HOW TO

How To一覧
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  • 柴田佳秀

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    都市は、人間が暮らしやすくなるように設計された環境ですから、自然のなかで生きてきた鳥たちにとって棲みやすい環境ではないはずです。しかし、そんな都市にも鳥が棲んでいます。それどころか最近になって、わざわざ都市に進出して暮らしはじめた鳥もいます。そんな鳥たちを観察し、その理由を探るのが都市鳥ウォッチングのおもしろさ。理由を知れば知るほど「生きものってすごいなあ」と思わずにはいられないのです。さあ、皆さんも都市鳥に出会って、そのしたたかな暮らしぶりを見つめてみませんか。普段見ている景色が一変すること間違いなしです。

  • 長野修平

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    朝の食卓に木のバターナイフやスプーンがあると、とても気持ちよく1日をスタートできます。そんな天然素材の木製カトラリーをお店で買ってくるのもいいけれど、もし自分で作れたら最高だと思いませんか。僕はそんな暮らしがしたいと思って、木を削って暮らしの道具を作ってきました。これまで、木を加工して物を作るときには何年もかけて乾燥させた木材を買ってきていましたが、あるとき出会ったのがスウェーデンの木工家のパフォーマンスでした。なんでも彼は、切ったばかりの生木からスプーンやヘラを削るというのです。生木は柔らかく、ナイフでもザクザク削れるため、自由なデザインの形に削り出すことができます。この技法は生木=green wood、ナイフで削る=cavingをくっつけてグリーンウッドワークと呼ばれています。その後、彼とは日本やスウェーデンのイベントで繰り返し会い、生木から削ることの面白さや奥深さ、生木ならではの削り方、そしてグリーンウッドワークが身近にあるスウェーデンのライフスタイルまで様々なことを見せてくれました。ここではそんなグリーンウッドワークの世界をお伝えします。

  • 服部文祥

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    テンカラ(毛バリ)釣りとは、イトの重みで毛バリを飛ばす和式フライフィッシングである。動物の毛や鳥の羽で作った疑似餌で魚を釣る歴史は古く、紀元前から世界各地にあったとされている。日本でも古来、ニワトリの羽や動物の毛などを使った毛バリを、竹の竿と馬の尻尾の毛で飛ばし、魚を釣っていた。現在、それらの道具はより洗練されて使いやすくなっているものの、竿、飛ばしイト、ハリス、毛バリ、という四つの道具しか使わないシンプルな道具立てに変わりはない。虫に似せたハリを魚に咥えさせることがテンカラ釣りのカギなため、この釣りは通常、虫を食べる渓流魚を相手におこなう。釣りのフィールドになる渓流を毛バリを打ち込みながら移動する行為は、自然とのダンスともいえる独特の躍動感があり、ニセモノのエサ(毛バリ)で魚を騙すことは、遊び心といたずら心にあふれた野生との真剣な駆け引きといえる。足下を流れる清流はそのまま飲むことも可能で、宝石のような渓流魚は食べてもとてもおいしい。行為がおもしろく、技は奥深く、こちらから積極的にアプローチしていく狩りに似たテンカラ釣りを、自然との一体感を感じながら、多くの人に楽しんでいただきたい。

  • 土屋智哉

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    アウトドアの楽しみ方が多様化するなか、幾度めかのアウトドアブームが日本に訪れています。自然を愛する人が増えるのは喜ばしいですが、実践の方法によっては、自らを楽しませてくれる自然に大きな負荷をかけてしまうことも……。自分が訪れたことによって自然の豊かさを損なわないためには、負荷を最小限にとどめることが重要です。そんな無理のない自然利用についてヒントを与えてくれるのが、UL(ウルトラライト)ハイキング。荷物の軽量化によって体への負担を減らし、長距離を歩く技術ですが、このULハイキングには、自然への負荷を最小化しながら利用する技術と思想が凝縮されています。ULハイキングから、「野に入る姿勢」を考えてみませんか?

