8ba7f7b1 0dc1 45d2 a84c e3dedccd6ade
2017.03.161268 views

【連載】野生児育成計画#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!

6

藤原祥弘

エディター/ライター
日もちがする食料の作り方を身につけよう

人間は昔も今も、食物の保存に工夫をこらしています。例えば、誰の家にでもある冷蔵庫。これは温度を下げることによって雑菌の繁殖を抑え、食物を腐りづらくする道具です。

それでは、冷蔵庫がない時代は食物をどのように保存していたのでしょうか? 方法はいくつかありますが、野外活動を楽しみながら実践できるのが、食物に塩分を加えて、燻製して干し上げる方法です。

細菌が食物を分解するには水分と適度な温度が必要です。冷蔵庫はこの条件から「適度な温度」を奪うことで菌の繁殖を抑えます。塩分を加えて煙でいぶして干すのも菌の繁殖しにくい状況を作るため。食物から水分を抜き、煙のなかに含まれる雑菌の活動を妨げる物質を加えることで菌の繁殖を抑えるのです。

燻して干すのは誰でも手軽にできる保存食の作り方。狩猟採集の時代から伝わる保存食作りに挑戦してみましょう。

【連載】野生児育成計画
#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊び
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67
#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79
#3 木の枝からパチンコを作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93
#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97
#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100
#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102
#7 空き缶でウッドガスストーブを作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112
#8 五寸釘を七輪で熱してナイフを作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/118

READY
準備するもの
  • とり胸肉

    適宜

  • 醤油

    適宜

  • 砂糖

    適宜

  • ニンニク

    適宜

  • ショウガ

    適宜

  • コショウ

    適宜

  • ファスナー付きビニール袋

    適宜

  • 魚干し網

    1個

  • 木の枝(三脚用)

    数本

  • 木綿ロープか鎖

    適宜

  • 適宜

STEP 1

材料を用意し、下処理をする

  • Sp 7097df4b 10f7 4444 a7c7 a5d12fbb386f
  • Sp 282a7332 6934 49da b065 c24bc509a167
  • Sp 108223c0 0bf7 48b9 898c 3575c7302aa8

干し肉に適しているのは脂身の少ない肉。脂身が多いと油が酸化して風味を損ねます。

とり胸肉からは皮と脂身をとり除き、短冊状に細切りに。この肉を醤油と砂糖、ニンニクとショウガのすりおろし汁、コショウを合わせた液に漬け、袋に入れて一晩冷蔵庫で保存します。

POINT

雑菌の繁殖を避けるため、肉の処理は清潔かつすばやく行ないましょう。手指はよく洗い、包丁やまな板などの器具も消毒しておきます。

STEP 2

表面を乾かす

  • Sp 5c3763d5 b038 42dc 90d2 6214edcd2ab3

液を浸み込ませたら、続けて金網などに広げてラップをせずに冷蔵庫へ。半日ほど風を当てて表面の水分を飛ばします。

STEP 3

焚き火で乾かしつついぶす

  • Sp c9cb7951 eb3e 45aa a7c3 dd05250edf0b
  • Sp c6fffdde 8b9a 4599 8a24 86b097f09135
  • Sp e04fc5d0 0ba8 4706 b4aa 59b5c4869cc7

木の枝をしっかりと組み合わせて三脚を作り、そこに木綿のロープか鎖を数周巻きつけます。
このロープに短冊状にした肉をかけ、その下で焚き火をおこして肉を乾かしながらいぶします。

燃料に向いているのは広葉樹。燻製作りによく使われるサクラやクルミ、ナラは風味豊かにしあがります。
針葉樹などのヤニの強い木は、渋みが付いてしまいます。

薪はきれいに燃焼させすぎると煙が出ないうえ肉に火が通り過ぎてしまうので、適度にくすぶらせながら、肉を乾かしましょう。

風で煙が流れてしまう場合は板状のもので衝立をして、肉に煙がかかるようにするとよいでしょう。軽く肉に火が通って、表面が乾いて茶色くなるまでいぶします。この状態で食べても十分美味しいのですが、ちょっとつまみ食いをするときはしっかりと肉に火を通してからいただきましょう。

MATOME
まとめ

私が干し肉を作りはじめたのは徒歩での長旅がきっかけでした。出かける先は食料の補給ができない無人地帯。商店もなければ、冷蔵庫を持ち込むわけにもいきません。ここを1週間かけて歩き通すために、軽くて日もちのする食料として干し肉を作りました。

見よう見まねで作った干し肉は大成功。歩いている最中は行動食になり、キャンプ地についたら水で戻してスープやカレーの具材となりました。この旅をする前も料理に乾物を使うことはありましたが、自分で作った干し肉は改めて保存食の力を感じさせてくれました。

保存食が活躍するのは無人地帯だけではありません。自然災害への備えとしても、保存食は有効です。

私たちの食卓は、冷蔵庫と電気があることが前提になっています。しかし、電気がなくなれば冷蔵庫もただの大きな箱。中の食物も数日でだめになってしまうでしょう。その点、保存食は電気がなくても数週間から数ヶ月間腐りません。

大きな自然災害が他人事ではない日本で、干し肉のような日もちがする食料の作り方を身につけ、またそれを保存しておくことは大きな安心感を与えてくれるでしょう。

【連載】野生児育成計画
#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊び
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67
#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79
#3 木の枝からパチンコを作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93
#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97
#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100
#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102

GROW CHART
成長スコアチャート
野性3
4知性
2感性
アクティビティ
食べる
環境
山 ・ 川 ・ その他
季節
春 ・ 夏 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
1日以上
対象年齢
小学生高学年以上
やった!レポを投稿
写真とコメントをみんなと共有しましょう。
※画像サイズが大きい場合、通信料などがより多く発生します。
ログインしてやった!レポを投稿しよう!
※投稿するにはログインが必要です。
Profile
あと140文字
EVERYONE’S REPORTS
みんなのやった!レポ
コメント
Profile
あと140文字
クリップしたユーザー(20人)
LATEST HOW TO
新着のHow To
NEWS
お知らせ