HOW TO

How To一覧
テーマ:自由研究
  • 柴山元彦

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    水晶(すいしょう)、ヒスイ、ガーネット、……。憧れの天然石は、実は近くの川原や海辺で簡単に見つけられるのを知っていますか?特に日本は、石の種類が豊富で「石の標本箱」とも言われており、世界で約4,500種あるとされる鉱物のほぼ半分以上が日本で見つかっています。これらは、おおよそ何億年も前に自然によってつくり出されたもので、長い年月を経て削り出され、私たちにも比較的アクセスしやすい川原や海辺などに流れ着きます。天然石(一部を除きほとんどが鉱物)を手にすることは、いわば地球の成り立ちに触れるきっかけになります。第1弾では、川原や海辺で比較的簡単に見つけられる天然石「水晶」の探し方を紹介しました。身近でできる宝探し!川原や海辺でキレイな天然石を探そうhttps://gogo.wildmind.jp/feed/howto/155第2弾では、深い赤色が美しい天然石「ガーネット(ザクロ石)」を探すふたつの方法を紹介します。ひとつは、川原にある石に含まれているガーネットを探す方法。もうひとつは、「パンニング」という手法で、砂の中に埋もれているガーネットを探し出す方法です。ガーネットは、1月の誕生石でもある宝石ですが、身近な川原でも見つけることができます。特にガーネットは、いろいろな種類の石に含まれています。石の種類が違えば、その成り立ちも違います。自分で見つけたガーネットを観察しながら、あなたの手元にたどり着いた壮大な旅を想像しながら、地球の成り立ちに思いをはせてみませんか?

  • 植物標本とは、植物の保存技術のこと。植物の全体または部分を乾燥処理して、台紙に貼り付けて保存する「押し葉標本(おしばひょうほん)」や、アルコールなどに浸して保存する「液浸標本(えきしんひょうほん)」があります。採集地、採集年月日、採集者などの情報を記入した標本ラベルを付けて自然科学の研究資料となり、さまざまな目的に活用されるそうです。最近は、鑑賞目的などで、ガラス瓶に植物を入れて専用オイルで満たした液浸標本「ハーバリウム」が人気です。そこで「葉脈標本」に続き、WILD MIND GO! GO! 編集部が、観賞用の液浸標本「ハーバリウム」作りに挑戦しました。花や葉っぱの美しさに触れながら、意外にも少しの材料でできるハーバリウム制作。ぜひ皆さんも挑戦してみませんか?「葉脈標本を作ってみよう!」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/94

  • 塩屋隆之

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    私たち人間は、進化する過程で様々な便利な道具を生み出してきました。ランニングの際に、足元を守ってくれる靴もそのひとつで、衝撃を和らげ、走りやすさを提供してくれます。しかし、文明の発達する前の遠い昔には、裸足やワラジなどを履いて長距離を移動していました。メキシコの山岳地帯に住む先住民族で、「走る民族」という名を持つ”ララムリ”は、走る時に「ワラーチ」と呼ばれるサンダルを履いているそうです。ワラーチは、廃棄されたタイヤを底に使い、革ひもで足を固定するシンプルな履物です。彼らは、このワラーチを履き、夜通し100kmを走ると言います。日本でも数年ほど前から、いろいろな人がワラーチを自作しており、試行錯誤してオリジナルのワラーチが作られています。ここでは、私流のワラーチの作り方を一例として紹介します。このHow toでは、普段履きなれた靴ではなく、ララムリのようにワラーチを作り、素足に近い感覚で歩き・走ってみます。足から大地をダイレクトに感じ、地球を踏みしめてみましょう。

  • 三森 典彰

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    5月頃、入梅の前くらいから開花とともにその存在感を増すドクダミ。身近にありふれた野草で、抜いても抜いても生えてくる庭の管理上の厄介者だったり、その独特な香りで嫌われ者になることの多いドクダミですが、「十薬」という別名を持つ優秀な薬草でもあります。抗菌、殺菌、消炎、鎮痛(痒)、美肌などなど……その名に恥じない薬効を持っています。そんなドクダミで、薬草をアルコールに漬けてその香りや薬効成分などを抽出する「ハーブティンクチャー(ハーブチンキ)」を作り、 化粧水や虫除け、虫刺され、料理など、 日々の生活やアウトドアライフに活かしてみませんか?このHow toでは、ハーブティンクチャーの作り方と、おすすめの活用方法を紹介します。普段は厄介者に見えている野草も、そのパワーを知って生活に取り入れることで、新しい発見につながるはずです!

