HOW TO

How To一覧
テーマ:大地
  • 冒険家の遠征をサポートしたり、辺境へのツアーを催行するうちに、いつしか子供たちを誘ってちょっとハードな旅をするようになりました。親元を離れて自分の体と思考をフル回転させると、子供は自分の持っている力を自覚し、使いこなすようになります。その瞬間に立ち会うのは大きな喜びです。幾人もの冒険家と交わり、子供たちと旅をするなかで、親にしかできないこと、親以外の大人にしかできないこと、同世代の子供たち同士にしかできないことが見えてきました。どうしたら外の世界へと踏み出す力を子供に贈れるのか。そのヒントをお裾分けしたいと思います。

  • 平井文彦

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    デジタルカメラを使った動画撮影が一般的になり、市場に出まわるデジタルカメラの多くにスローモーション撮影の機能が搭載されるようになりました。印象的な動画制作のために使われることの多いスローモーションですが、この機能でぜひのぞいてほしいのが生き物たちの動く様子です。スローモーションにすると肉眼では追いかけられない彼らの生態が見えてくるのです。身近な生物をスローモーション撮影して、秘められた生態や生活をのぞいてみましょう。

  • 藤原祥弘

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    一般の遊漁者に許される漁法のなかでも、とくに効率が高いのが投網。使える状況は限定されるものの、地形や水位とマッチすれば、ほんの数投でその日のタンパク源を調達できます。一度身につければ、その技術は一生もの。きれいな川や海の近くに住んでいるなら、ぜひ覚えておきたい生活技術です。

  • サンドイッチの味付けやウインナーの付け合わせに使われる粒マスタードはペーストの和カラシよりも風味が強く、食材をひと味もふた味も美味しくします。お店では小瓶がそれなりの価格で売られていますが、実は自作するのはそれほど難しくありません。カラシナが種子をつける初夏、河川敷に生えた野生の株から粒マスタードをつくってみましょう。

  • 岩橋大悟

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    2024年3月、PRO TREKから「生命を育む水」をテーマにした新モデルが発売されました。何を隠そう、私が勤務するNGO、日本自然保護協会とのコラボレーションモデルです。このモデルのテーマとなったのは人の生活に欠かせない「水」。豊かな自然が生み出す「最初の一滴」と都市で暮らすみなさんのつながりについて解説します。╲生命を育む水をテーマにした、「日本自然保護協会」コラボレーションモデル/『PRW-61NJ』PRO TREKは日本自然保護協会とのコラボレーションを通じて、自然の美しさとそれを守る大切さを発信しています。今回のモデルは、「生命を育む水」がテーマ。利根川の源流「みなかみ」エリアの自然をモチーフに、水のライフサイクルをホワイト×ブルーのアクセントカラーで表現。地域のシンボルであるイヌワシをデザインに落とし込みました。さらに、再生素材やバイオマスプラスチックを採用するなど、マテリアルでも自然との共生を表現しています。

  • 服部文祥

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    外国の生活事情を紹介するテレビ番組には、よくニワトリの姿が映っている。日本でも半世紀ほど溯れば、人の生活圏でニワトリの姿を見るのは、珍しいことではなかった。歴史的には3600~5000年程前から人間とニワトリは一緒に暮らしてきたらしい。ともに生活することで、ニワトリにも人間にもいいことがある。そのためにニワトリと人間の生活は近づいていったのではないかと思う。人間にとっては、卵や肉などの動物性タンパク質が比較的簡単に手に入ること。そして単純に楽しいこと。ニワトリにとっては、日々の食べ物が手に入り、安全に繁殖生活を営めること。ニワトリが人との暮らしを楽しいと感じているかはよくわからない。ときどき、卵を取られたり、食べられてしまったりするのは、些細な損失として許容されているように思う。そしてこれらの「いいこと」はいまでも双方にとって有効である。

  • 奥山英治

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    野生動物の市街への進出がニュースになる昨今。数十年前と比べると、都市近郊の身近な野山にも大型の哺乳類が姿を見せるようになりました。しかし、ぼんやり風景を見ているだけではその存在に気づけません。人の目を避ける野生動物の気配を感じ取るにはちょっとしたコツと注意力が必要なのです。人間界に顔を出した哺乳類たちは、さまざまな痕跡を残します。その痕跡を「フィールドサイン」と呼びます。哺乳類が残したフィールドサインを読み解いて、それを残した主を探し当ててみましょう。

  • 奥田祐也

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    この10年ほどで、街でも野外でも人気を集めるようになったサウナ。温泉などの温浴施設には以前から付属しており、一部の人に愛されてきましたが、このブームでサウナの気持ちよさが一般にも広まった感があります。日本ではサウナは温泉や浴場に付属する北欧からやってきた施設、といったイメージが強いですが、日本の風呂の歴史を遡ると、実は湯に浸かる風呂よりもサウナのような蒸し風呂のほうが先行しています。蒸気を浴びる蒸気浴は日本をはじめ世界中で楽しまれてきました。その原型をもっとも簡素なシステムで再現するのがテントと焚き火を使ったサウナ。持ち運びできるテントと焚き火を組み合わせれば、深い自然のなかでサウナを楽しむことができます。

