標高750mの山里で暮らしています。大都市から日当たりのいい田舎に移り住んで知ったのは、太陽光を上手に活用すれば、田舎では生活に必要なエネルギーのほとんどを自給できるということ。われわれはこれまで、化石燃料の支払いのために働いていたのではないか? という思いさえ持つようになりました。太陽からの恵みを熱や電気などに変える技術を学んだことで、日当たりのいい田舎であればそんなにあくせく働かなくてもなんとか暮らしていけると知りました。しかも一度システムを組んでしまえば、ほとんどがメンテナンスフリー。化石燃料由来のエネルギーのように、ずっとお金を払わなくてすむのです。都会ではとてもじゃないけど暮らしていけない、というくらいの年収で、なんとか家族で楽しく暮らしています。なぜそんなことが可能なのかを、順を追って紹介していきましょう。\CASIO ソーラー時計/太陽光はもちろん、蛍光灯などの光を動力に変換するカシオ独自のソーラー充電システム。初代G-SHOCKのデザインを受け継いだ G-5600UE-1JFをはじめ、多くの時計に搭載されています。詳しくはコチラから
公園の芝生の上、砂浜、河原など…自然を感じる場所で、裸足になったことはありますか?あるという人も、最後に裸足で大地に触れたのはいつでしょうか。もしかしたら、子どもの頃という人も?シューズを履くことが当たり前の世の中で、裸足で外を歩く、また走ってみることは少しだけ勇気がいるかもしれません。ですが勇気をだして乗り越えたあとには、ベアフットランニングの醍醐味が待っています。このHowtoでは、ベアフットランニングによって起きる身体の変化、足裏でしか感じられない自然、おどろくべき速さなど、「なぜ、裸足で走るのか」を体験とともに紹介します。また、ベアフットランニングの注意するべき点や事前準備も合わせて覚えていきましょう。一度覚えてしまえば、いつでも気軽にベアフットランニングでしか体験できない開放感を味わえます。
靴が普及するまで、日本人が愛用してきたのが鼻緒のある履き物。なかでも、藁や茅といった入手しやすい素材で作られた足半(あしなか)やわらじは、庶民に重宝されました。その制作法はいたってシンプル。草の繊維から作った1本の紐を折り返して4本の軸をつくり、それに植物でできた紐を隙間なくからめてシート状にして、足にむすぶための紐をつけるだけ。構造が単純なので、作り方を覚えるのも簡単です。野で手に入る植物や廃物から履き物をつくってみませんか?
私たち人間は、意識しているものも意識していないものも含めて、とても多くの自然の恵みを受けて暮らしています。そのうちのひとつに“香り”のもつ力があります。香りは食べ物や飲み物を多彩にいろどり、ときには精神を落ち着かせたり、元気づけたりもします。香りを形づくる成分の中には、気分への作用だけではなく実際に身体に作用するものもたくさんあります。私たちの日常は、自分で意識しているのよりもずっと多くの場面で香りの力に支えられています。今回はそんな香りの力を自然界から抽出する方法をご紹介します。その名も「水蒸気蒸留法」。専用器具があればより効率良くエッセンスを抽出できますが、家庭にある調理器具でも手軽に香りのエッセンスを集めることができます。それぞれの方法について原理から解説します。
今、図鑑が人気です。さまざまなジャンルに、いろんなタイプの図鑑がありますが、図鑑をひと言で言い表せば「いろんな種類ものを図とともに網羅的に掲載して解説する本」といえるでしょうか。多くの場合、生き物の名前を調べたり、分類や形態、生態などを調べるときに使われますが、図鑑を見ても「載ってない」「わからない」という経験をしたことのある方もいるでしょう。また、今の時代では、紙の図鑑よりも「WEBで検索」したり「SNSで聞く」「アプリで充分」という考えもあるかもしれません。しかし、図鑑は研究者やその生き物をずっと見てきた執筆者が1冊にまとめており、信頼度や安定感においてWEB上の情報とは比べものになりません。そうした図鑑はあなたの先生となりパートナーとなります。ここでは、生き物の図鑑を日々作っているわたしたちが、ともすればとっつきにくい図鑑の攻略法をお教えします。さぁ、あなたも図鑑と一緒に自然の世界を探索しましょう。
