1991年茨城県生まれ。
千葉大学教育学部スポーツ科学課程卒業後、NPO法人千葉自然学校に就職し、南房総市大房岬自然の家に勤務。一般社団法人南房総健康ラボ シニアセラピストとしても活動している。幼い頃から身体を動かすことが好きで、得意分野はレクリエーションや仲間づくりゲーム。「自然の中には発見がいっぱい!外に飛び出して、思い切り遊びましょう!」
ウミホタルとは、体長3mm程度の透明で硬い殻と関節をもつ節足動物で、カイミジンコの仲間。
日本では、太平洋沿岸で「キレイ・海底が砂地・周りが暗い」という条件がそろった海に多く生息しています。ウミホタルは通常、日中は海底で生息していますが、夜になると活発に海中で捕食活動をします。仲間に危険を知らせるためや求愛行動のため、体から酵素を出し、青白く光ります。そんなウミホタルは、自分で採集して観察することができます。
※採集をする時は、必ず大人と一緒に行いましょう。
※安全のため、救命用うきわとライフジャケットを準備しましょう。
※堤防によっては、立ち入りが禁止されている場所があります。あらかじめ確認しましょう。
無色透明の空きビン(蓋つき)
1個
エサ(魚の切り身やスルメイカ等)
適量
PPロープ
2-3m程度
テープ(ガムテープやセロハンテープ等)
適量
はさみ
1本
キリ
1個
ヘッドライト
1個
バケツ
1個
ひも付きのバケツ
1個
目の細かいタモ網
1本
救命用のうきわ(安全のため持って行きましょう)
ライフジャケット(安全のため着用しましょう)
ウミホタルを採集する空きビン(無色透明で、インスタントコーヒーのビンなど )とそのふたを用意します。
程の穴をキリやハサミなどを使っていくつか開けましょう。穴を小さくすることで、ビンに入れたエサを小魚に取られないようにしています。刃物を使う際は、手を切らないように気をつけましょう。
ビンにはロープ(2~3mくらい)を結び、テープでしっかりと固定しましょう。
ウミホタルが活動的になるのは、日が暮れて暗くなってから。ビンを入れるタイミングは日暮れ後、30分位がベストです。必ずその日の日没の時間を確認しておきましょう。
捕獲ビンにエサを入れます。魚の切り身や内蔵などが良いです。ニオイがするものであればOK!
堤防から海底までビンが割れないよう、ゆっくりと下ろします。海底までビンを降ろしたら、海底から1mほど上げた箇所で、手すりにロープを結びます。手すりがない場合は、何らかで固定しておきましょう。ただし、ロープに自分や他の人の足が引っかからないように注意しましょう。
採集した後で観察・ウミホタルを海へかえすために、ひも付きのバケツで海水を汲み取り、バケツに入れておきましょう。
エサはスルメイカやオキアミなど、ニオイのするもので色々試してみると面白いかも!
ビンを入れてから15~20分位経ったら、ビンが割れないよう、ゆっくりと引き上げます。ロープに足を引っかけてしまわないように注意しましょう。
ビンのふたをしたまま、海水の入ったバケツの中に入れてみましょう。この時、ヘッドライトの灯りをウミホタルに向けると弱ってしまうので、直接向けないようにします(ビンの中に入った海水とウミホタルだけふたの穴から出てきます)。
ウミホタルが地面に落ちないようにタモ網ですくいます。タモ網に入ったウミホタルを優しく触ると刺激が与えられたことでウミホタルが興奮し、青く光ることが確認できるでしょう。観察したら、ウミホタルは必ず海へ返してあげましょう。
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青く輝くウミホタル。その光はとても美しく、私たちに感動を与えてくれます。そんなウミホタルはきれいな海にしかすむことができません。
ウミホタルの光を楽しむとともに、きれいな海を守っていくために私たちにできることは何か考えてみましょう。