  • 野営の技術のひとつだった飯盒炊爨に始まって、いまではキャンプでのレクリエーションの花形となった野外料理。たくさんの専門書が刊行され、キャンプ場ではサイトを離れずにずっと料理を楽しむ人も見られます。用意した食材に創意工夫を凝らして美味しい料理に仕立てるのは楽しいものですが、手の込んだ料理ならば家庭でもつくれます。せっかく野外で調理するのですから、野外でしかできない料理に触れてみるのはどうでしょうか? 屋内でつくる家庭料理は調味料や加工によって風味を高めていく足し算の料理ですが、その反対に料理の手数を引いていくことによって見えてくるものもあります。素朴な野外料理は、調理の根源について考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

  • みなさんはハンモックにどんなイメージを持っているでしょうか。自宅でくつろぐときのスペースでしょうか。それともちょっとワクワクする遊具的な寝床でしょうか。なかには熱帯の家々で実用的な寝床として使われている様子を思い浮かべる人もいるかもしれません。どのイメージもハンモックの特徴を捉えていますが、私はこれらに加えて、「旅の道具」としての一面もみなさんに知ってほしいと思っています。ハンモックはくつろげて、寝るだけでワクワクして、涼しく眠れて、そして旅にも持ち出せる道具でもあるのです。寝床をつくるうえで必要なのは、2本の立ち木だけ。ちょうどいい木があれば、ハンモックは自宅の庭も、奥山も、斜面も、湿地の上も快適な寝床に変えてくれます。

  • 三森 典彰

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    最近、生き物の愛好家の間で水辺ビオトープづくりが再び盛り上がっています。水辺ビオトープは30年ほど前にも大きなブームがありましたが、当時は造成や管理の方法が確立されておらず、この時代につくられたビオトープには環境に対して悪い影響を残したものが多くありました。それらが生んだ負のイメージから、長いあいだ水辺ビオトープづくりは生き物の愛好家が手を出しづらい遊びになっていたのですが、この数十年で水辺ビオトープをつくることで自然環境にプラスの効果を生む技術が蓄積されました。小さな水辺ビオトープをつくって、地域の生き物たちに居心地の良いすみかを提供してみませんか。

  • のん

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    特徴のある香りを持つドクダミは、繁殖力も強くて厄介な雑草と思われがちです。しかし、意識を変えてよく見てみれば、ドクダミは宝物のような植物になります。現に中国から東南アジアにかけての地域では、ドクダミはポピュラーの食材です。花、葉、根っこまで余すことなく活用できるドクダミの家庭での楽しみ方をご紹介します。

  • 土屋智哉

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    アウトドアの楽しみ方が多様化するなか、幾度めかのアウトドアブームが日本に訪れています。自然を愛する人が増えるのは喜ばしいですが、実践の方法によっては、自らを楽しませてくれる自然に大きな負荷をかけてしまうことも……。自分が訪れたことによって自然の豊かさを損なわないためには、負荷を最小限にとどめることが重要です。そんな無理のない自然利用についてヒントを与えてくれるのが、UL(ウルトラライト)ハイキング。荷物の軽量化によって体への負担を減らし、長距離を歩く技術ですが、このULハイキングには、自然への負荷を最小化しながら利用する技術と思想が凝縮されています。ULハイキングから、「野に入る姿勢」を考えてみませんか?

  • cokiyu

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    海や山、川といったフィールドに出かけたとき、身体はさまざまな情報を感じ取ります。空気の冷たさ、草の匂い、目に射す光、頬をなでる風、土の感触、虫の声……。 素晴らしい体験をしたとき、私たちはその場の記録を残します。いちばん身近な手段としては、撮影が挙げられるでしょうか。しかし、残念なことに嗅覚や触覚、味覚などについては、個人の体験を客観的な記録として残す術は開発されていません。 ところが「記録して再生する」という点で、視覚と同じように情報を残せる感覚がもうひとつあります。それは「音」です。音の情報は写真や映像を残すように、その瞬間、その場にあったものを記録して繰り返し再生できます。 そして、写真よりも優れた点として、音の情報は個別のものを重ねてひとつにすることができます。 小鳥のさえずり、梢を鳴らした風、沢の水音、カエルの鳴き声……。それらを個別に録音してあとで重ねれば、そのフィールドの音の景色をひとつにまとめあげられます。必要な道具はちょっといいレコーダーといくつかの機器だけ。あなたも、フィールドに満ちる音を採集してみませんか。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから

  • 自然のなかには、「1/fのゆらぎ」と呼ばれるものがあります。聞いたことがある人も多いのではないかと思いますが、このゆらぎは、人をリラックスさせ、心を落ち着かせる効果があると言われています。「1/fのゆらぎ」とは、どのようなものか調べてみると、「予想できそうで、予想することがむずかしい、意外性を含んだ規則的な動き」と説明されています。規則的なのに予測できない…。なんだか、矛盾したような説明ですが、例えば、焚き火の炎を思い出してみましょう。炎の大きさや形は次の瞬間、どのようになるのか正確に予測するのは難しいですが、まったく予想できない状態に変わることはありません。炎は、心地よく穏やかな変化を刻々と繰り返しています。ときおり、意外な変化を見せながら…。これが、「予想できそうで、予想することがむずかしい、意外性を含んだ規則的な動き」です。自然のなかには、このようなゆらぎがたくさんあります。このHow toではあなたが心地よく感じる1/fのゆらぎを見つけに出かけてみたいと思います。\ PRO TREK PRW-61 × WILD MIND GO! GO! /ケース・バンド・裏蓋に、植物由来の再生可能素材「バイオマスプラスチック」を採用したPRO TREKのエコモデル!詳しくはコチラから