井上綾乃
干物は、保存力を高めつつうま味成分が高まり、食品としても重宝され、古くは縄文時代から今日に至るまで盛んに作られています。販売されている干物は品質がよく、とてもおいしいものです。ですが、この干物は自分でも作ることができ、味付けも自分で調整することができます。干物といってもさまざまな製法がありますが、なかでも素干しの作り方はカンタン。魚を腹開きで開いて内臓など不要な部分を取り払い、海水と同じ濃度の塩水に浸けて天日や陰干し、もしくは一夜干し(夜間に干す)、風通しのよい場所で干して水分を軽く飛ばすだけ。普段のおかずにももちろんですが、屋外で釣りをしてクーラーボックスがない時などに役立つ便利なスキルです。今回は干し網作りから解説していますが、極端に言えば、魚とナイフ、塩と水あればできるものです。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
宮原 悠
兵糧丸(ひょうろうがん)という言葉を聞いたことがありますか?食品の加工技術や、保存技術が発達していない大昔に、試行錯誤で生み出された、丸薬状の携帯保存食、野戦食のことです。戦国時代に主に使われていた兵糧丸は、穀物の粉末と木の実、蜂蜜、味噌、油、塩などを練って作られました。現代で言うエナジーバーのようなものですね!決して衛生的とは言えない状況で、常温で何日も持ち歩き、問題なく食べられていたそうです。「みそ玉」はその一種で、味噌を中心に、干し野菜や穀物、干し魚などを混ぜて丸め、お湯で溶いて味噌汁として、時にはそのままかじって食べられていたそうです。〝味噌の医者いらず” と言われるように、そもそも味噌は、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを多く含んだ健康食です。そこに、さらに、出汁となるタンパク質やアミノ酸を含んだ魚介や、ビタミンや鉄分などのミネラルを含む干し野菜を加えることで、身体を元気にしてくれる液体スーパーフードが完成します!今回は、旬の野菜を使った干し野菜と、手作り味噌で、栄養満点なオリジナルみそ玉、名付けて「ソルジャー味噌」を作りましょう!『手作り味噌を育てよう!』:https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/83
半澤聖也
魚を釣るのはちょっと敷き居が……。そんな女性や子供でも楽しめるのが、テナガエビ釣り。シンプルな道具と、目でエビを探して餌を落とすだけの簡単な方法で、たくさん釣っておいしく食べてみよう! 餌はなんと冷蔵庫に眠ってる魚肉ソーセージでOK。ミミズなど虫が苦手で、釣りをあきらめていた皆も、この夏からテナガエビ釣りを始めてみよう!※水難事故防止のため必ずライフジャケットを着用し、大人の人と行動しましょう。
宮原 悠
アウトドアや防災など、いざというときに役立つロープワーク、皆さんはいくつぐらい知っていますか?普段から使わないと、いざという時思い出せなくて困るものです。そこで今回は、プランター菜園を例に、生活に寄りそったロープワークを紹介します。ロープワークと言ってもさまざま、締める、輪をかける、こぶを作る、繋ぐ、束ねるなど、それぞれ目的にあった最適な結びがあります。アウトドアや防災ではその選択が命に関わることもありますが、まずは身近なもので気軽に実践してみましょう。小さなことから始めれば失敗だって大丈夫!
長野修平
キャンプなどでフィールドに行って、最初にすることといえば焚き火の場作りです。春夏秋冬に関係なく、焚き火を中心にそこで過ごす時間が流れます。火の熱で暖を取り、煮炊きをし、炎の灯りで夜長を楽しむ。離れた場所からでも煙が立ち上る姿を見て、己の庵がそこにあると感じられるなど、火は営みの中心であり、証のようなものになってくれます。暖、灯、食。人が憩い佇むのに必要な要素が凝縮したその存在は、普段の暮らしの中でも切っても切れないモノ。たとえそのエネルギーがガスや電気などであっても、それが無ければ憩い佇むどころか、生きることもままならないでしょう。そんな無くてはならない存在を、しかも何も無い野外の地べたに作り、楽しみ愛しみながら最大限に活用することがダイレクトボンファイヤー(直火焚き火)の作法です。このHow toでは、そんなダイレクトボンファイヤーの作り方や、焚き火の火を操る方法を紹介します。※子どもが火を使う場合は、必ず大人と一緒に行いましょう。また、直火焚き火を禁止している場所もあるので、あらかじめ施設や場所の管理者に確認しましょう。
GO!GO!編集部
私たち日本人が愛してやまない、春の風物詩、桜。今年は、満開の桜の花を眺めるだけでなく、花びらに触れて、香りを感じて、そして味覚で楽しんでみませんか?五感いっぱいに春を感じられる「桜の塩漬け」作りに、WILD MIND GO! GO! 編集部が挑戦しました!
