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2017.08.08671 views

机の上の小さな世界!苔のテラリウムを作ってみよう

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園田純寛

「苔むすび」 代表
苔の好む環境を整え身近に置くことで、その深遠さに触れよう!

雨上がり、鮮やかな緑色に潤う苔。その美しさにハッとするのは、きっと私だけではないと思います。そんな苔をお部屋にちょこんと置けたらと思い、苔玉や苔盆栽を試してみたけど、すぐに枯れちゃって…という声をとても多く聞きます。実際のところ、こういったものをお部屋で長く楽しむのはほとんど無理と思った方がよいと思います。苔は、他の植物とは体の仕組みが大きく異なります。他の植物よりも「置かれている環境」に影響を受けやすい性質があるので、環境の合わないお部屋で、むき出しの状態で育てるのはとても難しいのです。ですので、苔をお部屋にお迎えするには、他の植物とはちょっと違う方法、「環境を整える」という考え方でシステムを作る必要があります。

今回は「テラリウム」という形で、苔を育てる方法をご紹介します。透明容器の内側に、苔の好む「多湿な環境」を作ることで、比較的簡単に苔を楽しむことができます。ただし、容器に苔を入れれば出来上がり!というわけではなく、いくつかポイントがあります。Stepを参考に、自分だけの苔のテラリウムを作り、お部屋で苔を楽しんでみましょう。

※苔に興味のある方は、こちらのHow toもおすすめ!
【連載】隠花植物入門 #1 めくるめくコケワールドを覗いてみよう!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/113

READY
準備するもの
  • スプーン

  • ピンセット

  • ハサミ

  • 苔テラリウムに適した土(後述)

  • 蓋付きの透明容器

STEP 1

必要なものを用意しよう

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    スプーン、ピンセット、ハサミ
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    苔テラリウムに適した土、蓋付きの透明容器

はじめに、苔のテラリウムを作るため、[準備する物]を参考に必要なものを揃えましょう。

写真1枚目:
左から、スプーン、ピンセット、ハサミを準備します。ピンセットは、先がまっすぐで細く尖っているものが良いです。自宅にあるものや、100円均一などで簡単に手に入るもので構いません。

写真2枚目:
左は、苔テラリウムに適していて、手に入りやすい土の「焼成赤玉土」、「富士砂」、「ピートモス」です。これらは、ネットなどで簡単に購入することができます。「セラミスグラニュー」など、ハイドロカルチャー用の土も基本的に使用しても大丈夫です。

土は、基本的に市販のものを使うことをおすすめします。湿度たっぷりで風通しの悪いテラリウムは、カビがわきやすい環境です。カビのリスクを少しでも減らすため、土選びは大きなポイントになります。屋外の土や腐葉土などは、カビがわきやすくなりますので、使わないようにしましょう。

右は、蓋付きの透明容器です。蓋も透明なものの方が、中が明るく見えるのでおすすめです。サンプルでは、ガラス製の容器を使用しています。

STEP 2

苔を手に入れよう

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    コツボゴケ
  • Sp 85eebcaf 2fb4 4752 b68f 58a9d649ffa9
    タマゴケ
  • Sp fc592289 09dc 446a a389 e26d3297a716
    ヒノキゴケ
  • Sp 408fdf13 fa6e 4ffc 92d5 58ae4c1c6150
    いろいろな苔を植え付けてみたサンプル

いよいよ、外へ出かけて、テラリウムに使う苔を手に入れます。
「君が代」の中には、長い時間を表す表現として「苔のむすまで」という表現があります。そのくらい苔が育つのには時間がかかる、ということを頭に留めておきましょう。テラリウムに使う苔の量は、そもそも多くありません。苔を採取するときは、大きなカタマリでとらず、ちょっとずつ、その土地から「おすそ分け」してもらう気持ちでいただくことを忘れないでください。

街中の苔は小さい苔が多く、カビやすかったり、お部屋では明るさが足りなかったりと、うまくいきにくいものも多いです。庭の土等によく生えている「コツボゴケ」や「キャラボクゴケ」といった種類は、テラリウムに比較的適しています。Step1でもお伝えした通り、屋外の土はカビやすいです。苔を採取する際は、土がなるべく付いていないものや、土を除きやすいものを選ぶようにしましょう。

実際は、市販されている苔を使うのが最も手軽な方法です。ネット販売で信頼のおける生産者さんから購入するのが確実です。園芸店やホームセンターでも苔は売られていますが、テラリウムに向いた苔はあまり流通していないですし、枯れかけの状態で売られているものも多いので注意が必要です。

苔テラリウム向きの手に入りやすい苔は、「コツボゴケ」、「タマゴケ」、「ヒノキゴケ」などが挙げられます。なかでも、ヒノキゴケは特に美しく、テラリウムでも簡単に育てられるのでおすすめです。4枚目の写真は、実際にいろいろな種類の苔を植え付けてみたサンプルです。左から「オオミズゴケ」、「カマサワゴケ」、「ナミガタタチゴケ」、「ツルチョウチンゴケ」、「ヒノキゴケ」、「クモノスゴケ」、「タマゴケ」です。好みに合わせて選んでみるのもおすすめです。

POINT

公園や森など、管理されているエリアでは、植物の採取にルールが設けられていることがあります。必ず事前に確認するようにしましょう。

STEP 3

土台を作ろう

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    透明容器に、スプーンで土を敷く
  • Sp f886b40a b313 4656 b7ad 6a55da2e7f23
    土を敷いた後の様子

ここでは、苔テラリウムの土台を作ります。透明の容器にスプーンを使って、入手した土を敷きます。苔は根が張る植物ではないので、土の量は特段多い必要はありません。最低、植え付けるのに必要な厚さ(1cm程度)があれば大丈夫です。

MATOME
まとめ

ふだん道端に何気なく生えている苔ですが、近づいてよく見てみると、様々な色、姿形のものがあることに気づくと思います。そんな苔たちを、テラリウムという方法で、環境を整え、観察し、心を込めて管理してあげることで、今まで以上に知るきっかけにつながり、深遠さに気づくようになります。ぜひ皆さんも、自分だけの苔のテラリウムを作り、苔の素晴らしさを楽しんでください。

苔・苔テラリウムについてもっと知りたい人のために!
おすすめワークショップ
・苔むすび主催 苔テラリウムのワークショップ
 http://www.kokemusubi.com/workshop
・日本湿工塗協会主催 苔むす教室 (苔編みの会)
 http://www.kokemusubi.com/class

おすすめ参考文献
・『コケに誘われコケ入門 (生きもの好きの自然ガイド このは No.7)』文一総合出版 このは編集部
 http://goo.gl/3YKz3v
・『知りたい 会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑』藤井久子著 秋山弘之 監修
 http://goo.gl/xvPRAs
・『コケはともだち』藤井 久子著 秋山 弘之 監修 永井 ひでゆき イラスト
 http://goo.gl/f25MVc

GROW CHART
成長スコアチャート
野性2
4知性
5感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 街 ・ 田畑 ・ 公園
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
小学校中学年以上
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