アウトドアメーカー、カヤックショップ勤務後、2001年からアウトドアコーディネーターとして各メディアで撮影サポートを行い、得意な料理を通じて手軽で簡単なアウトドア料理のレシピを紹介。アウトドアで過ごす楽しさ、重要性を伝え、講師も勤める。メーカーとコラボし新たなキャンプ道具を企画、開発も行う。2013年神奈川県の三崎港前にカフェ「雀家」をオープン。著書などに「お手軽アウトドア燻製レシピ」「オトコの自慢料理」「BBQがウマくなる本」など発売中。
登山用の食事と言えば、お湯を入れるだけで美味しく出来上がるアルファ米や、ドライフードのおかずが主流の組み合わせ。荷物を背負って歩く登山では軽くて持ち運びが便利、でもちょっと味気ない、もっと美味しいものが食べられないの?このHow toは、そういった疑問や希望に応える簡単な時短レシピです。山の頂に登頂する達成感と、登っている時の景色を見る満足感、そこにさらにゴハンを美味しくつくって食べる楽しみをプラスすることで、より幅広い楽しさと充実感が得られます。
[調理器具・食器]
ワンバーナー
山用小型フライパン(もしくは鍋)
フォーク
[食材]
お好みのショートパスタ
100g
水
150ml
ツナ缶
1缶
ミニトマト
5個
インゲン
1本
トマトペースト
1袋
ニンニク
小1かけ
ハーブソルト
小さじ1
黒コショウ
適量
自宅を出る前や登山をする前に、密閉容器やジッパー付きの袋に、パスタと水を入れておきます。目安としては、調理する1時間半から2時間前までに、事前に準備しておきましょう。
乾麺のパスタは、100%は浸水しません。事前に約7、8割浸水させておくと、約1分で茹で上げることができます。これは「1 minute pasta」 という手法です。
山の上に着いたら、快適に休憩できてゴハンが食べられそうな場所を探します。せっかくの休憩&ゴハンです!ゆっくりとくつろげて景色のいい場所にしましょう。
場所が決まったら、道具と食材を準備します。ワンバーナーにガスカートリッジを取り付け、フライパンとフォーク、食材を取り出します。
準備ができたら、いよいよ調理をはじめます!①~⑤の手順を参考に、調理を行います。
① フライパンにツナ缶、潰したニンニクを加え、中火で炒めます。1分間炒めたら火を止めます。
② ミニトマト、トマトペースト、浸水させたパスタの水だけを加え、かき混ぜます。
③ 強火で熱し沸騰したら、塩 小さじ1、パスタ、フォークで3等分にカットしたインゲンを加えます。
④ ゆっくり混ぜながら煮込みます。白っぽいパスタが、黄色くツヤツヤしてきたら茹で上がりです。
⑤ 仕上げに黒コショウをふって、出来上がり!好みで器にあけてもいいでしょう。
常にかき混ぜながら、食材が絡み合うようにトロトロに仕上げます。
出来上がったゴハンを、きれいな景色を見ながら食べましょう。
普段の屋内で食べるゴハンとは違い、自然の中できれいな景色を見ながら、自分でつくって食べるゴハンは、また格別なはずです。
「1 minute pasta」は、山ではもちろん、他のアクティビティーやキャンプ、さらにご家庭でも役に立つ調理法です。山では貴重な水をたっぷり使わず、調理時間が短いことで大事な燃料も抑えられます。 自然のなかで、きれいな景色を見ながら、仲間と食べるゴハン!そんな ”スパイス” が加わると、普段より格段に美味しくなります! せっかくのアクティビティー、楽しみはより多い方がいいですね。 美味しい食事は、より多くの笑顔をつくります。皆さんも、ぜひ試してみてください!