  • 夏にも食べられる、身近な野草や木の芽がたくさんあるのを知っていますか?春よりアクも苦みもありますが、その分、栄養価も高くなり、パワーみなぎる夏の野草たち。今回は、そんな野草だけを材料にして作る、おいしい魅惑のカレーを紹介します。見た目はいまいちですが、野草のアクも旨味になり、栄養抜群、食物繊維たっぷりで、なんともやみつきになるお味です。庭や畑の草取りや、里山で元気な草たちに出会ったら、ちょっと若葉をいただいて、ぜひ作ってみてください。草を沢山摘んだり、長時間炒めたりと、手間暇がかかるので、何人かと一緒に作るとおいしさも楽しさも倍増します。蒸し暑く、ジメジメとして過ごしにくい日々も、力強く生長する野草からパワーをいただいて、元気にすごしましょう!

  • スキマの植物とは、文字通り、コンクリートやアスファルトのひび割れ、ブロック塀のスキマや割れ目など、思いがけない隙間に暮らす植物のことです。珍しい、と思うかもしれませんが…… 実際は、街中の私たちの身の回りは、そんなスキマの植物であふれています。しかもかなりの種数が街のスキマには暮らしています。まずは視線を、足元のスキマに向けて歩いてみましょう。100メートルと歩かないうちに、何か緑の植物を見つけられるでしょう。その感覚を保ったまま他の道も歩いてみましょう。続々と花が見つかりませんか? 花を見つけたら、その周りにも目を巡らせてみましょう。花に昆虫が来ていませんか? もしかしたら幼虫がいて、葉っぱをかじっているかもしれません。スキマの植物は、私たちにとって一番身近な自然であり、街中の生態系の重要な要でもあるのです。身近に暮らすスキマの植物を探しに出かけましょう。

  • MAKI UEDA

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    わたしたちは息をして生きています。それはつまり、常に何らかの匂い分子を吸い込んでいることを意味します。そのことに気づくか気づかないか、ポイントは私たちの意識にあります。香りや匂いに焦点を当てた散歩、アロマスケープに出かけて、嗅覚の地図を作ってみましょう。写真を撮ったり、匂いをスケッチしたり、言葉で形容したり、そのエリアを構成する匂いを探し出し記録します。複数人で一緒に歩くと、全く異なる匂いを発見するので、より興味深い発見があるでしょう。この体験を通して、嗅覚の使い方もトレーニングできます。学校では美術や音楽は習いますが、匂い香りについては学びません。嗅覚をトレーニングすると、そのまま呼吸のトレーニングにもなり、心身に良い影響をもたらすと言われます。匂いのする素材を収集して、「自然から匂いを抽出して香水を作る」と組み合わせても楽しいです。普段気づかなかった深淵な世界がじつはそこに広がっていたことに気づくでしょう。*「自然から匂いを抽出して香水を作る」:https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/153

  • 私たちの身近に生えている野草や山菜など。天ぷらやおひたしと言った、和食として食べるイメージが多いのではないでしょうか? 古くから日本人が食してきた野草・山菜ですが、「和ハーブ」*として捉えると、料理の幅がぐっと広がります。和ハーブも、西洋ハーブと同じようにオリーブオイルやチーズ、バターとも相性がよく、洋食にも大活躍する食材になります。また、料理のレパートリーが増えれば、草摘みの楽しさも倍増します。このHow toでは、庭にいつのまにか生えてきたり、里山を歩いていると道端に生えている身近な野草や山菜を集め、バターやクリームチーズと混ぜ合わせて、「和ハーブバター」と「和ハーブチーズ」として美味しくいただく方法を紹介します。なかには、スーパーで買えるものもありますが、自然に生えているワイルドな和ハーブは、香りも味も格別です! また、自分で見つけ、丁寧に採った新鮮な食材は、特においしいく感じること間違いなしです。「野草や山菜には興味があるけど、どのように食べていいかわからない……。」「和食より洋食派。」「おしゃれに自然を楽しみたい。」という方にはおすすめの「和ハーブバター」と「和ハーブチーズ」。見るだけではなく、触って、嗅いで、味見して、身近な自然の味覚を、楽しく味わってみませんか?*和ハーブとは?日本を故郷としてこの風土で育ち、伝統的に暮らしの中に取り入れられてきた有用植物のこと。和ハーブ協会による、和ハーブの定義は「江戸時代以前から土着化している植物で、香りが強く、薬効があるもの」とされています。

