を取り、煮炊きをし、炎の灯りで夜長を楽しむ。離れた場所からでも煙が立ち上る姿を見て、己の庵がそこにあると感じられるなど、火は営みの中心であり、証のようなものになってくれます。

暖、灯、食。人が憩い佇むのに必要な要素が凝縮したその存在は、普段の暮らしの中でも切っても切れないモノ。たとえそのエネルギーがガスや電気などであっても、それが無ければ憩い佇むどころか、生きることもままならないでしょう。そんな無くてはならない存在を、しかも何も無い野外の地べたに作り、楽しみ愛しみながら最大限に活用することがダイレクトボンファイヤー(直火焚き火)の作法です。

このHow toでは、そんなダイレクトボンファイヤーの作り方や、焚き火の火を操る方法を紹介します。
※子どもが火を使う場合は、必ず大人と一緒に行いましょう。また、直火焚き火を禁止している場所もあるので、あらかじめ施設や場所の管理者に確認しましょう。

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READY
準備するもの
  • 【ボンファイヤーに必要なもの】

  • 火バサミ

  • 耐火グローブ

  • 鉈+ノコギリ

  • 薪集め用のロープ

  • トライポットを結ぶロープ

  • ライター

  • バケツと水(消火用)

  • 【調理に必要なもの】

  • ナイフ

  • ダッチオーブン

  • ステンレスのクサリとS字フック

STEP 1

薪拾い

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    拾い集めた薪
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    長い木は1m以内に折り揃える
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    輪にしたロープの上に十字になるように薪を置く
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    ロープで薪を束ねる
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    肩にかけ運ぶ

直火に限らず焚き火をする場合、最初に行うのが薪拾い。森や林ならば枯れ枝や倒木、川や海の側ならば流木など、枯れて水分のない木がベスト。良い薪を見つけるコツとしては、乾燥した土や枯葉、砂や石の上に落ちていて、木の下に多少でも空気の層があるのがポイントです。最も良いのが、立ち木に枯れて付いている枝や、折れてぶら下がっている枝で、これらは多少雨が降った後でもよく燃えてくれます。また、焚き火なら乾燥させながら燃すこともできるので、多少湿気のある枝でも大丈夫。拾った薪は、1m以内に折り揃えると束ねて運びやすくなります。同時に、枯葉や枯れ草などの着火材も拾えたら完璧です。木の皮や松ボックリなど、油分のある乾燥素材も着火に役立ちます。

拾った薪をどうやって運ぶかも考えておきましょう。大きなトートバックなどがあると便利ですが、ここでは輪にしたロープを使います。2~3mのロープを輪にし、幅20cmほどの細長い状態で地面へ置きます。その上へ十字に交差させるように薪を置き、輪の端をもう片方の輪へくぐらせてグッと引くとまとまります。薪を運ぶときは肩などに掛け、転びそうな時に身をサポートできるように、片手が空いた状態にできるとよいでしょう。

薪は買っても良いですが、その土地にある素材を自らいただいて使うことが一つの焚き火流儀です。

STEP 2

炉を作る

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    弧を描くように石を並べる
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    焚口の脇に薪を置く
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    炉の内側を平らにする

直火焚き火をする場合、火を焚く範囲を定める仕切りが炉です。仕切りを作ることで、万が一の延焼を防ぐとともに、そこに憩う人との境界となり、火傷などの防護柵的な役割にもなります。炉に最適な素材は石。周囲を見渡して集めます。近くで見当たらないこともあるので、薪拾いの際にも見当を付けておくと良いでしょう。

集めた石を、弧を描くように並べ、焚口は空けておきます。大きく平坦な石があれば、焚口の両脇に置くと、ポットや鍋が載せられて便利です。ほかの石も上面が平らになるように置くと、皿やカップが置きやすくなります。炉が完成したら、焚口の脇には薪を置き、炉の内側を平らにして鍋やポットが置きやすいようにしておきます。

STEP 3

トライポットを作る

焚き火炉の上に、鍋やポット、肉などを吊り下げるトライポットを作ります。トライポットは、バランスのいい真っ直ぐで丈夫な丸太3本をロープで結わえて作ります。はじめに、3本の丸太(2m前後)の脚先(エンド)を揃え、そこから同じ高さ(ここでは1.8m)の部分をロープで結わえます。

ここでは、「三脚結び」という結び方で3本の丸太を結わえています。はじめに、ロープを真ん中の木に「巻き結び」か「本結び」で固定し、次にロープを両脇の木に8の字を描くように何度も巻きつけ、足で抑えるなどしてギュッと締めこむようにしっかり固定します。丸太と丸太の間のロープを束ねるように、縦にもロープを巻きつけ、最後は最初のロープの端と結びます。

脚先を正三角形に開いて自立させると、トライポットの完成です。脚先が地面を滑りそうな場合は、鉈などで杭状に削ると滑りにくくなります。足に枝分かれなどを残しておくと、焚き火グローブや火バサミを掛けたり、夜の照明となるランプを吊るしたりできるので便利です。

MATOME
まとめ

この作法は、儀礼や習い事の茶事などとは違い決まった動作やしきたりはありません。あるのは、火を思う存分楽しみながらも、活用させてもらってありがとうという感謝や、尊敬のようなもの。そんな気持ちをもちながら、薪集めから灰にするまでを、自分なりに丁寧にするということだと思います。また火は、人が生きるために今も昔も必要不可欠な要素です。それを何もない地面の上で自ら作り、そしてあやつり活用できることは、物質社会の今でも大きな生きる自信につながるはずです。自力でエネルギーを作り出せる焚き火。そのあとの灰もまた次の植物の栄養素ともなり、二酸化炭素を循環して保有するとされています。

ある時はフィールドのエンターテーメントでもある焚き火は、自ずと現代の暮らしにもつながり、そしていざという時のための大きな経験にもつながっていきます。このHow toを通して、皆さんも実際に体験してみてはいかがでしょうか?

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
4知性
2感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 街 ・ 田畑 ・ 海 ・ 公園
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
半日
対象年齢
中学生以上
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