鍛金(たんきん)とは、金属の板を金鎚で叩いて形を作る金属工芸の伝統技法です。鍛金の歴史は古く、その歴史は紀元前メソポタミア文明の頃にまで遡ります。一番最初に使われた金属は銅や金、銀であったと考えられています。鍛金は、手に握った金槌で金属を叩いてかたちづくるシンプルな技法でありながら、古代から今日まで受け継がれてきました。現代の金属製品は大量生産が主流となっていますが、あえて手間と時間をたっぷりかけてつくる鍛金のうつわたちは、温もりのある愛おしい一品となるでしょう。また、鍛金を深めていくと、「道具をつくるための道具」を自作する必要が訪れます。それは物づくりを根源へと遡るような体験です。鍛金は少しだけ手強いですが、それだからこそ、手仕事をすることの意味と価値を教えてくれるでしょう。
皆さんは野遊びに繰り出す時、どの遊びにも必ず持っていく、といった道具はありますか? 私は何かしらのナイフを一本持っていくようにしています。人類は道具を使うことで発展を遂げてきました。古代の石器に端を発するナイフは、切る、割る、削る、刺す、といった人の指先では不可能な作業を可能にしてくれる便利な道具です。刃物はとても危険な道具でもありますが、正しく使えば、わたしたちの体一つでできる仕事を増やしてくれます。今回はそんな実用的な野遊びの道具としてのナイフの選び方を、刃物に働く物理の観点からご紹介します。どんなナイフでもかまいません(なければ包丁でも!)、手持ちのナイフを1本用意してそれを観察しながら読み進んでもらえば、ナイフに宿る使いやすさを生む工夫に気づくはずです。
しなやかさと強さ。相反する性質によって人類を支え続けてきた素材のひとつが「皮革」です。戦場や鍛治場など、体を衝撃や火から守らなくてはいけない現場で革は重用されてきました。さらに遡れば、毛皮をもたない私たちを最初に暖めた被覆は、ほかの動物からとった毛皮だったことでしょう。化学繊維が発達した現代においても、素材としての革の優位性は失われていません。今も皮革製品は私たちの生活のあちこちで活躍しています。人類の手に馴染んだ素材である皮革を使って、生活の道具をつくってみませんか?
都市は、人間が暮らしやすくなるように設計された環境ですから、自然のなかで生きてきた鳥たちにとって棲みやすい環境ではないはずです。しかし、そんな都市にも鳥が棲んでいます。それどころか最近になって、わざわざ都市に進出して暮らしはじめた鳥もいます。そんな鳥たちを観察し、その理由を探るのが都市鳥ウォッチングのおもしろさ。理由を知れば知るほど「生きものってすごいなあ」と思わずにはいられないのです。さあ、皆さんも都市鳥に出会って、そのしたたかな暮らしぶりを見つめてみませんか。普段見ている景色が一変すること間違いなしです。
朝の食卓に木のバターナイフやスプーンがあると、とても気持ちよく1日をスタートできます。そんな天然素材の木製カトラリーをお店で買ってくるのもいいけれど、もし自分で作れたら最高だと思いませんか。僕はそんな暮らしがしたいと思って、木を削って暮らしの道具を作ってきました。これまで、木を加工して物を作るときには何年もかけて乾燥させた木材を買ってきていましたが、あるとき出会ったのがスウェーデンの木工家のパフォーマンスでした。なんでも彼は、切ったばかりの生木からスプーンやヘラを削るというのです。生木は柔らかく、ナイフでもザクザク削れるため、自由なデザインの形に削り出すことができます。この技法は生木=green wood、ナイフで削る=cavingをくっつけてグリーンウッドワークと呼ばれています。その後、彼とは日本やスウェーデンのイベントで繰り返し会い、生木から削ることの面白さや奥深さ、生木ならではの削り方、そしてグリーンウッドワークが身近にあるスウェーデンのライフスタイルまで様々なことを見せてくれました。ここではそんなグリーンウッドワークの世界をお伝えします。