  • 久納鏡子

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    科学技術の発達によって、私たちの身の回りの自然の様子も10年前、100年前、1000年前と変わってきました。例えば、空気が澄んだ日の空に、飛行機から真っすぐに引かれた一筋の雲、飛行機雲は飛行機が生まれた100数十年前以前には、私たちが見ることができなかった雲です。あるいは、星がよく見える夕暮れ時、空をじーっと見ていると、星とも飛行機とも違う、ちょっと光の足りない小さな星、人工衛星がゆっくり空を移動しているのを見ることができます。この人工の星が生まれたのも、今から60年程前のことで、現在は大小、軍事、通信、観測など様々な衛星4000基以上が空に浮かんでいます。数十年で数千の新しい星が生まれたようなものですね。今では環境に馴染んで、存在することが当たり前になっているこれらの人工の雲や星を、今から150年前、明治時代の人達は見たことがなかった。今と150年前では、家の形や人々の着ているもの、持っている道具が変わっただけでなく、何万年も前から変わっていないように見える空ですら変わったということを改めて考えると、科学や技術が発達することは、自ずと私たちの周囲の自然の風景を変えていくことだということがわかります。このhow toでは、科学技術によって生まれた新しい自然「人工の自然」を発見し、観察することで、自然とは何か、あるいは私たちが自然だと思っているものは何か、再確認します。

  • つくらし

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    赤、オレンジ、黄、グレー、茶、白、紫、ピンク、ベージュ、緑、‥‥。これ、何の色だと思いますか? 実は、私たちの足もとにある土の色。「えー、そんな色の土、見たことない!」と思うかもしれないけれど、よく見てみると、あなたの身近なところにもさまざまな色の土があるはず。小さなシャベルとビニール袋を持って、どんな色の土があるか見つけにいってみませんか?そして、いくつかの色の土が集まったら、土絵の具をつくり、自由に絵を描いてみましょう。今までは、ただ「茶色」と一括りに見えていた土も、絵の具にして並べてみたら、色の違いに驚くはずです。さらに、土の色を手がかりに、さまざまな発見も得られるはず! さあ、挑戦してみましょう。

  • 林敏弘

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    皆さんはピンホールカメラ(針穴カメラ)を知っていますか?簡単に言うとカメラに必ず付いている「レンズ」が無いカメラのこと。レンズが無いのにどうして写るかって?代わりにとても小さい穴を使います。そしてその穴のおかげでちゃんと写真が撮れるのです。カメラ付きスマホの普及もあって、最近は誰でも簡単に写真を撮りますね。SNSにアップする人も多いです。では、なんで今どき「ピンホールカメラ」なのでしょう?それはレンズのカメラでは撮れない「光の柔らかさ」や「ゆったりと流れる時間」が、ピンホールカメラで撮った「ピンホール写真」では表現できるからです。アプリで加工する必要もありません。これまでのピンホールカメラは箱や缶などを利用して作り、印画紙やフィルムで写す方法が一般的でした。印画紙を利用する場合は暗室も必要ですし、現像の薬品も使わねばならず、ちょっと試すにはかなりハードルが高かったのです。でも近年デジタルカメラが進歩して、簡単にデジタルのピンホールカメラを作って撮ることができるようになりました。ぜひ皆さんも挑戦してください。そして、その魅力を存分に味わいましょう。

