自然の中で遊んでいると、たくさんの植物に出会います。子供も大人も興味を持つのは、植物の生態より「この植物は食べられるの?」ということ。実は思いのほか食べられる植物は多いんです。見つけた植物を食べてみると、五感で自然を感じると共にちょっとしたサバイバル気分を体験できます。そんな食べられる植物の一つがクマザサ。今回はパンダだけでなく人間も食べられる、簡単で美味しいクマザサのお茶を作る方法をご紹介します。笹と言うと、七夕かパンダのご飯くらいの意識しかないかもしれませんが、アウトドアフィールドではとても身近な植物。山登りに行くと登山道のわきに群生していることも多く里山でもよく見かけます。クマザサは漢字で書くと「隈笹」。冬になると、緑の葉の縁が白色に隈取られることから命名されています。ただ、笹の仲間の見分けは難しく、クマザサでも白い隈取りがない場合もあるようです。季節を選ばず山にたくさん生えているクマザサですが、厳寒の冬に雪に埋もれてもその緑を保つ生命力は驚異的で、しかも栄養価が高いので最近では健康茶としても注目されています。野外で見つけたクマザサのお茶で、自然からのパワーをもらいましょう。
キャンプやバーベキューをしている時に、お箸を忘れたことはありませんか?そんな時に枝でお箸をつくることができれば、何もあわてることはありません。場合によっては自作のお箸のほうが趣もあり、アウトドア感も得られ、愛着もわくので好きになることが多いようです。お箸をつくるためにはナイフワークも必要ですが、基本的な技術を学べば、誰でもつくることができます。ナイフの基本的な使い方を身に付ける方法としても、お箸づくりは最適です。
それと意識しなければ気がつきませんが、私たちの身近にある野草には食べられるものがたくさんあります。ほんの数十年前まで、身近な山野草の採集は「草摘み」と呼ばれて、楽しみと実益を兼ね備える女性の遊びでした。現代でも、「食べられるものないかな」という視線をもって散歩してみれば、そこここに美味しい野草を見つけられるはず。道草の食い方を覚えて、身近な食べられる野草とお近づきになりましょう!
近所の身近な森の中をゆっくり歩いてみましょう。歩くといっても目的地はありません。その森をゆっくり歩きながら、様々なものを見て、聞いて、感じましょう。森には、その森に住む植物や生き物が育んできた歴史や時間の流れがあります。時にせめぎあいながら、一方では、生活空間や日光を分け合いながら調和をつくっています。その営みに触れ、「なぜその森が今の様子を形成しているのか?」を想像しながら歩きましょう。また、定期的に森歩きをすることで、春・夏・秋・冬と季節ごとに装いを変化させる森の様子を観察しましょう。このHow toでは、視点や目的をもって、森歩きをすることで、ことがら同士の関係をとらえながら、自らの持つ想像力を使う体験をします。
野菜とは畑で作られるもの、人間が世話をしてはじめて美味しく育つものだ、なんて思っていませんか? 現代は野菜の品種改良が進んでいますが、人間に育てられる前は、野菜だって自然のなかにあったもの。野菜のなかには、今でもこっそり野生に帰って、道端で自由な暮らしを楽しんでいる「野良野菜」がいます。畑の近くの原っぱや河川敷は、そんな野良野菜の宝庫。雑草のなかに目を凝らせば、意外な場所で意外な野菜を見つけることができますよ!
ブラシのように長い穂の形が特徴のエノコログサ(狗尾草)。日本全土に分布し、みなさんも一度は手にとって遊んだことがあるのではないでしょうか?穂が出ていたら、茎ごととって、近くの人にこちょこちょいたずらするだけでも楽しいものです。ここでは、エノコログサを使った遊びを紹介します。エノコログサの穂の部分をくるりとまくと、簡単にかわいらしいウサギや、ネコのような動物のできあがり!また穂は、握り方一つでイモムシのような動きになり、楽しいもの。散歩の合間に、親子や、ペットと一緒に、エノコログサで遊んでみましょう。
ここでは、「水槽田んぼ」をつくり、稲の苗を植えて、秋まで育てて収穫を楽しみます。水を入れた水槽は、屋外に置いておいたり、生き物のいる土を入れたりすることで、身近なビオトープになります。通常の農業田んぼとは違い、水は常にためておき、収穫の日も、収穫後も抜きません。この方法は、稲の生理と、自然の生態系に合わせた栽培方法なので、きちんと育ち収穫できます。屋外に置くと藻がでてきて、イトミミズが増え、どこからかやってきた生き物が、水槽田んぼに住み着きます。小さな田んぼビオトープが、どんどん生き物でいっぱいになっていきます。こうした田んぼの姿は、昔は当たり前でした。水槽を置く環境が里山であれば、今は貴重となってしまった田んぼの生き物が復活することも期待できます。室内に置く場合は、同じく水系で取れるタニシやメダカ、ドジョウなどを飼うと、その生態系が観察できます。その場合は、遠くから来た生き物を放流しないようにしましょう。室内の身近なところに置けば、毎日水槽田んぼを観察できます。