テンカラ(毛バリ)釣りとは、イトの重みで毛バリを飛ばす和式フライフィッシングである。動物の毛や鳥の羽で作った疑似餌で魚を釣る歴史は古く、紀元前から世界各地にあったとされている。日本でも古来、ニワトリの羽や動物の毛などを使った毛バリを、竹の竿と馬の尻尾の毛で飛ばし、魚を釣っていた。現在、それらの道具はより洗練されて使いやすくなっているものの、竿、飛ばしイト、ハリス、毛バリ、という四つの道具しか使わないシンプルな道具立てに変わりはない。虫に似せたハリを魚に咥えさせることがテンカラ釣りのカギなため、この釣りは通常、虫を食べる渓流魚を相手におこなう。釣りのフィールドになる渓流を毛バリを打ち込みながら移動する行為は、自然とのダンスともいえる独特の躍動感があり、ニセモノのエサ(毛バリ)で魚を騙すことは、遊び心といたずら心にあふれた野生との真剣な駆け引きといえる。足下を流れる清流はそのまま飲むことも可能で、宝石のような渓流魚は食べてもとてもおいしい。行為がおもしろく、技は奥深く、こちらから積極的にアプローチしていく狩りに似たテンカラ釣りを、自然との一体感を感じながら、多くの人に楽しんでいただきたい。
アウトドアの楽しみ方が多様化するなか、幾度めかのアウトドアブームが日本に訪れています。自然を愛する人が増えるのは喜ばしいですが、実践の方法によっては、自らを楽しませてくれる自然に大きな負荷をかけてしまうことも……。自分が訪れたことによって自然の豊かさを損なわないためには、負荷を最小限にとどめることが重要です。そんな無理のない自然利用についてヒントを与えてくれるのが、UL(ウルトラライト)ハイキング。荷物の軽量化によって体への負担を減らし、長距離を歩く技術ですが、このULハイキングには、自然への負荷を最小化しながら利用する技術と思想が凝縮されています。ULハイキングから、「野に入る姿勢」を考えてみませんか?
自然は偉大なアーティスト!その細部を観察すると、ドキドキするほど感動させられることがあります。植物で見られる「葉脈(ヨウミャク)」もそのひとつ。筋状や網目状などに広がる葉脈は、まるで緻密に計算されたアート。少し手を加えると、身近に楽しめる自然のオブジェになります。「透かしホオズキ」は、ホオズキの紙風船のように膨らんだ袋部分を、水に浸けておくことで葉肉を腐らせ、丈夫な葉脈だけを取り出したもので、その形や造形をじっくり観察することができます。ここでは、そんな透かしホオズキのつくり方を紹介します。誰でも簡単につくれるので、お盆で余ったホオズキを使って、観賞用や自由研究に試してみてはいかがでしょうか?※他にも、重曹を使って短時間で葉脈を取り出す方法も紹介しています。「葉脈標本を作ってみよう!」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/94
アユは北海道南部より南の川に生息する淡水魚。その香りの良さで古い時代から日本人に愛されてきました。このアユには面白い習性があり、大型の個体はナワバリをもってそこに入る他の個体を排除します。ところが小型の個体はナワバリをもたずに群れを作って川のなかを回遊します。体のサイズによって、とる行動がまるで変わるのです。その習性を利用するのがアユのルアー釣り。アユに似せたルアーをアユがいる場所に送り込んで、ルアーに寄ってきたアユを掛けるのです。夏の川に浸かって、アユとの駆け引きを楽しんでみませんか?\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから
例えば、雨に降り込められたキャンプ。せっかくフィールドにいるのに行動しにくい日には、私は野の素材のハンドクラフトを楽しみます。特別な道具を使わず、その場の素材で作れる点で優れているのが生の蔓で編む蔓かごです。一般的に、蔓や割いた木の繊維でかご等を編む場合は事前に蔓を水で戻す作業が必要ですが、採集したばかりの蔓は柔軟性が高いのでそのまま編み始められます。強度と柔軟性さえ確かめられたら、名を知らぬ蔓も素材にできるのが蔓かごの魅力。名前を知る前に草と仲良くなることができます。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから