体験をデザインする会社 Surface & Architecture 代表。
ワイルドなオトコになるため、20代からフライフィッシング、ボルダリング、キャンプ、登山、トレラン、スイーツバイキングにチャレンジ!WILD MINDで紹介できる体験を日夜リサーチし精進中。
自然は美しさに溢れています!自然を散歩しながら、美しいシェイプ(=形)を探し出し、造形美を見つける力をパワーアップしましょう。
WILD MIND GO! GO!では、これまでも色やテクスチャーを探すHow toを紹介してきました。今回探すのは「形」です。そのなかでも「シンメトリー=対称性」と言われる特徴をもつ形を探しに、自然のなかに出かけます。
ちょっと難しそうな言葉ですが、対称性とは、半分に折ってピタリと重なる線対称など、部分が重なる形の特徴のこと。動植物の名前を知らなくても大丈夫!自然界に溢れる美しい形との出会いにワクワクしませんか?
「自分のネイチャーカラーパレットをつくろう!初級編」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/39
「オノマトルーペを使って自然観察をしよう!」
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/77
まずはテーマの対称性をマスターしましょう。
【図1】を見てください。対称性とは、ある形に1本の線を引き、この線を折り目として2つの図形が完全に重なり合うこと(=線対称)や、点を中心にして180度回転したとき完全に重なり合うこと(=点対称)です。
ほとんどの花は何らかの対称性を持っていますし、昆虫や動物も左右対称です。
ちょっとした森があるような公園へ出かけましょう。もちろん、自然豊かな場所もOK。見つかるものは場所によって違うので、いろいろな場所でやってみるのもオススメです。
それでは、テーマの「対称性があるもの」を探しましょう!普段よりもゆっくり歩いてみます。そうです、こんな時こそ、WILD MIND GO! GO!読者の皆さんならご存知のフォックスウォークの出番です!足下、頭上、近寄ったり、離れたり、いろいろなアングルから対称性があるものを探してみましょう。
「フォックスウォークで地球と歩こう」
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/90
対称性があるもの、見つかりましたか?「これは!」と思う美しい形を見つけたら、スマートフォンやデジタルカメラで記録しましょう。同じ種類の草木の葉も一枚一枚形が違います。一番美しい1枚を選びましょう。
心が動く形を見つければ見つけるほど、美しさの基準が高まり、形を見る視点は鋭くなります。たくさん見つけて撮影しましょう。
撮影する時のポイントを説明します。対称性の記録として分かりやすく、幾何学的な美しさのある写真を撮影することができます。
・撮影対象の平面や立体に均等に光をあてる。あるいは、均等に光があたっているものを選ぶ
・撮影対象を中心に捉える
・撮影対象と正体する(上下方向、左右方向ともに撮影対象に対して垂直になるように)
対称性があるものをたくさん見つけたら、線対称、点対称で分類してみましょう。意外なもの同士が似た特徴を持つこともあり、自然の形の奥深さを垣間みることができます。
雪の結晶は中心から60度回転させると、ピタリと元の形と同じになります。この特徴を回転対称と言います。雪の場合は、360度を6分割した60度でピタリと元の形と同じになり、6回対称と言います(点対称は2回対称です)。回転対称を加えるとさらに細かく分類することができます。
シェイプハントした写真を「やったレポ!」に投稿して、みんなと体験をシェアしませんか?質問や感想はコメントに記入してください。
今回は「シンメトリー=対称性」をテーマにすることで、花や葉っぱをはじめ、自然物を横断的に、しかもいつもより細かく見ることが出来たのではないでしょうか。感度をあげてたくさんのものを見ると、「おお!この葉っぱは、とんでもなくキレイじゃないか!」と、これまで見落としていた美しさに気づきます。共通した形を集めると、共通性の理由や、その形の意味を知りたくなるのが人情です。
自然のなかの形の面白さに気づいてしまったら、縞、らせん、枝分かれなどのシェイプハントをしてみるとよいですよ。このHow toをとおして、新しい自然の美しさに気づいたり、自然のなかの形への好奇心が生まれてくれたらと思います。
[参考書籍/サイト】
「Patterns in Nature,National Geographic」http://www.nationalgeographic.com/photography/patterns-in-nature/
「自然界の秘められたデザイン」イアン・スチュアート