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2017.03.092871 views

【連載】ブッシュクラフト入門#4 トラッキングベーシック

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川口拓

WILD AND NATIVE 代表
古来の狩人「トラッカー」の気分を味わってみよう!

折角ブッシュクラフトをするのであれば、食料も現地調達したい!なんて思う方も多いかと思います。特に野生動物をハンティングして、それを食料に出来たらとってもワイルドな体験になるはず。但しそれには狩猟免許をとらないといけなかったり、解体しないといけなかったり・・・色々と敷居が高いんです。

そこでお勧めなのが、今回ご紹介する「トラッキング」というアクティビティです。トラッキングというのは、動物の痕跡を見つけ、それを追っていくという、狩りに使われる技術のひとつです。ぜひこれをやってみましょう。ただし目的は、「狩」ではなく、痕跡を見つけ、その主の「気配」を感じること、その「物語」を読み取ること。あわよくば野生動物を目撃する!なんてことも出来るかもしれません。

特に原始的な狩に使われたトラッキングは、「追跡術」というよりは、その痕跡の主に「同調する術」なのです。このちょっとだけ不思議な世界を、ぜひ一緒に体験してみましょう。

【連載】ブッシュクラフト入門
#1 ペグ作りで覚えるナイフの使い方
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/86
#2 タープと2種類のロープワークでつくるシェルター
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/87
#3 フォックスウォークで地球と歩こう
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/90
#4 トラッキングベーシック
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/96
#5 ナイフ一本で挑戦!快適な焚き火ベンチをつくろう
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/103
#6 マルチに使える薬草ミストを仕込もう!
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/117

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準備するもの
  • ノートまたはスケッチブック

  • 鉛筆

  • 消しゴム

  • 色鉛筆

  • 図鑑

  • ネット環境(スマホでもOK)

  • メジャー(3mくらい)

  • カメラ

STEP 1

追う動物を決める

フィールドに出ると、沢山の痕跡が見つかります。それらの痕跡を片っ端から拾っていくのも楽しいですが、今回に関しては、追う動物を絞っていきましょう。お勧めは猪や鹿。特に猪は大胆な、激しい動きをするので、痕跡をはっきりと残してくれます。初めての人でも、充分に痕跡を見つけることが出来ると思います。そんなわけで今回は「猪」を例に進めていきましょう。

STEP 2

調査をする - オリジナル図鑑の作成 その1

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    トラッキングのための図鑑作り

繰り返しになりますが、今回ご紹介するトラッキングは、痕跡を残した「主」へ「同調」することを大切にします。色んな意味で、自分から「主」へ歩み寄る、追うイメージです。ですので先ずは相手のことを、一生懸命知ろうとしましょう。

インターネットの情報や、お持ちの図鑑、または図書館などを訪れて、次の項目が含まれた、A4サイズ2ページ位の猪図鑑を自作してみましょう。

・身体的特徴(イラスト、サイズ等含む)
上手な絵じゃなくていいです。ただしその動物の特徴はしっかりと捉えましょう。イラストには体長や体高なども書き入れましょう。
図鑑などに載っている情報だけではなく、写真などをよく見ると、そこから分かることもあります。例えば、体型はどっしりとしているのか、それともスラッとしているのか。脚は長いのか短いのか、顔と身体の大きさの比率はどうかなど、自分の印象でよいです。気がついたことは全て書き留めてみましょう。トラッキングには洞察力が凄く大切になります。

・どんな場所が好きか?
乾いた場所?湿った場所?急な斜面?それとも平らな場所?これも文章からだけでなく、猪が写っている写真の背景なども是非参考にしてみましょう。

・好きな食べ物は何か?
・の「好きな場所」と大きく関わってきます。好きな食べ物がある場所が、好きな場所であるわけです。何処に痕跡を探しに行けばよいか、大きなヒントにもなります。

STEP 3

調査をする - オリジナル図鑑の作成 その2

・天敵は?
居る?居ない?居るとしたらどんな動物?人間との関係は?

・主要な感覚は?
これも図鑑などで述べられていることだけでなく、写真をよーく観察しましょう。基本的にはその感覚器官が使いやすいような身体のつくりになっています。犬は嗅覚が使いやすいように面長になっていますし、耳の長いウサギは当然聴覚を頼りにしています。図鑑で述べられていなくても、「こうかもしれない・・・。」という印象を大切にしてあげましょう。こうやって想像力を使って「予想」すること自体も、既にトラッキング - 同調なのです。

・残す痕跡(イラスト、サイズ含む)
探しに行く痕跡を、しっかりイメージとして捉えましょう。その痕跡のイラストにサイズなども書き添えます。その他、絵では書ききれないことも言葉として添えます。例えば糞であれば、「崩すと繊維状」とか、艶があるとか。サイズを書き加える時には、「10センチ前後」と書くのもいいですが、「CDの直径くらいの長さ」などと書いてあげると、イメージしやすいです。参考までに今回の「猪」に関しては、次の痕跡をイラストにして、イメージをおさえておきましょう。
足跡、歩調パターン、獣道、糞、食痕(ラッセル痕含む)、ヌタ場、身体の泥擦り痕とそこに付着しがちな体毛など

・一年の行動パターン、一日の行動パターン
例えば熊は冬眠します。それから繁殖期というものもありますし、季節によって食べる餌も変わります。大まかでいいので、その季節特有の習性があれば抑えておきましょう。特に「今」の季節の行動パターンをしっかりとおさえます。
また一日の行動パターンも知っておきます。野生動物の行動は、ある意味単純です。寝る、食う、水を飲む、歩く、糞をするなどの基本行動プラス、その動物特有の行動があります。一年の行動パターンと照らし合わせて、今、この時期の一日の行動パターンがどんな感じなのかを調べる、または予想してみましょう。

POINT

図鑑作りは、時間をかけすぎると飽きます。長くとも調べるのに20分、書くのに20分、合計40分くらいを目安にしましょう。

あまりに専門的な情報はとりあえず読み飛ばします。細かさよりも、とりあえず全体像を一度完成させるイメージで作業します。

MATOME
まとめ

いかがでしたか?とりあえず細かいテクニックよりも、楽しさ、想像力を重視したエクササイズを紹介してみました。自分の分析が合っているのかどうかなんて、全く心配せず、自由に遊んでみましょう。

我々現代人は「狩」をする必要がなくなってしまった分、野生動物に気持ちを寄せたり、彼らの気持ちを推し量る必要がなくなってしまいました。トラッキングは、趣味としても本当に楽しいですし、彼らと同調することで、今まで感じられない自然を味わうこともできます。今回も、猪に変身したからこそ、土に顔をうずめて餌を探すなんていう感覚を想像することができました。

多くの人がトラッキングをするようになって、他の地球の住人達が感じているであろうことに思いを寄せ、同調するようになると、きっと人間の視点だけで自然を見ることがなくなります。我々現代人がイマイチ苦手としている、「自然との共存」も、もっと上手に出来るようになるのかもしれません。

【連載】野生児育成計画
#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊び
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#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!
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#3 木の枝からパチンコを作る!
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#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!
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#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!
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GROW CHART
成長スコアチャート
野性4
4知性
5感性
アクティビティ
探す
環境
山 ・ 川 ・ 森 ・ 公園
季節
春 ・ 秋 ・ 冬
所要時間
4時間~6時間
対象年齢
小学校低学年以上
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