藤原祥弘
暖かい春の日に河川敷に出かけると、ビニール袋とスコップを持った人が何やら収穫しているのを目にします。彼らが楽しんでいるのが「草摘み」。食べられる野草を、原っぱのなかかから探し出しているのです。野草といっても伸びたばかりの新芽は売られている野菜に負けない風味。「野趣あふれる」とはまさにこのこと。摘んだ草をちょっとずつかじりながら、どんな料理に仕立てようかと考えるのは、草摘みをする人だけが知る楽しみです。草摘みに適しているのは、しっかりとした土の土手。適度に草刈りがされている河川敷なら、散歩のついでに目を光らせるだけで、何種類もの食べられる草を見つけられるでしょう。【連載】野生児育成計画#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊びhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79#3 木の枝からパチンコを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102#7 空き缶でウッドガスストーブを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112#8 五寸釘を七輪で熱してナイフを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/118
藤原祥弘
人間は昔も今も、食物の保存に工夫をこらしています。例えば、誰の家にでもある冷蔵庫。これは温度を下げることによって雑菌の繁殖を抑え、食物を腐りづらくする道具です。それでは、冷蔵庫がない時代は食物をどのように保存していたのでしょうか? 方法はいくつかありますが、野外活動を楽しみながら実践できるのが、食物に塩分を加えて、燻製して干し上げる方法です。細菌が食物を分解するには水分と適度な温度が必要です。冷蔵庫はこの条件から「適度な温度」を奪うことで菌の繁殖を抑えます。塩分を加えて煙でいぶして干すのも菌の繁殖しにくい状況を作るため。食物から水分を抜き、煙のなかに含まれる雑菌の活動を妨げる物質を加えることで菌の繁殖を抑えるのです。燻して干すのは誰でも手軽にできる保存食の作り方。狩猟採集の時代から伝わる保存食作りに挑戦してみましょう。【連載】野生児育成計画#1 大潮の夜を探検! 真夜中の磯遊びhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/67#2 「水切り」と「遠投」をマスターせよ!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/79#3 木の枝からパチンコを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/93#4 焚き火を使って「干し肉」を作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/97#5 春の小川で「草摘み」に挑戦!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/100#6 潮干狩りで狩猟採集生活にデビュー!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/102#7 空き缶でウッドガスストーブを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/112#8 五寸釘を七輪で熱してナイフを作る!https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/118
長野修平
キャンプやBBQなどのアウトドアは憧れるけれども「まだやったことがない」「やりたいけども、きっかけがつかめない」。あるいは「アウトドアは楽しんでいるけれど、家に帰ってきたらまた日常に追われ、あのワクワクから遠ざかった生活になってしまう」。そんな時に試してほしいのが、家でアウトドアを演出することです。アウトドアとは、自然を感じる野外で様々なことをして過ごすこと。テントを張って泊まったりご飯を作ったりのキャンプや、ティーセットとおやつをリュックに入れてハイキングや登山にでかけたりと、非日常な楽しみをすることです。そんなアウトドア的な時間や空間を切り取り、普段の家の暮らしの中に再現してみるのです。まずは、自分がアウトドアを感じる道具を、家の中でも使ってみましょう。使う以外にも、時折目にする場所へ置いおくだけでもいいでしょう。週末にキャンプやハイキングをする人は、その思い出の品をアウトドア道具と一緒に並べるだけでもいいです。それだけでもアウトドアをした気分になれるというか、それ自体が小さなアウトドアなんです。アウトドアというちょっとワイルドで非日常の営み。そのワクワクを日々の暮らしに取り入れるのです。今回は直ぐにでもできるアウトドアカフェからやってみましょう。
宮原 悠
アウトドアの楽しみのひとつは、何と言っても野外で楽しむ料理。普段料理をしないお父さんやお子さんも、キャンプでは積極的に楽しんでいるのではないでしょうか。でも手の込んだレシピは作るのが大変・・・そこで今回のHow toでは、どんな料理も美味しさを倍増させる万能調味料『味噌』を手作りしちゃいます。「味噌は医者いらず」「味噌汁1杯三里の力」など、健康食としても注目されてきた味噌ですが、原料は、大豆と麹と塩のたった三つだけ。麹の中に含まれる酵素が大豆を分解し、自然に存在する各種細菌が美味しい味噌に作り変えていきます。完成までには8ヶ月ほどかかります。ゆっくりと時間をかけて味噌の色や香りが変化していく様子を、観察して待ちましょう!
蜂須賀公之
『越年草』(エツネンソウ)と呼ばれる植物があります。ナズナやタネツケバナなど、秋の終わりに芽を出して寒い冬をしのぎ、春一番に花を咲かす草たちです。稲刈りが終わった田んぼや、ちょっとした水路の脇などにたくさんあります。そこは今まるで春のように。柔らかな草の海なのです。さあ冬の摘み草へ行きましょう!裏側の春に入りこもう!参考書:「野草のロゼットハンドブック」(文一総合出版 亀田龍吉)・「ハチスカ野生食材料理店」(小学館 蜂須賀公之)
宮原 悠
体を動かすアウトドア遊びに必須なのが飲み物。緑茶や麦茶、スポーツドリンクなど喉を潤す飲み物を水筒に入れて出かけていると思います。だけど飲む行為は立派な食事。喉を潤すだけでなく、栄養をとったり、疲れを癒したり、体を温めたりすることだってできるんです。今回ご紹介する甘酒は、飲む点滴と言われる日本伝統のエナジードリンク。お出かけの前の晩に水筒に仕込んでおけば、甘くて栄養満点な甘酒が楽しめます。このHow toでは、麹菌をつかって甘酒を作り、アウトドアで楽しむ方法を紹介します!
井上綾乃
耳石とは、脊椎動物すべてに備わっている平衡感覚を司る器官です。平衡感覚は、たとえば頭や体を傾けたら体が傾いたと脳が認識する感覚のこと。平衡感覚がなくなると、まっすぐに立てなかったり、歩けなくなってしまうため、生きていくためには重要な器官です。魚の耳石は、木の年輪のようにできる模様が特徴です。この模様から年齢を推定したり、過ごしてきた環境の水温や、餌の量などを調べることができ、実際に1980年代からは放流後のサケやマスの生態の研究に役立ています。この「耳石」は、自宅の食卓でも簡単に耳石を採取することができます。研究者のようにチャレンジしてみましょう!
藤原祥弘
海で獲れる大型のカニが出まわるまで、川沿いに住む人にとってもっとも身近なカニだったのが「モクズガニ」。モクズガニはイワガニ科に属するカニの一種で、各地で「ツガニ」や「ズガニ」、「ヤマタロウガニ」などの地方名で親しまれてきました。海で生まれたモクズガニの仔ガニは、川を遡って川全体へと拡がり、数年を川で過ごすと今度は川を下って産卵のために海へ向かいます。モクズガニが海を目指すのは9~11月。秋になって川を下るモクズガニは、流域に暮らす人が楽しみにする秋の味でした。最近は、以前ほど重要な水産物ではなくなりましたが、今もモクズガニは日本の河川に多く住んでいます。このモクズガニを獲るなら、「カニくくり」がスリリング。細長い竿の先につけたワイヤーで、カニの腕をくくって釣り上げるという漁法です。釣って楽しく、食べて美味しいモクズガニ釣り。ぜひ挑戦してみてください。
藤原祥弘
子供たちとの秋のお出かけの一大コンテンツといえばドングリ拾い。日本人なら誰でも、ドングリを拾った経験があるのではないでしょうか。このドングリ、今では子供のおもちゃ程度の扱いを受けていますが、時代をほんのちょっと遡れば、私たち日本人を支える貴重な食料のひとつでした。子供たちが夢中になってドングリを拾うのは、もしかしたら、数千年にもわたって代々ドングリを拾い続けた記憶がどこかに残っているからなのかもしれません。ドングリは栄養面から見てもなかなかのもの。水を使って精製すれば、片栗粉のようなデンプンを取り出すことができます。ドングリから取り出せるデンプンの比率たるや、なんと殻つきの実の重さの1~3割にものぼります。取り出したデンプンはお菓子にしてもよし、毎日の料理に使ってもよし。一度ドングリからデンプンを作ってみれば、ドングリが食べ物に見えてくるはず。ドングリ拾いは都会でも楽しめる狩猟採集です!