  • 自然は偉大なアーティスト!その細部を観察すると、ドキドキするほど感動させられることがあります。植物で見られる「葉脈(ヨウミャク)」もそのひとつ。筋状や網目状などに広がる葉脈は、まるで緻密に計算されたアート。少し手を加えると、身近に楽しめる自然のオブジェになります。「透かしホオズキ」は、ホオズキの紙風船のように膨らんだ袋部分を、水に浸けておくことで葉肉を腐らせ、丈夫な葉脈だけを取り出したもので、その形や造形をじっくり観察することができます。ここでは、そんな透かしホオズキのつくり方を紹介します。誰でも簡単につくれるので、お盆で余ったホオズキを使って、観賞用や自由研究に試してみてはいかがでしょうか?※他にも、重曹を使って短時間で葉脈を取り出す方法も紹介しています。「葉脈標本を作ってみよう!」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/94

  • 藤原祥弘

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    アユは北海道南部より南の川に生息する淡水魚。その香りの良さで古い時代から日本人に愛されてきました。このアユには面白い習性があり、大型の個体はナワバリをもってそこに入る他の個体を排除します。ところが小型の個体はナワバリをもたずに群れを作って川のなかを回遊します。体のサイズによって、とる行動がまるで変わるのです。その習性を利用するのがアユのルアー釣り。アユに似せたルアーをアユがいる場所に送り込んで、ルアーに寄ってきたアユを掛けるのです。夏の川に浸かって、アユとの駆け引きを楽しんでみませんか?\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 真島辰也

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    例えば、雨に降り込められたキャンプ。せっかくフィールドにいるのに行動しにくい日には、私は野の素材のハンドクラフトを楽しみます。特別な道具を使わず、その場の素材で作れる点で優れているのが生の蔓で編む蔓かごです。一般的に、蔓や割いた木の繊維でかご等を編む場合は事前に蔓を水で戻す作業が必要ですが、採集したばかりの蔓は柔軟性が高いのでそのまま編み始められます。強度と柔軟性さえ確かめられたら、名を知らぬ蔓も素材にできるのが蔓かごの魅力。名前を知る前に草と仲良くなることができます。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 奥山英治

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    森、海、川、山、原……。さまざまな環境が生き物観察のフィールドになりえますが、なかでも多様な生き物を一度に目にできる場所が潮だまり。魚や貝、カニ、タコ、ヒトデといったバラエティに富む面々を特別な道具や修練なしでも簡単に見ることができます。潮だまりにこんなにも生き物が多い理由は、潮の満ち引きに合わせて陸と海が入れ替わる特殊な環境だから。大潮の日の数時間、海が公開してくれる生き物の世界をのぞいてみませんか?\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • cokiyu

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    海や山、川といったフィールドに出かけたとき、身体はさまざまな情報を感じ取ります。空気の冷たさ、草の匂い、目に射す光、頬をなでる風、土の感触、虫の声……。 素晴らしい体験をしたとき、私たちはその場の記録を残します。いちばん身近な手段としては、撮影が挙げられるでしょうか。しかし、残念なことに嗅覚や触覚、味覚などについては、個人の体験を客観的な記録として残す術は開発されていません。 ところが「記録して再生する」という点で、視覚と同じように情報を残せる感覚がもうひとつあります。それは「音」です。音の情報は写真や映像を残すように、その瞬間、その場にあったものを記録して繰り返し再生できます。 そして、写真よりも優れた点として、音の情報は個別のものを重ねてひとつにすることができます。 小鳥のさえずり、梢を鳴らした風、沢の水音、カエルの鳴き声……。それらを個別に録音してあとで重ねれば、そのフィールドの音の景色をひとつにまとめあげられます。必要な道具はちょっといいレコーダーといくつかの機器だけ。あなたも、フィールドに満ちる音を採集してみませんか。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 藤原祥弘

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    あらゆる野外活動やサバイバルの大前提となるのが「自身の身を守れる場所の確保」です。風雨から簡単に身を守れる場所がない野外では、体を濡らさずに休憩できる場所を用意しておくことと、それをスムーズに設営できることが重要です。悪天候からエスケープできる場所として、もっともシンプルなツールがタープ。屋根だけの簡素なシェルターではありますが、幕とロープだけで設営できるので持ち運びの際に軽量で、その下で焚き火ができるなどテントにはない汎用性もあります。そんなタープを使いこなすなら、自在金具のないシンプルなロープで設営するのがおすすめ。ワンアクションで張り綱のテンションを調整できる自在金具は便利なものですが、地面の状況によってはかえって使いづらいことも。その点で、ただのロープなら状況に応じてアレンジが可能です。どんな場所でもタープを張れるようになるには、ロープワークの本質を理解していくつかの結びを覚えることが必要です。タープの設営を通じて基本となる結びの意味と効果を意識すると、そのほかのロープワークも自然に身についていくでしょう。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 宮原 悠

