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2016.11.292074 views

フリーダイビングで自由に海中に潜ってみよう!~中級編~

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松本亜沙子

海洋生物学者/ 千葉工業大学惑星探査研究センター

初級編で紹介したスキンダイビングは、最小の道具しか使わないので、水の中を自由に動き、イルカやペンギンのように海を飛ぶような体験を楽しめます。しかし近くに来てくれた魚以外の生き物を見るのは難しいものです。浅瀬で透明度が高いサンゴ礁でも、水面に浮かんでいる状態だと水が反射したり動いたりして、海底の生き物を見られないことがよくあります。
海に浮いているのも空を飛んでいるようで楽しいですが、中級編では海底の生物にもう一歩近づく方法を紹介します。中級編を通して見られる海の中の景色は、実は水深何百メートルまで続いています。さぁ深海を感じてみましょう。
初級編はこちらより:http://gogo.wildmind.jp/feed/howto/64

*必ず二人以上のペアーで一緒に泳ぎましょう。海のコンディション(風向き、潮の干潮、波の高さ)を頭に入れましょう。肌の露出は少なくし、日焼けには十分注意しましょう。海では、小型船やジェットスキーなどに注意しましょう。初めてフリーダイビングに挑戦する時は、必ず経験者と一緒に行いましょう。

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READY
準備するもの
  • マスク

  • シュノーケル

  • フィン

  • ウェットスーツ

  • ウェイト(ウェイトベルト)

STEP 1

道具を準備しよう

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中級編は初級編よりも深く潜ることを目的にしています。初級編の3点セット(マスク・シュノーケル・フィン)に追加して、ウェットスーツとウェイトベルトがあると良いです。海水浴で経験した人も多いと思いますが、身長くらいの深さでも底の海水は冷たいものです。ウェットスーツを着用したほうが寒くなく、長く水中にいられるので、海中の生き物を良く見ることができるでしょう。また岩などでの怪我の防止にもなります。ウェットスーツを着ない場合はウェイトはいりません。

STEP 2

ウェイト(錘)を設定しよう

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通常シュノーケリングやスキンダイビングではウェイトは水面でプラス浮力、つまり浮く状態にするとされています。ウェットスーツを着るとそれだけでは浮きすぎるので、5mmのウェットスーツで2kg、3mmで1kgほどのウェイトをつけると言われています。
一方、スキューバダイビングでは水面で何もしない状態でマスクの中央あたりに水面がくるようにウェイトを設定するように指導されます。これは海中でちょうど浮きすぎず沈みすぎずの中性浮力をキープする必要があるからです。
スキンダイビングでも海底を眺めたい場合や、フリーダイビングの場合で、ウェットスーツを着た場合はもっと重いウェイトが必要です。海中でスキューバダイビングと同様、中性浮力になるくらいが理想です。シュノーケリングの時+2kgが目安になると思います。浮かないと怖いという人は、シュノーケリングのときと同じくらいのウェイトからはじめるのが良いでしょう。ウェットスーツを着ない場合には特に必要ありませんが、ウェイトがあったほうが簡単に深く潜れます。

POINT

中性浮力の場合は、じっとしていると浮きも沈みもしない状態になります。ちょっと下に向かえば底に着き、ちょっと水を蹴れば浮く、という一番力が要らない状態にウェイトを設定します。
これが重過ぎると、例えば海底のサンゴ礁の上に落下して珊瑚礁を破壊し、自分も怪我をするというようなことが起こりますし、海面に浮上するときに頑張って泳がなければならなくなります。また水面にいる時にも、水に沈んでしまい溺れそうになってしまいます。
一方ウェイトが少ないと、浮きすぎて潜るのが難しかったり、ウェイトの設定はとても重要なポイントです。スキューバダイビングの場合、背中に背負った酸素ボンベの酸素を吸っているので、水中では圧縮した空気が肺の中や血液に溶けている状態です。急浮上すると肺が急激に膨れたり、血液中に空気の泡が出来て血流が止まったりする潜水病になり非常に危険なので、ウェイトの設定は重要な問題になります。酸素ボンベを使用しないシュノーケリングやスキンダイビングでは息を止めて潜るので、圧力のかかった空気が急に膨れたり泡になったりという危険はありません。

STEP 3

潜ってみよう

思い切り息を吸った状態で止めて、浮力を最小限にするため勢いをつけて頭から潜りましょう。そのまま足で水を蹴り一気に一番深いところまで到達しましょう。ダイビング用語で「ヘッドファースト」「ジャックナイフ」などと言われます。水中では出来るだけ何も考えない方が酸素を消費せず、苦しくないでしょう。

POINT

ウェイトが無い場合や、海に入ってから浮かびすぎる!と気が付いたら、海底に沈んでいる石を持つとウェイトになります。楽な状態で潜ったり浮かんだり出来る大きさと重さの石を色々試してみるといいでしょう。浮上するとき石を捨てれば簡単に水面に上がれます。

MATOME
まとめ

今回紹介したイソバナは、サンゴの中でも「八放サンゴ」という仲間に属し、沖縄・オーストラリアのグレートバリアリーフでサンゴ礁を形成するサンゴではなく、宝飾品になる宝石サンゴの近縁のサンゴです。中級編の魅力は、数百メートルの深さにいる生き物を、磯遊びができる深さで同じように見られることです。スキューバダイビングも素晴らしい技術ですが、機材や機械が無くても同じ世界を見ることができるのです。
海に適応した海棲哺乳類のアザラシは、息を止めて水深600mまで潜れます。クジラは息を止めて1000mまで潜れます。つまり彼らは深海の世界を実際に見ているのです。人間は完全に海に適応していませんが、フリーダイビングのプロは酸素ボンベ無しで、息を止めて水深100mまで潜ることができます。
ぜひ海の生き物が見ている世界を体験してください。いつまでも潜るたびに美しい海に出会えるよう、多くの人が自然の味方になって楽しむことを願っています。

GROW CHART
成長スコアチャート
野性5
4知性
3感性
アクティビティ
感じる
環境
季節
所要時間
1時間~3時間
対象年齢
小学生高学年以上
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