  • 永田美絵

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    一年のうちで、明るい星がもっとも多い冬の星空。寒いからと家に閉じこもらず、ぜひ夜空を見上げてみましょう。都会の夜空でも案外たくさんの星を見つけることができます。冬の星をめぐるには「冬のダイヤモンド」を探すのが一番!冬のダイヤモンドとは、冬の夜空に輝く明るい星を結んだ6角形のことです。まるで大きなダイヤモンドが輝くようだということで、冬のダイヤモンドと呼ばれています。冬のダイヤモンド探しに必要なのは、温かい服装と心のゆとり。これでもか!というくらい温かい服装で、午後8時くらいに南の夜空を見上げてみましょう。おうちの窓やベランダが南向きでしたら、まずは部屋の電気を消して目を慣らしてください。最低10分間は星を見て、明るさや色、星の並びをじっくりと観察します。星は一つ一つみんな違います。冬のダイヤモンド付近の星は、そんな星の違いを見るのにも適しています。さあ、それではそろそろ冬のダイヤモンド探しの旅に出かけることにしましょう!「外に出て宇宙を見上げよう!」https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/139

  • 柴山元彦

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    水晶(すいしょう)、ヒスイ、ガーネット、……。憧れの天然石は、実は近くの川原や海辺で簡単に見つけられるのを知っていますか?特に日本は、石の種類が豊富で「石の標本箱」とも言われており、世界で約4,500種あるとされる鉱物のほぼ半分以上が日本で見つかっています。これらは、おおよそ何億年も前に自然によってつくり出されたもので、長い年月を経て削り出され、私たちにも比較的アクセスしやすい川原や海辺などに流れ着きます。天然石(一部を除きほとんどが鉱物)を手にすることは、いわば地球の成り立ちに触れるきっかけになります。このHow toでは、初めて天然石を探しに行こうという方のために、川原や海辺で比較的簡単に見つけられる「水晶」を例に、天然石を探す方法を紹介します。川原や海辺の石は、意識を向けなければただの石ですが、見方を変えると宝物にもなります。自分だけの宝物を探してみませんか?

  • 今野恵菜

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    正確な数値は必要ないけど、「この棒の大体の長さを知りたい」「ここからあそこまでの大体の距離を知りたい」というシチュエーション、結構あるんじゃないでしょうか?しかし、そういう時にいつも定規や巻尺を持っているとは限りません。ましてや、山や森などの自然のなかでは尚の事。「身体ものさし」をインストールしておけば、その場ですぐに「ざっくり」とした長さや距離を知ることが出来ます。さらに、そのものさしを組み合わせれば 、定規や巻尺では到底測ることができない高い木や建物の高さも「ざっくり」測ることが出来てしまいます。このHow toでは、使いやすい2つの「身体ものさし」を身体にインストールする方法と、その2つのものさしを組み合わせた「間接測定」の方法を紹介します。

  • MAKI UEDA

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    自然の中を歩き、花や葉っぱなどの素材を収集して、匂いを抽出し、カンタンな香水を作りましょう。自然界には匂いがあふれています。今回はチンキ法という、古来より人類が用いてきた原始的な抽出法を用います。香りをまとうためのファッション香水を作るのではなく、そのほのかな自然の香りを楽しみます。いわゆる昔のバニラエッセンスは、天然のバニラビーンズをアルコールに浸して香りを移したものです。(茶色い液体の方です。最近の透明のものは合成香料で作られたものが多いんです。)アルコールに浸して香りを移すこの方法と要領は同じです。今回はアルコールの代わりにウォッカを使います。梅酒や果実酒を作るのとも似ています。もし台所にある食品から香りを抽出すれば、「食べられる香水」になります。レモンで作ればレモン香水となり、魚料理にシュッとひとふきするのも楽しい食卓の演出ですね。同様に、例えばペットの匂いが染み付いたぬいぐるみを素材とすれば、ペットの匂いが抽出できます。匂いがする物であればたいてい、抽出できます。色々な素材で試してみてください。子どもも大人と一緒に楽しめますので、夏休みの自由研究ネタとしてもお使いください。