2000年に西多摩郡瑞穂町に「マウンテンバイクショップナカザワジム」を開業。レースの主催をするなどのショップチームのサポートをしつつ、マウンテンバイク愛好家によるフィールドでのボランティア団体「西多摩マウンテンバイク友の会」の会長を務め、自治体や地域住民、関連団体との連携をしてマウンテンバイクに親しむことができるように活動中(昨年度は80回の活動を行い、現在会員数は280名)
雑誌MTB日和のインプレッションライダーや北京・ロンドンオリンピックXC女子日本代表の片山梨絵(旧姓)のトレイルライドパートナーであり、老若男女問わずに一緒にトレイルライドを楽しむことがライフワーク
マウンテンバイク(以下「MTB」)は、名前の通り、山道を走ることを目的とした自転車です。一般的に自転車は移動手段として捉えることが多いですが、MTBは自然の中を駆け巡る遊び道具です。
ここでは、MTBによる自然との遊びをとおして、子供がMTBに乗れるようになるまでの過程を紹介します。
たとえ乗れるようにならなくとも、子供が自然の香りや音、空気を感じとりながら楽しく遊んでくれればOKです。「子供は遊びの天才!」自由な発想が次々と浮かびあがり自発的に遊びをつくりだしていきます。夢中になっているうちに、気付いたらMTBに乗れるようになっているかもしれません。
安全第一で周りのことにも注意を払うことも忘れずに。
はじめにサドルの調節をします。サドルの高さは、座った状態で足が地面にペッタリつく位にすると、ブレーキ操作ができなくても足を使いしっかり止まることができます。そして子供を怪我から守るためヘルメット・プロテクター(肘・膝)を装着しましょう。
まずは、平らな道でMTBは“ペダルをこがないと進まない乗り物”だということを教えてあげる必要があります。子供の前方と後方に2人サポートにつき、実際にペダルをこがせてみましょう。
(サポートが一人の場合は、子供に直接「前と後ろどちら居た方がいいかな?」と聞いてみると良いでしょう。)
自分の足で数メートルこぎ、除々に距離を伸ばしてチャレンジしていきましょう。“グッ”とひとこぎすると前に進む感覚を得られ、MTBという道具の不思議さ・楽しさを味わってもらうことが重要なポイントです!
土の上だともし転んだ時には舗装路よりダメージが少ないですし、芝生のようなところの上ですと地面がフカフカしているので、恐怖心がさほどありません。
ブレーキのかけ方を子供に教えるのは一苦労です。使い方がわからないと、どうしても足で止めようとしてしまいます。
まずは止まった状態で大人が「ギュッ」と合図(声)を出したら、子供がブレーキをかけるというような遊びを通して感覚をつかませてあげます。
子供の手の甲に親が手を添えてあげて、一緒にレバーの握り加減を教えてあげるとより効果的です。
次にゆるい坂道でスピードが出過ぎないようハンドルを押さえてあげながら、ブレーキ操作を練習してみましょう。
子供自身も徐々に減速する感覚をつかめるようになってきます。
乗れるようになる一番のコツはバランスです。はじめは、ブレーキを使わなくてもよいほどのゆるい坂からスタート。下り坂では、自分の足はつかわなくても道具で進む楽しさを十分に味わえます。
草花の匂い、鳥の声、地面の感触、風などたくさんの情報量が溢れているので、乗る練習も楽しみにかわります!
乗れるようになってきたら、坂の下に大人が立ち、子供は坂の上から下り、大人の回りを大きく曲がり勢いを活かしながら元のスタート地点まで上ってゴール!のような、ちょっとした遊びを取り入れる事で、子供は夢中になってチャレンジします。
「上れた!」という達成感を味わい、自信がつくことで自己肯定感が高まり、次の挑戦への勇気にも繋がります。
自然の中でのMTBは、原っぱ遊びのひとつにすぎません。グルグルまわっているだけでも、草のフワフワや地面の凹凸、段差のジャンプなど子供をワクワクさせてくれます。
ペダルを漕がずにどこまで距離を伸ばせるか競ったり、凸凹をつかってジャンプしてみたり、子供は好奇心に従って自発的にワクワクをうみだすことで「創造性」が育ちます。
途中で、虫や四葉のクローバー探しなど違うことに興味をもったら、MTBから離れて楽しむことも大切です。寝転んで草の感触や、土の匂い・温度などを楽しんでみたり、空を眺めたりする事で新しい気づきを与えてくれます!
MTBからおりて“静と動”のギャップを楽しんでみましょう。
MTBで遊びを楽しんだら、写真に撮って「やった!レポ」に投稿して、体験をシェアしましょう。乗れた瞬間の子供の喜ぶ様子や、面白いMTBでの遊び方があれば、コメントに記載してください。
MTBは移動の道具でなく、自然と遊ぶ道具と捉えることで可能性が広がります。子供にとって平坦で退屈な原っぱは、数々の起伏やチャレンジに満ちたフィールドに変わっているはずです。このように遊ぶフィールドである自然への眼が啓きます。
他にもワクワクを生み出す創造力が鍛えられ、そのワクワクに挑戦し達成することで「出来た!」の感情が貯まり自己肯定感がうまれます。
MTBで自然と遊ぶことで、身体も心もちょっとだけWILDに!
<注意事項>
・私有地や管理されているエリアの場合は、必ず管理者の許可を取りましょう。
・子供は遊びに夢中になると水分をとることを忘れがちになるので、こまめな休憩と水分補給も忘れずに。