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2020.10.292634 views

「もしも」に備えるエマージェンシーキットをつくろう

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藤原祥弘

エディター/ライター
ケガや災害に備える軽量・コンパクトな道具を集める

「ケガと弁当は自分もち」とは、登山の世界で古くから使われてきた戒め。この言葉のとおり、野外活動の最中に起きる事故やケガは自分の心身で負うほかありません。アクシデントが起きた場所が都市なら、すぐに病院にかかることができますが、人里を遠く離れていたら、町に下りるまでは自力で対処することに。また、近年苛烈さを増している自然災害は、安全なはずの自宅まで脅かすようになりました。大きな災害時には、町にいても病院を頼ることができないかもしれません。

野外活動はもちろん、災害への備えとして、いつでも持ち出せる軽量・コンパクトなファーストエイドキット&エマージェンシーキットをつくっておきましょう。

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READY
準備するもの
  • 密閉できるケース

    大小各1~2個

  • 絆創膏(小・中・大・特大)

    各3~10枚

  • 洗浄綿

    5~10枚

  • テーピングテープ

    一式

  • 包帯

    1巻

  • 医療用防水テープ

    1巻

  • サージカルテープ

    1巻

  • 三角巾

    1枚

  • 止血パッド

    1~2枚

  • 滅菌パッド

    3~5枚

  • 常備薬

  • 鎮痛解熱剤

  • ステロイド外用剤

    1本

  • ワセリン

    1個

  • 抗菌目薬

    1個

  • 人工呼吸用逆止弁付きフィルム

    1枚

  • 使い捨て手袋

    1双

  • ポイズンリムーバー

    1機

  • ダニ除去器

    大小各1本

  • ハサミ

    1本

  • トゲ抜き

    1本

  • ペットボトルキャップ(穴あき)

    1個

  • ライター

    1本

  • 瞬間接着剤

    1本

  • ヘッドランプ

    1機

  • ダクトテープ

    1巻

  • 細引き

    10m

  • 結束バンド

    10本

  • 針金

    8m

  • 固形燃料

    1~3個

STEP 1

お出かけセットをつくってみよう

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  • Sp 3ed5a05f e3f7 424b 9f33 f9c03758762a
    濡れないようにファスナー付き袋へ収納
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    薬は外箱を切り抜くか用法をペンで記す

野外でのもしもに備える第一歩は、常備できる「お出かけセット」の用意から。誰もが、近所での野遊びのなかで小さなケガをしたり、体調不良になったことがあると思いますが、それらの経験を振り返って、そのときに役立った道具を思い浮かべてみましょう。

切り傷や擦り傷を覆った絆創膏、不意の下痢を止めた整腸剤、目に入った小虫を洗い流した目薬……。自分の人生で役立ってきた道具や薬が、手始めに用意するべきセットです。

最初からたくさんの道具を買い込む必要はありません。持ち出すのが面倒になるほど充実したセットよりも、気軽にいつでも持ち歩けるサイズと構成であるほうが重要です。

「お出かけセット」の構成を提案すると、絆創膏各サイズ、洗浄綿、常備薬、抗菌目薬、ライター、瞬間接着剤など、となるでしょうか。これら一式で重量は100g程度。軽量な防水ケースに収納して、携行する習慣をつくりましょう。

ライターと瞬間接着剤は、どちらかといえば、ファーストエイドよりもエマージェンシーキットに属する道具ですが、必要な場面では大活躍する道具です。軽量なのでいちばん基本的なセットに入れておくとよいでしょう。

あくまでもこれらは最低限のセット。STEP2で紹介するファーストエイドキットと足し引きしながら、自分の遊び方やフィールドに合ったベストな組み合わせを探してください。

STEP 2

ファーストエイドキットをつくる

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  • Sp f71f1c37 28f7 4403 bfbb dd0166b54275
    穴を開けたキャップは細く強く射出できる
  • Sp 235c51fe bc0f 405d b489 3491ae56e928
    絆創膏では対応できない傷には創傷パッドを
  • Sp c5980988 214b 4b9d bd58 43cb0f1ee4c5
    大出血を伴うケガにはヘモスタパッドを
  • Sp ce74add4 8a0d 4436 963b 7258c4c791c8
    感染を防ぐために手袋やフィルムを活用

受傷時の最初の手当てに使うのがファーストエイドキット。内容としては、STEP1でつくった「おでかけセット」をさらに充実させて、より大きなケガや疾病に対応するためのセットです。装備が充実しているに越したことはありませんが、野外へ持ち出すことを考えて、軽量・コンパクトな内容で大きな効果を生める組み合わせを意識して揃えましょう。

具体的には、大きな傷に備える創傷パッドや止血剤、関節をサポートするテープ、吸血昆虫や有毒生物に備える除去器・吸引器、塗り薬などになります。

ケガをした際の処置の手順は、傷口をさっと洗浄し止血、パッド類で被覆となりますが、野外での洗浄で役立つのがペットボトルのキャップ。これに直径1mmほどの穴を開けておくと、細く強く水を射出できるノズルになります。ペットボトル、もしくはペットボトルとキャップの規格が同一の水筒を水入れにしておけば、改造キャップを使って少ない水で傷口の異物を洗い流せます。洗浄後は傷の形状や大きさに応じて、対応するパッド類で被覆します。

大出血に対して効果的なのが、医療機関でも使われる「ヘモスタパッド」。アルギン酸カルシウムが配合されたパッドが強力に体液を吸収し、効果的に止血ができます。

そして、処置に際して忘れてはいけないのが傷病者からの感染。写真の右下にあるのは使い捨て手袋と逆止弁付きの人工呼吸用フィルム。傷病者に直接触れないようにして感染から我が身を守りましょう。

STEP 3

小さな強敵、「虫」に備える

  • Sp 94e9d91e 2769 4681 b45c 3a948cbdf586
  • Sp 0351e1f3 c756 4b04 8148 e8442cd2be41
    緑の器具がダニ除去器

近年、侮れないのが虫などの生物による受傷です。有毒生物に注入された毒を除くには、注射器型の吸引器が活躍。虫に刺された痕を吸っておくと症状を軽減できます。

山野に哺乳類が増えたことで、これらを吸血するダニ類も増加。吸血生物は血を吸うだけでなく、ウイルスや原虫を媒介するので、吸血しているのを見つけたら速やかに除去して医療機関にかかる必要があります。虫体を潰さずに取り除ける専用の釘抜き型除去器は、今や必携品となりました。

MATOME
まとめ

人里離れた山奥や大きな災害時など、自力で問題を解決しなくてはいけない場面で役立つファーストエイドキット・エマージェンシーキット。野外でケガをしたり事故に遭遇するたびにキットの内容は充実していきますが、面白いことに自分のキットが完成するころにはキットの中身の出番が減っていきます。キットが用意できているということは、それが必要になる場面が予見できているということ。ファーストエイドキット・エマージェンシーキットのいちばん大きな効果は、自分や家族、友人に起こり得る事故を想定することによって、事故を未然に防ぐことにあるかもしれません。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
5知性
2感性
アクティビティ
つくる
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 街 ・ 田畑 ・ 海 ・ 公園
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
小学校低学年以上
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