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    食卓に欠かせない伝統食のひとつ、豆腐。日本人にはとてもなじみ深い食材ですが、実際に作ったことのある人は少ないのではないでしょうか?豆腐の素材は大豆を絞った豆乳とにがりです。豆乳に含まれるタンパク質をにがりで固めることによって豆腐は作られます。それでは、にがりとはいったいなんでしょう。その正体は海の水。海水を煮て水を蒸発させると、最後に塩といくつものミネラルを含んだ溶液が残ります。この溶液がにがりです。にがりと塩を作るのは簡単。海水を煮詰めて濾すだけで塩とにがりを分離できます。いくつかの鍋と豆乳があれば、自分で取ったにがりで豆腐を作ることができます。今度の海遊びでは、美味しい豆腐を海の水から作ってみませんか?\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 虫のこと、嫌いですか? 私は好きです。多くの人に虫のことを好きになって欲しいです。なぜかというと、虫や草が好きになると、それまでとはちょっと違う世界が見えてくるように思うのです。「虫たちのように、ヒトも自然の生態系の一部になるような暮らしがしたい!」そんな思いから田舎に移住し、畑をつくり、そこを虫草農園と名づけました。野菜を育てることで虫や草が育ち、畑に集まってくる生き物たちに小さな生態系をつくってもらい、彼らの力も借りながら人はほどほどの分け前をいただく。虫草農法では、収量の最大化より多様性を高めることを目指し、生き物とともに野菜をいただきます。虫や草にも手伝ってもらう農法の魅力を、いま絶滅に瀕している里山生物たちに代わって、紹介したいと思います。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 自然のなかには、「1/fのゆらぎ」と呼ばれるものがあります。聞いたことがある人も多いのではないかと思いますが、このゆらぎは、人をリラックスさせ、心を落ち着かせる効果があると言われています。「1/fのゆらぎ」とは、どのようなものか調べてみると、「予想できそうで、予想することがむずかしい、意外性を含んだ規則的な動き」と説明されています。規則的なのに予測できない…。なんだか、矛盾したような説明ですが、例えば、焚き火の炎を思い出してみましょう。炎の大きさや形は次の瞬間、どのようになるのか正確に予測するのは難しいですが、まったく予想できない状態に変わることはありません。炎は、心地よく穏やかな変化を刻々と繰り返しています。ときおり、意外な変化を見せながら…。これが、「予想できそうで、予想することがむずかしい、意外性を含んだ規則的な動き」です。自然のなかには、このようなゆらぎがたくさんあります。このHow toではあなたが心地よく感じる1/fのゆらぎを見つけに出かけてみたいと思います。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 藤原祥弘

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    日々の生活のなかで生み出される家庭ゴミのうち、全体の3~4割にも及ぶ生ゴミ。そして、生ゴミの8割を占めるのが水分です。収集されたゴミは焼却場で灰にされますが、燃えることのない水を蒸発させつつゴミを焼却するのは、とても非効率です。自治体によっては生ゴミを減量するために電気式のコンポスターの購入に補助金を出すところもありますが、生ゴミの軽量化や分解のために電気を使うのは、焼却場とは別の場所に負荷をかけかえるようなもの。生ゴミの元は命ある食材です。灰にして埋め立ててしまえば命の循環から外されてしまいますが、ある処理方法を行なえば、生ゴミはもう一度命の環のなかへ戻っていきます。焼却場の負担を減らし、収集日までに発する悪臭を防ぎ、処理にエネルギーを使わず、生ゴミを再び生かすその方法とは……土に埋めること!自然界には生き物の亡骸を土に戻すシステムが働いています。この力を使って庭先で生ゴミを分解してみましょう。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 「冷蔵庫に残っているありあわせの食材で作った料理がすごく美味しかった」「いつか使えると思って残してある箱や瓶などがたくさんある」そんな人は「ブリコラージュ」に向いているかもしれません。今回のテーマである「ブリコラージュ」とは、モノづくりの方法のひとつで【寄せ集めの材料や道具を使って手作りすること】を意味します。その語源は、「ブリコレ bricoler」というフランス語の動詞で、ボールが跳ね返る/犬が迷う/馬が障害物を避けて直線から逸れる、といった「偶然起きてしまった動き」を表す言葉が由来となっています。つまり計画的に準備、設計するのではなく、身のまわりにあるモノを集めて、モノから発想を得ながら新しいモノを生み出す手法なのです。今回のHowtoでは「ブリコラージュ」の面白さを学びながら、寄せ集めで作るひとつの例として、WILD MIND GO!GO!編集部がブリコラージュした簡単な「ランタン」をご紹介します。モノから広がるアイデアや、偶然性を取り入れることで生まれる迷いや戸惑いを楽しみながら、自分だけのモノづくりをしてみましょう!