HOW TO

How To一覧
テーマ:植物
  • 村上友和

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    「シモバシラ」と聞くと地面にできる氷の柱が思い浮かびますが、冬の高尾山でシモバシラと言えば、「シモバシラの氷の花」が知られています。一見すると、植物の茎に咲いた白い花のようですが、本物の花ではありません。氷でできた幕が、まるで花のように見えているのです。実は、この氷の花ができる植物の名前がシモバシラと言います。シモバシラは関東地方から九州にかけて分布しているシソの仲間の植物で、本物の花は夏から秋にかけて咲きます。冬になると葉を落として茎だけが残りますが、地面の中の根は水を吸い上げます。吸い上げられた水は茎の間から染み出し、冷たい空気にさらされて氷になります。こうして花のような氷の幕ができるのです。12月から1月までの間、高尾山の山頂周辺や奥高尾と呼ばれる地域で見られます。

  • 『越年草』(エツネンソウ)と呼ばれる植物があります。ナズナやタネツケバナなど、秋の終わりに芽を出して寒い冬をしのぎ、春一番に花を咲かす草たちです。稲刈りが終わった田んぼや、ちょっとした水路の脇などにたくさんあります。そこは今まるで春のように。柔らかな草の海なのです。さあ冬の摘み草へ行きましょう!裏側の春に入りこもう!参考書:「野草のロゼットハンドブック」(文一総合出版 亀田龍吉)・「ハチスカ野生食材料理店」(小学館 蜂須賀公之)

  • 秋から冬にかけて、おもに東日本ではたくさんの落葉樹たちが葉っぱを落とします。その葉っぱをよく見ると、いろんな個性があって面白い!今回は、落ち葉でハガキを作りながら、落葉樹の生きざまに迫ってみましょう。【連載】発見せよ! #1 厳冬対策!花と昆虫の最強タッグ! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/73#2 落ち葉の秘密とハガキ作り https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/74#3 冬に楽しい!水辺に浮かぶ水鳥の不思議 https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/84#4 冬芽ウォッチング http://gogo.wildmind.jp/feed/howto/88#5 春はどこからやってくる?https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/98

  • 身の回りで自然がある風景といったらどこでしょう?学校への通学路、会社への通勤路、近くの公園などでしょうか。今回は、そんな身の回りで厳しい冬が近づくと起こる変化に注目しましょう。さて何が起きているのか・・・想像がつきますか?【連載】発見せよ! #1 厳冬対策!花と昆虫の最強タッグ! https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/73#2 落ち葉の秘密とハガキ作り https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/74#3 冬に楽しい!水辺に浮かぶ水鳥の不思議 https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/84#4 冬芽ウォッチング http://gogo.wildmind.jp/feed/howto/88#5 春はどこからやってくる?https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/98

  • 原 一浩

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    アクアテラリウムというのは、アクアリウムとテラリウムが合わさったもので、水生生物と陸上生物の過ごす水辺を再現したものです。身近な水辺というと、川と川辺ということになります。近くに川がある方もない方もいるでしょう。ひょっとしたら、身近にあるものは観葉植物という方もいるかもしれません。アクアテラリウムをうまく作ると、生き物がそれぞれ生活に必要な活動をしている結果として、ほかの生物にとって必要なものが供給できている状態になり、小さな自然を生み出すことができます。さあ、さっそくやってみましょう。

  • 自然の中に行くと、白や黄色や緑など自然の色に目をやったり視覚に頼った楽しみ方が多いように思います。このHow toではちょっと視点を変えて、「におい」で自然を感じてみようという遊びを紹介します。冬の朝のにおい、夏の夕暮れどきのにおい。季節によっていろいろなにおいがあるのはご存知ですか?「見ること」だけでなく、「嗅ぐこと」で自然を体験してみましょう。

  • 竹は、昔から身近な資材として生活に利用されてきました。プラスチックなどの代替材が普及し、今では、生活用品等に竹が使われることは少なくなっていますが、竹は切りたてでも加工ができる素材です。さぁ、竹を使った簡単なものづくりにチャレンジしてみましょう!*のこぎりやナタ、小刀を使う作業は、保護者の方や大人と一緒に注意して行いましょう。

  • 増田直広

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    皆さんにとって身近な自然である自分の家や近所にはどんな生き物がいますか?この活動では生き物探検隊になったつもりで、生き物を探します。その結果を地図に落とし込んでいくと、近所に意外と多くの生き物がいることや、生き物と身の回りの環境との関係性やつながりに、気づくことができるでしょう。

  • 学校にはたくさんの草花や樹木があります。簡単に思い浮かぶのは、観察実験のために育てた朝顔や、卒業の時に植えた記念樹などでしょうか。教材としての自然物が、日本の小学校に積極的に設けられるようになったのは明治後期からです。観察研究に用いたり、美的観念を養ったり、作業の習慣を身につけさせたり。学習環境を整えるために遮光や空気清浄の目的で設けることもありました。今の学校には、その時々の教育目的に応じた様々な自然物が生き残っています。一方で、こうして人々が決めた教育上の目的とは関係なく、勝手に育ってしまった雑草や、コケ、昆虫などももちろん存在しています。このHow toでは、学校のなかの「自然」をみつけるヒントを紹介し、子どもたちそれぞれの感性で、自然に対する興味を広げるきっかけを与えます。※学校のなかの樹木、草花、動物は、破損したり、持ち帰ったりしないように注意してください。

