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2016.09.29492 views

風を感じる ~風見鶏になり、リングワンデリングを体験しよう~

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中澤朋代

松本大学 准教授

風のない時間帯を選んで、平らな所で目を閉じて、静かに風見鶏(かざみどり)のように風を感じます。すると、ほおに当る少しの風の存在や、一歩自分が歩き出すことで起こる風の存在に気づけるはず。次に、その風を感じながら、目隠しをしたままで、まっすぐに前に向かって歩いてみましょう。

無風に近い状態では、目を閉じるとまっすぐに歩いているつもりでも、意外に思うように歩けないもの。人にもよりますが、大きく右や左に回って歩いてしまいます。これは、山で雪や雲などによって視界が白一色になり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象「ホワイトアウト」で遭難する、「リングワンデリング(同じ場所をぐるぐる回ってしまう)」という状況に似ています。

このHow toを行うことで、小さな風を感じる感性を研ぎ澄まし、自分の身体感覚の癖を知ることにも役に立ちます。

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READY
準備するもの
  • 目隠し用のバンダナなど

STEP 1

風や音のない広場に行く

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風のない時間帯に、音のない平らな広場を見つけたら、友達や家族と一緒に出かけましょう。

STEP 2

小さな風を感じる

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広場にでたら、他の人と少し離れて、それぞれひとりで立ちます。目を閉じて両手を広げ、風見鶏のような気分で風を感じましょう。そして、小さな風が来る方角に体全体を向けます。

POINT

おしゃべりはせずに、音を立てないで、自分の気配を消して、ただその場所に立って風を感じます。

STEP 3

少し歩いてみる

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そのまま少し歩いてみます。自分の動きで風が起こるのを感じます。また、歩くと風の来る方角が分かり、広場でどのように風が舞っているのかが分かるようになります。立っている場所によって、風の吹く方角が違うこともあります。隣の人の向く方角をちらりと見て、その軌跡をお互いに確認してみましょう。

MATOME
まとめ

目標物の方向にまっすぐ歩くのはなかなか難しいものです。途中で右にふれたり、左にふれたり、左右に蛇行して進む人もいます。この理由は、体の重心は人によって若干偏りがあるため。無風状態の平地を目隠しで歩くと、自分の体の癖が出てしまい、まっすぐに歩くことが難しくなるのです。山のホワイトアウトで遭難する時も、こうした体の癖が出やすい傾向にあると言われます。または、目標を失った時に「もしかして右にずれて歩いているのかも」という遭難者の心理的不安が、知らず知らずのうちに重心を偏らせ、長く歩くうちに大きく曲がってしまいます。ホワイトアウトでは目標物が近いのに周辺をぐるぐる回ってしまう、ということが起こります。こうした状況を山ではリングワンデリング(またはリングワンダリング)と呼んでいます。

無風と思われる状態でも、少しの風の存在を感じることができれば、自然と自分の体を感覚でとらえることがでるようになります。大きくずれてしまった場合は、その軌跡をたどることで、身体感覚の不安定さに気がつき、苦笑いしてしまうかもしれません。
このHow toを通して、小さな風を感じる感性を研ぎ澄まし、自分の身体感覚の癖を知ることに役に立ててみてみましょう。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
3知性
4感性
アクティビティ
感じる
環境
山 ・ 街 ・ 田畑 ・ 海 ・ 公園
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
~30分
対象年齢
4才以上(保護者同伴)
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