  • 藤原祥弘

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    子供たちとの秋のお出かけの一大コンテンツといえばドングリ拾い。日本人なら誰でも、ドングリを拾った経験があるのではないでしょうか。このドングリ、今では子供のおもちゃ程度の扱いを受けていますが、時代をほんのちょっと遡れば、私たち日本人を支える貴重な食料のひとつでした。子供たちが夢中になってドングリを拾うのは、もしかしたら、数千年にもわたって代々ドングリを拾い続けた記憶がどこかに残っているからなのかもしれません。ドングリは栄養面から見てもなかなかのもの。水を使って精製すれば、片栗粉のようなデンプンを取り出すことができます。ドングリから取り出せるデンプンの比率たるや、なんと殻つきの実の重さの1~3割にものぼります。取り出したデンプンはお菓子にしてもよし、毎日の料理に使ってもよし。一度ドングリからデンプンを作ってみれば、ドングリが食べ物に見えてくるはず。ドングリ拾いは都会でも楽しめる狩猟採集です!

  • わたしたちが毎日のように口にしているお米。黄金色の田んぼを車窓から眺めることはあっても、穂が垂れた稲を間近に見る機会は案外少ないものです。豊かに実った稲のまわりには、たくさんの生きものが集まってきます。生きものとの出会いから収穫体験まで、この秋田んぼに出かけてみませんか?刈取り前の田んぼは水を落としているので、泥んこになるのはちょっと・・・という人も大丈夫ですよ。

  • は、はじめまして…単独登山女子の日々野鮎美と申します!人見知りなので緊張してますが、よ、宜しくお願いします!どんなに自然が大好きでも山に行けない時もある……でも、いつも季節は感じていたいですよね。例えば、食事に旬の食材を取り入れるのは、季節を楽しむひとつの手段。食材をスーパーで買うのもよいですが、その時期の自然の恵みを自分で「採る」のもオススメです。採るといっても、山菜やキノコはちょっとハードルが高い。では、モミジならどうでしょう?「え?モミジって食べられるの……?」このHow toでは、秋の紅葉を天ぷらにして食べてみたいと思います。未知の味わいにLet's try!モミジを食材としてハンティングするのは新鮮ですよ。また、季節を発見する意識をもち、葉が紅葉した色や模様、形も観察してみましょう。まさに、秋を目で楽しむ、触って楽しむ、食べて楽しむ。

  • 野口和行

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    カラマツなどの柔らかい小枝をノコギリやナイフで好きな形に削って、紙やすりですべすべに磨きます。キリで穴をあけてひもを通すと、あなただけのオリジナルストラップの出来上がり。ひたすら夢中になれる活動で、あなたの職人魂を呼び起こします。*刃物や工具の取り扱いには十分注意して下さい。子どもが使用する場合は、適宜、大人に手伝ってもらいましょう。

  • 花や葉っぱ、木の幹や地面、空など、自然の美しい色を写真に撮って集めます。集めた写真から「1色に見える状態」を抜き出します。この切り取り作業を20色くらいになるまで行います。抜き出した色を「12の色枠」のうえに乗せて動かし、近い枠色を見つけたら、その中に色をうめ込みます。これを繰り返して12の枠全てに色写真をうめ込みます。すると「虹色の順番にならんだパレット」ができ上がります。つぎに12の色に名前をつけていきます。写真を撮ったときの気持ちや、写真から連想される状態などを色のなまえにすると、楽しく個性あふれるパレットになるでしょう。自分だけの「ネイチャーカラーパレット」できあがりです!このHow toでは「虹の色の順番をガイドにし、それに近い色を選ぶ」というあそびをすることで、美しいと感じる色づかいの法則を学びつつ、色という視点を通して自然への眼差しを豊かにします。

  • 散策しながらきれいだと思った自然の色をスナップ写真で撮りため、それを1色に見えるようトリミングし、80色くらいまで作りためます。トリミングした色を、パレットの色を手本に有彩色グループ12と白~黒の無彩色グループ1にわけます。各グループに6~7色程度集まったら、これらを明暗順に縦一列にならべます。この色列をパレット上に置いてゆくと、65ポジションからなる「グラデーション・パレット」になります。色列をならべ始めると、隣の色と同じだったり、明暗がはなれすぎていたり、などが見えてきますから、色の差し替えをしたり、足らないポジションの色を探すためもう一度自然の色採集に行くなどして、グラデーション・パレットを作りあげてゆきます。このHow to中級編では、初級編の「虹の色順」に明度の概念を加えます。原色に白や黒を加えて変化した色がパレットのどこに配置されるのかを探す遊びを通じて、色の分類は赤・紫・青といった色相だけではなく、明暗もあることに気づくことでしょう。自然への眼差しがさらに深まってゆきます。